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アルテワールド

[医学関連] カテゴリの記事

全57件 (57件中 1-50件目)

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まさか医龍を…

昨日はまさか医龍を見逃すとは…。ガッカリです。だれか動画アップしてる方いますかねー。又来週まで待つしか無いようです。(大泣)

Dec 17, 2010

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今日の医龍3

高度な術式が登場しましたねー。今回は加藤をクローズアップしたようです。小児循環器外科領域のスペシャリストとして…。それでは参りましょう「用語解説コーナー」今回の用語は、大動脈縮窄症、サブクラビアン・フラップ法、ブラロック・パーク法…まずは大動脈縮窄症について…、大動脈縮窄症(Coarctation of the aorta：CoA)とは大動脈が狭くなる病気で、動脈管と大動脈が結合する部分のちょうど前あたりによく起こります。縮窄が起こると下半身への血液の流れが減ります。したがって、脚の血圧は正常より低くなり、腕は正常より高くなる傾向があります。縮窄を治療をしないと、いずれは心臓が過労に陥り、肥大し、心不全を引き起こします。通常、医師が診察中に心雑音や脚と腕における脈拍と血圧の差に気づいた場合にのみ縮窄が疑われます。縮窄が重い症状を引き起こしていないようであれば、通常は子供が3～5歳ごろの早いうちに、外科的に修復すべきです。縮窄による重い症状がある乳児は、動脈管を再び開くためのアルプロスタジルの投与、心臓のポンプ機能を強めるためのそのほかの薬剤の投与、狭窄部を広げるための緊急手術など、緊急治療が必要です。緊急手術を受けた乳児の一部は、もう少し成長してからさらに手術を受ける必要があります。ときには手術の代わりに、縮窄を緩和するため、バルーン血管形成術を行います。今回は下記の術式を適応しました。続いてサブクラビアン・フラップ法について…切断したサブクラビアン(鎖骨下動脈)を狭くなった大動脈を縦に切開して広げた場所に吻合(縫いつける)して血流を確保する術式。続いてブラロック・パーク法について…切断したサブクラビアン(鎖骨下動脈)を狭くなった大動脈より遠位部(足側)に吻合(縫いつける)して血流を確保する術式。通常、小児か閉鎖につかい症例に適応となる。小児循環器は非常に難しい症例が多いので、基本がわからないと理解しがたい領域です。

Nov 27, 2010

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今日の医龍3

毎回見逃せないストーリーが展開してますねー。今回は「伊集院のポテンシャル」がキーワードのような気がしました。今まで積み重ねてきた経験と知識は確実に技量に反映されてましたね。今後の注目は、朝田の回復具合ってところでしょうか。では行きましょう、「用語解説コーナー」今回の用語は、「PCPS」PCPSについて…、PCPSとは、percutaneous cardio pulmonary supportの略で経皮的心肺補助装置です。PCPSは遠心ポンプと人工肺からなりたっていて心臓と肺の役割の補助をする装置です。病院によって異なりますが、循環器科の医師や臨床工学技士が操作します。これは心筋梗塞や心臓手術の後など心臓に何らかの致命的な障害が発生し、自分の心臓の機能だけでは循環血液量を保つことができない場合に使用します。このPCPSは、おおきなカテーテルを右心房付近と動脈にいれます。右心房に帰ってくる静脈の血をポンプで吸い取り、その血を人工肺を通して酸素化して動脈に送ります。そうすることで心臓と肺の補助を行います。このPCPSを使うということは、危機的状態と言えます。PCPSを使用している間は循環血液量は保つことができますが、結局は心臓の機能が回復しないとPCPSを外すことができません。今回使用されていたのは、テルモ社製「キャピオックス」というPCPSでしたね。PCPSを使用する場合、殆どが緊急的に使用するので準備にかかる時間が重要です。このことから、専用回路の装着から回路を生理食塩液で満たす行程が簡便な仕様や操作になっています。今回は以上です。次回の展開が早く見たい…。

