命の重さとココロの重さの量り方☆
命が消えるそのときに、人は21グラムだけ軽くなる。このコピーに惹かれて、ロードショー上映時から観たいなぁ~と思いながら映画館にはいけずじまい・・・で、やっとレンタルして観ました!21グラムザ・リングの主演女優、ナオミ・ワッツ演じるクリスティーナマドンナの元旦那、ショーン・ペン演じるポールラテンなムードの個性派、ベニチオ・デル・トロ演じるジャック全く繋がりのなかった3人が奇妙に結ばれ、それぞれが捉える命の重さへの想いが絡み合い絶望の底から生まれる悲劇へと向かうのですが、それでも未来がある、というところで終わりました。ジャックが過去に背負った罪と向き合う熱心なキリスト教信者として描かれています。映画のテーマとしては、宗教云々に関わらず普遍的な‘命’の在り方を考えさせるドラマです。でも、キリスト教の世界では、大天使ミカエルが天秤で魂の重さを量ったりしてますし、なんとなくキリスト教文化を感じさせるような気がしました。キリスト教圏では聖書とリンクさせて見えてくるものがあったりまた違った解釈があるのかもしれないなぁ。。。と。そしてこの映画で重要なポイントであったのが『臓器移植』全てはそれが為されたことから始まったこの映画。近年、日本でも1997年に臓器移植法が施工され国内でも移植手術が行われるようになりましたがまだまだ一般的ではない感があります。しかし30年以上の歴史がある臓器移植先進国アメリカでは年間22,000件以上もの事例があるそうです。しかしそれほど多くの脳死される方、その方たちから提供される臓器のお陰で生き長らえる人がいるんですね。日本の総人口が約1億2700万人アメリカの総人口が約2億8000万人単純に考えると、アメリカの人口が日本の2.2倍アメリカでの臓器移植を受ける人が年間22,000人すると日本で臓器移植を受ける人が年間10,000人という仮説も考えられるのです。「脳死」それは非常に重い問題・・・もし大切な人が脳死状態になり、体はまだ生きているけれどもう二度と会話を交わすことができないとわかったときそして「臓器提供意思表示カード」を持っていたとしたら・・・残される側の人間は、どんな思いなんでしょう。私も以前、黄色の「臓器提供意思表示カード」をもらったことがあります。コンビニや本屋さんで気軽に手に入れれるこのカード。でも、私は何も書けませんでした。今は持っていません。まず自分が脳死することが想像できないのです・・・でも、そんなに私の臓器で助かる人がいるんならやっぱり書いたほうがいいのか・・・(@_@)???結局、答えは出ないままです。(; ;)もしカードに記入をしてしまって、本当にそれが役に立つ事になってしまうのを想像すると、怖くなってしまうのです。この~意気地なし~って感じですが(>。