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カテゴリ:なな猫のあれこれ読書日記
川端康成の少女小説『乙女の港』を愛読して育ったなな猫でしたが
どうしても読み進められなかったものに あの「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」で始まる 『雪国』があります。 川端康成といえば『雪国』、 ですか? なのに、どうしても読めなかった。 葉子と駒子、二人の女性が出てくるのですが どうつながっていくのが理解できないままに 解説の山本健吉氏をして「氏の作品にあっては、作品は筋に依存するよりも、各章にちりばめられた美的感受性の集積の上に成り立っている」(新潮社刊『日本文学全集30 川端康成集)といわしめた、 その、散りばめられた感受性の言葉が わたしなどが口幅ったいのですが、どうにもまどろっこしいというか いちいち引っかかってすんなりこころに響いてこない、 そんな感じで、何度もトライしては挫折していた作品でした。 それがなぜか、今度は読める。。(^o^) なな猫、ようやく大人の読書人になったのでしょうか。 「フオウムへは入らないわ。さよなら。」と、駒子は待合室の窓のなかに立つてゐた。窓ガラス戸はしまつてゐた。それは汽車のなかから眺めると、うらぶれた寒村の果物屋の煤けたガラス箱に、不思議な果物がただ一つ置き忘れられたやうであつた。」 こんな描写が、わかるわかる。 生まれて初めて本当に読む『雪国』には、 ノーベル賞さもありなん、の感動を覚えました。 ちなみに、『雪国』に挑戦したのも 白金台駅の近くに新しく出来たブックオフで わたしの好きな、昭和34~40年代まで刊行されていた 新潮社の日本文学全集を見つけたのが大きいです。 本の手頃な大きさと、表紙の感じや 旧仮名遣いのままであることなどが、なな猫チョイスにかない、 比較的きれいなのを見つけると買ってしまう。 200円だし(前は100円だった。ブックオフも値上がりしたね)。 ちなみにちなみに、 白金台のブックオフは、その地域柄か、とてもオシャレで 新刊本の店かと見まごうばかりに、本もお店もきれいです。 流れる音楽も、ジャズなんか聞こえて さすがシロガネーゼ御用達? しかも、ブックカフェあり♪ ほんとは、このカフェで本を読みながらお茶したくて行ってみたのに うちのケチオヤジがコーヒー代をけちって行けませんでした(怒 今度は、カフェにも行こう。 ●ついでにお知らせですが● はるばる海を渡って我が家にたどりつき、 お預かりして里親募集をしていた、わたる。 このたび、お試しが決まりました! 本譲渡が決まりましたら、また発表させていただきます。 一緒に来た白黒の女の子、かわいい緑はまだまだ募集中です! テレビの上で、うとうとしてる緑。 ほんとに可愛いし、飼いやすい猫ですよ。 どうぞよろしくお願いします! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007年12月06日 17時43分54秒
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