Nov 20, 2010

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今回の医龍3

始まりましたねー、医龍3!!業界人としては決して見逃せない番組です。今回はすでに対決が始まってますが、まずは「内科vs外科」の構図のようです。昨今、内科領域の治療で外科治療の代替が可能な術式も続々と考案されてます。お待たせしました早速行きましょう、「用語解説コーナー」今回の用語は、「ROSS手術」まずは「ROSS手術」について…、心臓弁膜症の術式にRoss（ロス）の手術というものがあります。1960年代にDonald Rossという心臓外科医が考案して発表した手術です。この手術は、大動脈弁に傷害がある患者、主に若年者（特に小児）を対象として行われます。方法は、悪くなった大動脈弁を自分の肺動脈弁で置換する（取り替える）という手術です。そして取り除かれた肺動脈弁にはグラフト（人工血管）、あるいは生体弁、または手作りの弁付きパッチを縫い付けます。この手術は高度な手術で、行われている施設はごく僅かです。この手術が普及しない理由は、主に次の3点が挙げられます。1.　手術手技が複雑で難しく、患者さんへの侵襲が大きな手術だということ2.　大動脈弁を、自分の別の弁（肺動脈弁）で取り替えるため、成長が見込めるという大きなメリットがある反面、将来的に逆流や狭窄が進行する可能性も大きい3.　取り去った肺動脈弁には、通常欧米ではグラフトが使用されているが、日本ではその入手、使用が容易でないため、生体弁や、手作りの弁付パッチを使用するという不都合な点がある（耐久性や機能に問題があるということ）したがってこの手術を行うのは、大動脈弁置換術を行うに際して、生体弁にせよ機械弁にせよ人工弁をどうしても使いたくない場合か、使うことが困難な場合に限られます。現実的には、1.　小児で既存の人工弁のサイズが合わない場合2.　また仮に最小のサイズが入ったとしても、成長を考慮するとすぐに合わなくなってしまう場合3.　重症感染性心内膜炎によって大動脈弁の周囲に膿がたまり、異物による（機械弁にせよ生体弁にせよ）大動脈弁置換術を行いたくない場合以上が現在考えられているROSS手術適応基準となります。他に「ルートスイッチ」なんていう用語もありました。ドラマの中では「障害のある大動脈弁を修復して肺動脈弁として再利用する」というものでした。これは、TGA（完全大血管転移症）にある「ダブルスイッチ法」の変法と解釈しています。今回は以上です。また次回をお楽しみに。

Oct 31, 2010

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続編ですよー!!

前回高視聴率の内に終了した「チームバチスタ」が、4月に続編として帰ってくるそうです。カミさんは既に原作を読破しているので、やっぱり気になるようです。僕は職業上この手のドラマは欠かさず見ては、ウンチク？を語ってる感じです。皆さん、要チェックですよ!!

Mar 29, 2010

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エマージェンシー

臨床現場に勤務してから初めて「N95マスク」を使用しました。急遽「新型インフルエンザ感染者」の方と接触しなければならない事態が発生したからです。市販の不織布マスクとは全く違います。密閉度が高くなり、フィルター機能が極めて高いため細菌・ウィルスの透過を完全に防ぎます。弊害としては長時間の着用だと、若干の呼吸苦を感じる程度でしょうか。ワクチン接種を済ませているとは言え、感染リスクが高まるだけに緊張しましたね。心配ですね。

Nov 24, 2009

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新型インフルエンザ

みなさんの周辺では新型インフルエンザの猛威はどんな感じでしょうか？ちなみに僕は「季節性」「新型」ともにワクチン接種をすませました。補足説明ですが、ワクチン接種をすれば感染しないと考えている方が大多数でしょう。しかし本当は感染の可能性が低くなり、発症しても重症化を回避できるというのが真相です。感染しない訳ではないので念のため。そんな中、業界人でも発症したという情報が入ってきました。これは大問題です。僕は基礎疾患を有する医療関係者なだけに感染リスクが高まります。標準感染防止策は毎日励行していても、避けられない場合があるからです。これから心配です。

Nov 23, 2009

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腎不全研究会発表

新卒で臨床の現場に出てから、初めて「発表」する機会がありました。テーマは、「災害対策」に関してです。特殊性の強い「人工透析治療」だけに、災害に強い施設の構築は重要課題です。先日起きました「岩手・宮城内陸地震」での状況報告が主だった内容です。事前に質疑応答で想定される質問内容に対し、返答材料を集めました。それと通信手段での最新情報や取り組みに関しても、情報収集しました。う結果としては、まずまずの出来だったと思います。次の照準は全国…、「日本透析医学会」での発表を視野に入れて進行中です。(できるかどうかわかりませんけど)災害対策に関して、少し研究しようかとも思っています。がんばるかー。

