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東京なな猫通信

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 人間様@ 愛誤ヒトモドキは何故バカなのか? うぜえよ売人奴アザラシも他の生き物やってん…

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2005年04月23日
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そう思う翻訳が、なな猫には幾つかありまして
この前神保町の古書モールで500円で買ってきた
『ケストナーの生涯』の著者、高橋健二さん。
この本はもちろん、ケストナーの伝記を高橋健二さんが書いた
つまり著者なわけですけれど。


ドイツ文学の翻訳家として知られる高橋健二さんの訳で
なな猫が読み継いできた本たち
このケストナーの『飛ぶ教室』や『点子ちゃんとアントン』、
それから『車輪の下』に始まるヘルマン・ヘッセの
『春の嵐』や『デミアン』などなど。
これはどうしても、高橋健二さんの訳じゃないとイヤ。


ドイツ文学でも、リルケは富士川英朗訳で。
そのほか、A.A.ミルンの「くまのプーさん」シリーズは
絶対に絶対に石井桃子訳だし
10巻ある『赤毛のアン』シリーズと
ほかにエミリーブックスや『パットお嬢さん』は
村岡花子訳しか読みませんぞ。
何度も読んだ『怒りの葡萄』や『レベッカ』など
英米ものは、大久保康雄訳しかダメ。


新進気鋭の翻訳家さんたちには
失礼な話ですけど
愛読者なんて、意外とそんなものじゃないでしょうか。
結構、貞操堅いというか
一度魅入られた翻訳には、終生愛を誓うものです。
ちょっと脇見をしたとしても
わりにがっかり。
いいものであったとしても、
なんか違うんだなーの一言で終わり。


翻訳って、ただ文字を母国語に置き換えてるだけじゃないですね。
よくいわれることでもあるけど
まさに一冊、新たに創ってるといっても過言ではない。
そして、一度読者の心根をぎゅっと掴むと
後の息は長いのです。
読者は決して裏切りません。
そこに翻訳の醍醐味もあるのでせうね。





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Last updated  2005年04月23日 12時34分21秒
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