Dec 12, 2008

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今日のコード・ブルー

今週もなかなかのキレっぷりでしたねー。早速行きましょう、「用語解説コーナー」今回の用語は、「トリアージ」「アオルタ・クランプ」など。はじめに「トリアージ」について…災害医療において、最善の救命効果を得るために、多数の傷病者を重症度と緊急性によって分別し、治療の優先度を決定すること。語源はフランス語の「triage（選別）」から来ている。判定結果は4色のマーカー付きカード（トリアージ・タグ　不要な色の部分は切り取り、先端にある色で状態を表す）で表示して、一般的に傷病者の右手首に取り付ける。黒 (Black Tag) カテゴリー0 死亡、もしくは救命に現況以上の救命資機材・人員を必要とし救命不可能なもの。赤 (Red Tag) カテゴリーI 生命に関わる重篤な状態で一刻も早い処置が必要で救命の可能性があるもの。黄 (Yellow Tag) カテゴリーII 今すぐに生命に関わる重篤な状態ではないが、早期に処置が必要なもの。緑 (Green Tag) カテゴリーIII 救急での搬送の必要がない軽症なもの。搬送や救命処置の優先順位はI → II → III → 0となる。特に黒タッグはその被災者にとって唯一の診療録となり、後に遺族や警察・保険会社などが参照するものであるから、一目で死亡と分かる状態でも被災状況・受傷状況などを記載しておくべきである。次に「アオルタ・クランプ」について…アオルタ(Aorta)は大動脈を意味する。クランプは医療器具で、「鉗子」と呼ばれている。今回のケースだと腹部大動脈の損傷が疑われるので、異物除去による大出血を軽減するために上流(心臓側に近い)である胸部大動脈での血流遮断が必要と判断。それを実現する為に必要な医療器具としてアオルタ・クランプ(大動脈遮断鉗子)が登場したことになる。ちなみに藍沢が患者の前胸部を強打するシーンがあった。僕が前にいた病院のICUでVT(心室頻拍)を起こしてた患者に対して、同じように前胸部を叩いてたのを目にしたことがある。それで止まったのを思い出した。患者に対する「感情移入」は、時として適切な判断力を奪う場合がある。それを今回学んだ気がする。(全ての状況で言えるとは思えないが…)

Jul 31, 2008

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今日のコード・ブルー

やー、おもしろい。救急救命のあの緊迫感、たまりませんねー。現場にいるときはホントに必死なんですけどね。山Pのクールさが今回もさえ渡ったなー。では早速参りましょう「用語解説コーナー」今回の用語は、「エピ静注」「急性硬膜下血腫」など。では、「エピ静注」について…エピネフリン(アドレナリン)とは、副腎髄質から放出される交感神経作用物質。アドレナリンは心停止時に用いたり、アナフィラキシーショックや敗血症に対する血管収縮薬や、気管支喘息発作時の気管支拡張薬として用いられる。心停止の４つの病態、すなわち心室細動、無脈性心室頻拍、心静止、無脈性電気活動のいずれに対してもアドレナリンは第１選択として長く使用されてきたが近年ではバソプレシンが救命率、生存退院率が共に上回ることが証明されバソプレシンが第１選択薬に変わりつつある。つぎは「急性硬膜下血腫」について…硬膜は頭蓋骨のすぐ内側にあり、頭蓋内で脳を覆っている強い膜です。この硬膜の内側で脳の表面に出血が起こると、出血した血液が硬膜の直下で脳と硬膜の間に溜り、短時間のうちにゼリー状にかたまって、脳を圧迫します。これが急性硬膜下血腫です。急性硬膜下血腫発生の原因のほとんどが頭部外傷によるものです。最も典型的な発生のしかたは、頭部外傷により脳表が損傷されその部の血管が破綻して出血し、短時間で硬膜下に溜まるというものです。急性硬膜下血腫は強い外傷で起こることが多いために脳の損傷も強く、通常受傷直後から意識障害を呈します。そのような場合には、血腫の増大に伴って徐々に脳が圧迫され、受傷当初にははっきりしなかった意識障害が徐々に出現してくることもあります。意識障害は次第に悪化し多くは昏睡レベルにまで悪化し、予後はきわめて不良です。ただ、ごく稀ながら、早期に急性硬膜下血腫が自然消失あるいは縮小することがあります。そのような場合には血腫縮小に伴い意識障害が改善することもあります。血腫を完全に除去し、出血源を確認して止血するためには、全身麻酔下に開頭して血腫除去を行うのが確実です。次回のコード・ブルーも見逃せませんねー。救急救命って、楽しいですねー。

Jul 10, 2008

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今日のコード・ブルー

待ってました!!フジテレビが送る医療ドラマシリーズ。今回は救命救急が舞台の「コード・ブルー　ドクターヘリ救命救急」今シリーズも目が離せませんよー。えっ、待ってました？分かりました、今回も出来る限り頑張りますよー。「用語解説コーナー」今回の用語は、Aラインなど。Aラインについて…Aとは動脈を意味する。つまりAラインとは、動脈内にカニューレを挿入し、動脈圧(血圧)をモニタリングすることである。救急救命時に用いられる心電図モニターで、「赤色の波の形をした線」が動脈圧です。よく一般病室で見られる心電図モニターでの波形は、酸素飽和度(SpO2)あるいは呼吸を表示する際に現れる波形です。血圧測定をする際には、帯状の物を腕に巻いて測定(非観血測定)するのが一般的です。しかし救急救命の現場では患者からの生体情報(バイタルサイン)のリアルタイムさと信頼度がカギとなります。したがって救急救命では直接動脈内にカニューレを挿入し、持続的に血圧を測定(観血測定)することが重要となるわけです。次回のコード・ブルーも楽しみですねー。

Jul 3, 2008

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その後の報告

昨日「腹水濾過濃縮再静脈法」施行しました。今回はフローが稼げるように、「透析用の針（サイドホールあり）」を使用して採取しました。施行前の血圧は110/80でした。その間、腹水濾過システムのプライミングを行いました。直接レクチャーを受けながらの組み立てだけに、比較的にスムーズに仕上がりましたね。ここで全体像をデジカメで撮影して、今後に備えました。途中血圧が80台にまで低下したものの、症状な無く「傾眠状態」。結局トータル5.5Lの原腹水を採取しました。貯留した原腹水バッグを点滴棒に吊り下げ、落差圧を利用しての処理スタートです。約2時間程度を要して、「処理した腹水」が出来上がりました。ちなみに原腹水のタンパク濃度が0.2mg/dlに対し、処理した腹水では7.8mg/dlにまで濃縮されました。あとは100ml/h程度の速度で静注するだけです。注意点としては、副作用として「発熱」があるので検温しながらの投与となります。場合によっては予防的に抗生剤投与をすることがあるそうです。毎週あるようなので、頑張って覚えようと思います。新たな症例での臨床経験を積まなければ…。

Feb 28, 2008

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新たな治療法

ドクターから驚くべきオーダーが入った。「腹水のタンパクだけ除去・濃縮して返す治療したいんだけど、調べてくれる？」僕には未経験の治療法でした。関係メーカーにすぐさま聞いてみると、ありました。「腹水濾過濃縮再静注法」という治療です。栄養豊富な腹水をただ単に廃液してしまうのはもったいないし、栄養状態の悪化が懸念されるので、その対処として今回適応としたようです。詳しい情報はメーカーの方が来るのでその際に聞きまくります。

Feb 21, 2008

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医龍２　最終回!!

またまた更新が遅れてしまった。最終回にまたしても新しい試みがありましたねー。では行ってみよう、「用語解説コーナー」今回の用語は、「クライオアブレーション」など。では「クライオアブレーション」について…まずクライオとは、鉄の棒状の先端から冷凍ガスを噴きつけ細胞組織を凍結壊死させるために使う手術器械。ここで言うクライオアブレーションとは、心室頻拍(不整脈)を起こしている不規則な刺激を止めるために、その部位を凍結壊死させることによって心室頻拍を止める術式。フォーカス(不整脈を発生させている部位)を短時間で特定するのは、非常に困難です。これで「医龍２」も完結しましたね。でもあの終わり方を見ると、「医龍３」も思わせるシナリオだと思いませんか？ホントにフジテレビのスタッフにまたしても続編を強く熱望したいと思います。ホント、循環器っておもしろいですよねー。

Dec 28, 2007

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今回の医龍2

いよいよクライマックスを迎えようとしてますねー。主立った用語がなかったので、「用語解説コーナー」はまたしてもお休みです。「二つのバチスタチーム」は肝臓・心臓同時移植に必要なシナリオって事だったんですね。今度は15分拡大版の最終回!!今回の移植術は一筋縄ではいかない展開…。幾多の障壁をどのようにしてクリアしていくかが見物でしょうね。皆さん、必ず録画予約をして不測の事態に備えましょう。

Dec 17, 2007

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今日の医龍

先週放送分の解説をしませんでしたが、今回はやりますよー。では「用語解説コーナー」いってみよー!!今回の用語は、「不安定狭心症」「LAD」「ロングリージョン」「MID-CAB」「ビスフロー」など。まずは、「不安定狭心症」について…不安定狭心症(unstable angina)とは、症状のパターンが変化する狭心症のことです。狭心症の特徴からみて、症状が安定していた患者に、痛みがひどくなる、発作回数が増える、あまり運動していないあるいは安静にしているのに発作が起こる、などの変化が現れた場合は危険です。普通はこのような変化は、アテロームの破裂や血栓により冠動脈の狭窄がひどくなり、急速に悪化していることを示すものだからです。心臓発作を起こす危険性が高くなっているため、不安定狭心症は緊急に治療する必要があります。次は、「LAD」について…冠動脈には、右冠動脈(RCA:Right coronary artery)・左冠動脈(LCA:Left coronary artery)の二本に大別されます。さらに左冠動脈には、左前下行枝(LAD:left anterior descending artery)・左回旋枝(LCX:left circumflex artery)に枝分かれします。従いまして全部で3本の主要な冠動脈があり、その支配領域も様々です。中でも前下行枝は、3本の冠動脈の中で一番支配領域が広いことから、冠動脈が詰まって生じる心筋梗塞は広範囲になりやすい。特に、血管の根本に近いほど広範囲になり、危険性が高まります。一般的には、右冠動脈は脈を司る血管・左冠動脈はポンプ機能を司る血管と言われています。次は、「MID-CAB」について…低侵襲冠動脈バイパス手術(MID-CAB:Minimally Invasive Direct Coronary Artery Bypass)と言い、人工心肺を用いずに冠動脈バイパスをする術式。人工心肺法に関しては、概ね安全になったとはいえ、術後の脳障害や臓器不全などとの関連が指摘されており、これを使わないのは「低侵襲」として理にかなっていると考えられました。こうして「低侵襲」を追求する姿勢に移行し、次にMIDCAB（ミッドキャブ）という術式が登場します。胸骨を切らないで左の胸に5cm程度の切開を加え、そこから心臓の一部を視野におき、動いたままでバイパスを行うという手技です。この術式は高度な技術を要しますが、予定通りできれば、患者さんに対する侵襲はきわめて軽度で済みます。しかしこの術式は、技術的な問題と、それに加えてバイパスできる血管が1本に限られる（2本以上も可能だが、さらに難しい）という点が足枷となり、あまり普及はしませんでした。結局、胸骨を縦に切るという従来のアプローチは変わらず、人工心肺は使用しないで、多枝バイパス、つまり何本もバイパスを行うという方法(OPCAB:off-pump CABG)が今現在定着しました。最後に、「ビスフロー」について…これは、心拍動下における冠動脈バイパス術を行う際に使う手術器具です。吻合する血管を切開した際に出てくる血液を、「ビスフロー」と呼ばれる生理食塩液を霧状に噴霧する器械を用いることにより、血液で吻合部が見えなくならないようにします。あの麻酔医が仲間に入ったし、明真にいる「旧バチスタチーム」とも合流する流れ…。次の放送がやっぱり気になりますよねー。

Dec 7, 2007

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今回の医龍2

中身てきには、おもしろかったですねー。あの消化器外科医が医療ミスではなく、「論文改ざん」で追放された「消化器外科医のエース」だったとは…。敗戦処理的な仕事に就かせるには、もったいない。でもテレビ的な話ではあるけど、手術症例が皆無に等しいドクターが久々に来た難しい手術を成功させるってのはありえませんね。Dr.荒瀬の「片肺換気」のテクニックは流石ですね。僕がいた病院の麻酔科医は、やっぱりスタンダードである「ダブルチューブ」的な挿管チューブを駆使しての片肺換気をやってました。普通の挿管チューブにファイバーをつっこんでの片肺アプローチをするドクターが臨床ではいるんですねー。驚きです。北洋病院の院長とオーナーを敵に回したProf.野口と明真大学と明真メディカルシティーの運命はいかに…。あっ、今回の「用語解説コーナー」は、循環器系の専門用語が無いのと消化器外科症例だったのでお休みします。あとはあの麻酔科医がチームに入るだけですねー。最終回も徐々に近づいているだけに、今後の展開も見逃せませんよー。

Nov 23, 2007

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今日の医龍2

大変残念な結果をお伝えしなければならなくなりました。毎週欠かさず見ている「医龍2」なんですが、今週放送分を見ることが出来ませんでした。なので、不覚にも「用語解説コーナー」は今週はお休みとなります。申し訳ございません。これを楽しみにしていただいている方が最近増えてきているようなので、僕自身責任を感じている次第です。無料動画サイト系での検索をとにかくしてみます。来週からは事前に予約録画をしておきます。次回をお楽しみに…

Nov 10, 2007

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今週の医龍

やっぱり来ましたねー。謎の麻酔医。やはりただ者ではなさそうですよ。では行ってみましょう「用語解説コーナー」今回の用語は、AR、AAE、マルファン症候群、ベンタール手術など。心臓血管外科領域の難しい話になりますので、一般の方は流す程度でお願いします。まずは「AR」について…AR:aortic regurgitation(大動脈弁閉鎖不全)大動脈弁の異常や大動脈弁周囲の拡大により弁の閉鎖不全をきたし、拡張期に大動脈から左心室に逆流が生じる疾患を言います。一般的には自覚症状を伴う場合や、無症状でも左室収縮末期径50mmをこえる場合は手術適応となります。次は「AAE」について…AAE:annuloaortic ectasia(大動脈弁輪拡張症)次は「マルファン症候群」について…（上記の2つをふまえて）大動脈は内膜、中膜、外膜の3層構造になっています。マルファン症候群は先天的に中膜が弱いのです。上行大動脈の基部の動脈壁は血行力学的な負荷を受けて（大動脈弁輪が引っ張られ）内腔が大動脈弁を囲む輪が広がってしまう。これを上記で挙げた大動脈弁輪拡張症（AAE）と言います。つまり大動脈起始部分（大動脈が大動脈弁につながる領域）が拡張（広がる）するのです。大動脈弁を構成する3つの弁が弱くなって、上手く結合しなくなるなど、大動脈弁がきちんとしまらなくなる。これを上記で挙げた大動脈弁閉鎖不全症（AR）と言います。大動脈閉鎖不全症になると拡張期に大動脈から心臓へ血液が逆流してしまいます。逆流による負荷から心不全が誘発されます。大動脈弁輪拡張症により上行大動脈で洋なし状に拡大し、重症化すると大動脈解離が起こり緊急手術適応となります。次に「ベンタール手術」について…この手術は、大動脈弁を人工弁で取り替えて、さらにそこから出ている上行大動脈も人工血管で取り替えます。つまり、人工血管に人工弁を縫いつけたものを、大動脈の根本（=左心室の出口）に縫いつけるのです。その間に冠動脈の出口がありますが、それもくりぬいて人工血管に縫い付けます。その他に、自分の大動脈弁はそのままにして（温存して）、上行大動脈を特殊な方法で人工血管に取り替える方法があります。今回はかなり難しい話になってしまいました。(ゴメンナサイ)とにかく、僕も含めた医龍の視聴者に分かり易くと思ってなんとか続けてます。次回も頑張るぞー!!

Nov 2, 2007

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今日の医龍2

やー、おもしろくなってきましたねー。崖っぷちにたたされ、絶体絶命とも思われた体制。今回で僅かながら逆転の可能性が少し見えてきましたねー。荒瀬の驚きようとあの外科医の技術が今後の鍵になるかもしれない。今日はやります、「用語解説コーナー」今回の用語は：タキる、ブラディー、CO、CIまずは「タキる」「ブラディー」について…脈が速くなる現象をtachycardia（タキカルディア：頻脈）、反対に脈が遅くなる現象はをbradycardia(ブラディーカルディア：徐脈）と表現します。ではセリフを交えて説明します。今回大塚寧々演じる麻酔医が登場して言ったセリフで「タキってるより、ブラディーの方が操作しやすいでしょ？」の場面。皆さんが実際執刀医として想像してみてください。縫合(縫う)しようとしている場所が速く(タキカルディア)動くのと、遅く(ブラディーカルディア)動くのでは、どちらが縫合しやすいでしょうか？わかりますよね。そうです、動く頻度が低い方が操作しやすいですよね。なのでβブロッカーという脈を遅くする薬を投与して心拍数コントロールしたのです。この判断を麻酔医自身がタイミングを見計らって行動できるかどうかが、「できる麻酔医」かどうかの分かれ道ですね。つぎは「CO」について… 心臓が１分間に拍出する血液の量を心拍出量といいます。心拍出量は１回の心収縮による拍出量（１回拍出量stroke volume ; SV）Ｘ１分間の心拍数として計算できます。１回拍出量を７０ｍｌ、心拍数を７０回/分とすると７０Ｘ７０＝４９００ｍｌ/分（4.9L/分）となります。ちなみに正常値は4～8L/min最後に「CI」について…体型がそれぞれ違うのに同じ心臓の機能では、体格が大きくなるに従って活動度が制限されて異常を来してしまいます。そこで体格に応じた心機能を評価する上で、体表面積を使って一定の評価をします。車で言うと、「パワーウェイト・レシオ」ですね。心拍出量(CO)L/minは体表面積（BSA）m2との関係で心係数（CI）L/min/m2として表されます。（CI＝CO/BSA）。ちなみに正常値は3.5L/minm2次回の展開も見物ですね。たのしみだ。

Oct 25, 2007

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医龍2　第2話

今回からレギュラー枠での放送に戻りましたね。やっぱりあの医療ジャーナリストは腹黒い!!朝田が瀕死の重症状態から奇跡的に回復したにもかかわらず、「利益最優先」の為なら命の恩人おも切り捨てるとは…。実際の臨床ではこんなことはあり得ませんから、まぁ良いですけどね。それよりなにより今回、僕の職種が取り上げられました。そう「臨床工学技士」です。前作「医龍」では、「臨床工学士」として取り上げられましたが、このことにより母体となる「日本臨床工学技士会」からの注意勧告があったんです。だから「医龍2」では正式名称である「臨床工学技士」としてちゃんとテロップが出てましたね。でも一つ注文があるんです。テレビ的な演出とは分かっているものの、あの臨床工学技士のキャラクター設定はどうかと思いますねー。せっかく一般の方から「臨床工学技士」が注目を浴びる機会を設けて貰ったにもかかわらず、あのキャラでは「あんな暗くて、弱々しい人ばっかりなの？」として広まるのは勘弁ですねー。実際の臨床現場では、「凄腕の臨床工学技士」は山ほどいますよ。その方々のイメージを崩さないようにして欲しいです。テレビ的な演出で、今後凄腕の臨床工学技士に変貌を遂げるのであればそれは最高ですけどね。今回はおもだった医療用語が無かったので、「医療用語解説コーナー」はお休みさせていただきました。意外と？楽しみにしていた方がいらっしゃいましたらゴメンなさい。次回の更新をお楽しみに。

Oct 19, 2007

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待望の医龍2　スタート!!

ホントに久々にの更新になってしまいました。医龍2がスタートしたので、またまた更新したくなってきたのであります。気になる一般の方へ「医療用語解説コーナー」は今回もやりますよ。(汗)今回は小児先天性心疾患が登場してくるので、循環器業界の方でも難易度高いですねー。もちろん、一般の方はいつも通り流す程度でお願いします。今回のキーワード：DCM、ドール手術、スワンガンツ、HLHS、ノーウッド手術「DCMについて」拡張型心筋症は、心筋の細胞の性質が変わって、とくに心室の壁が薄く伸び、心臓内部の空間が大きくなる病気です。その結果、左心室の壁が伸びて血液をうまく送り出せなくなり、うっ血性心不全を起こします。左心室の血液を送り出す力は、心臓の壁が薄く伸びるほど弱まるので、心筋の伸びの程度で重症度が決まってきます。拡張型心筋症の５年生存率は５４％、１０年生存率は３６％と極めて不良で、突然死の発生もまれではありません。このことからこの病気の原因解明と有効な治療法の早期確立が求められていますが、現状では自覚症状および予後の改善につながる診断・治療が中心になっています。「ドール手術について」バチスタ手術とは、左心室の心筋の外側の部分を1／3ほど切り取って縫い縮める方法。一方ドール手術とは、左心室を間仕切りし，使わない部屋を“空かずの間”にしてしまい、使う方の部屋を小さくしようという方法。心筋バイアビリティー(心筋細胞の生存性)によって術式が選択されます。「スワンガンツについて」心拍出量や、肺動脈圧、右心室圧右心房圧などを測定するカテーテルです。先端にはバルーンがついているのでそれを膨らませると圧力が測定できます。またこのカテーテルには温度計もついています。これを利用して心拍出量を測定することも可能です。具体的には０℃の水をカテーテルから注入して、そしてその水の温度変化を見て心拍出量を測定をします。結局、心臓の状態をみているのですが、比較的簡単に、心拍出量や、左心系の圧が測定できるので、便利です。ちなみに「心拍出量が少ない」という場合は、それだけ心臓が弱っているという評価になります。「HLHS(左心低形成症候群)について」左心室と大動脈が低形成となる症候群であり、通常、大動脈弁閉鎖、僧帽弁閉鎖あるいは狭窄が認められます。動脈管および心房中隔欠損の存在が生存のための絶対条件となります。生後まもなく動脈管の閉鎖が起こると、急激に全身状態が悪化し死亡することが多い最も重篤な病気の1つです。「ノーウッド手術について」HLHSの治療術式。ノーウッド手術は、基本的には、細い大動脈の代わりに肺動脈を新しい大動脈として形成し、大きな心房中隔欠損を作り、新しい肺血流路を作る手術です。手術前の状態が特に悪い場合には、危険性が高いノーウッド手術を避け、両側肺動脈バンディング(ひも状な物を使い、縛ることで流量を抑える方法)を行うこともあります。この病気のゴールはフォンタン型手術ですが、現在では第一期手術にノーウッド手術、第二期手術として両方向性グレン手術、第三期にフォンタン手術と、三段階に分けた手術が一般的です。通常、ノーウッド術後４～６ヶ月で両方向性グレン手術を行い、１～２歳で最終目標であるフォンタン型手術を行います。久しぶりに循環器にどっぷりつかるスペシャルバージョンだったので、また人工心肺回したくなってしまった。ホントは冷や汗もののシビアさを要求されるんですけどね。一人でテンション上がりまくりでした。次回もお楽しみに。

Oct 11, 2007

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ゴッドハンド

久々に医療ネタです。またしても興味深い番組がありました。「神の左手・奇跡の天才ドクター」です。神の手を持つ天才ドクターを紹介してました。やっぱり今回も登場しました、「循環器系スペシャリスト」今回は心臓カテーテル治療の世界的な権威である福岡県小倉記念病院のDr.延吉。1981年に日本で初めてカテーテル治療を成功させたパイオニアたる先生です。通常60分以上かかる治療を20分たらずで終了する技術は神業です。心臓までわずか10秒でカテーテルを到達する技術はまさに”神の手”の領域としか言いようがない。もうひとつ、治療中の映像を大勢のドクターがいる会議室などにリアルタイム中継する「ライブ・デモンストレーション」を始めた先生でもあります。毎年行うこの「ライブ・デモ」は大勢のドクターで埋め尽くされるほどの注目度です。驚いたのはその放送中の症例のひとつでした。（ここから一般の方々は流す程度で読んで下さい）その患者さんの冠動脈の狭窄部位はLMT（左主幹部）。LMTは「左前下行枝(LAD)」と「左回旋枝(LCx)」の二つの血管のおおもととなる血管。簡単に言うと、LMTからLADとLCxが分岐して流れる血管ということです。これによりLMTの狭窄症例ではリスクが伴うのです。このようなLMTに対しての治療法は、一昔前までは外科的治療の代名詞である「冠動脈バイパス術(CABG)」が唯一の治療法でした。それがなんと最近ではLMTに対しても「カテーテル治療」を行うのです。では何故「LMTに対してのカテーテル治療は危険なのか？」を説明します。LMTからLADとLCxが分岐することは説明しました。そこに対して「バルーニング(風船を膨らませて狭窄部位を広げること)」をかけるとどうなるでしょう？血流が完全に遮断されます。ということは、一時的に「完全閉塞させる行為」でもあるのです。しかもおおもとの血管であるLMTに対してバルーニングした際には…、恐ろしい。でも今ではLMT病変に対してもインターベンション(内科的治療)する時代だそうです。Dr.延吉のあの超短時間治療だからこそできる術式なのかもしれません。(今現在循環器業務をしているわけではないので、見解が異なる場合があります)

Jul 10, 2007

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久々医療ネタです。

昨日は外せないテレビ番組がありました。毎回欠かさず見ている番組で、タイトルが…「最強ドクターが救った命と家族の絆スペシャル3」これです。第3弾を迎える今回は、「脳外科・循環器・麻酔科・小児外科」が主な内容でした。（ここから一般の方は流す程度でご覧下さい）僕の好きな循環器領域では心臓カテーテル検査で国内屈指の先生がいる「倉敷中央病院」そのトップに立つ「Dr.光藤」は世界的に権威のあるスーパードクターです。今回トライする症例は、「心筋梗塞」しかも、今回の症例は一般的な心筋梗塞に対しての治療では難しいのです。それは、他の施設でも毛嫌いされる「CTO(慢性完全閉塞)」を有する病変に対しての治療だからです。僕も以前の循環器施設でCTOを経験しましたが内科的治療は行わず、外科的治療を選択していました。ここで何故、「CTO症例に対して内科的治療は難しいのか」を少し説明します。閉塞のタイプには大別して二つあります。一つは「急性閉塞」、もう一つは「慢性閉塞」です。前者は急激に器質的変化が起こり、突然血流が途絶える状態で、後者はアテローム等で徐々に血流が減少し、最終的には途絶えるという状態です。病変部の硬さを比較すると、後者の方が断然硬いです。ここからは治療の話になります。内科的治療法に「カテーテル治療」があります。以前は「PTCA」等と呼ばれていましたが、今現在は「PCI」と呼ばれるようになりました。治療は「ガイドワイヤー」と呼ばれる0.3ミリ程度の針金を冠動脈の病変部に持って行き、「バルーン」と呼ばれる風船を病変部で膨らませることにより、病変部を拡張させるという方法です。この治療のカギを握るのは「病変部をガイドワイヤが通過するかどうか」という点です。今回のような硬い病変部に対しては、貫通性の高いガイドワイヤーと繊細な指先の感覚が必須です。危険性を挙げるならば、「血管に対しての攻撃性が高いため、血管を貫通する可能性がある」という点です。Dr.光藤の手技をテレビで拝見させていただいたわけだが、あの硬い病変部を一番硬いガイドワイヤーを使い掘り進めていくのを見て、その凄さを痛感しました。また続編の放送を願ってます。いつ見ても循環器は楽しいよなー。久々に心カテやりたくなってきた。

Jun 9, 2007

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初めての経験(後編)

それでは、続きを始めましょう。普段穿刺する人が、「どんな動きをして、どんな準備をするのか」をイメージしてから、僕も準備に取りかかりました。滅菌済みの手袋をして…、穿刺セットを準備して…穿刺部の消毒をして、いざ穿刺。血管走行を指先で確認した上で、針先の角度や刺入距離をレクチャーしていただきました。結果は無事成功。ここで問題発生…。その後の動きが一瞬分からなくなったのです。そこはベテラン看護師さん、すかさず次の作業を指示してくれました。これで一人目終了。二人目にチャレンジです。二人目の時にも、やはり先ほどの行程をアップデートしてのイメージトレーニングをしました。今度はベテラン看護師さんから効率の良い作業の仕方を早速伝授していただきました。二人目の患者さんは僕に気遣ってくれたせいか、「ん？痛くないよ」との一言。これには少しばかり嬉しかったですね。この後、午後の患者さんにもトライしました。その患者さんからは、「ん？上手い」との究極とも言えるべき言葉をいただきました。これを契機に、さらなる向上を誓う僕でした。

Mar 10, 2007

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初めての経験(前編)

透析に従事してまもなく6年が経過しようとしています。この度、臨床の現場に従事してから初めての経験をしたので報告します。それは、初めて「透析患者さんへの穿刺」をしたことです。我々臨床工学技士は、「透析患者さんのシャントへの穿刺」は法律で認められています。しかしながら、「注射や点滴をするための穿刺」は認められていません。現場の人間からすると、シャント穿刺の方が難しいというのが一般的です。話がそれましたので戻ります。当院では臨床工学技士の穿刺はこれまで一度も行われていませんでした。僕が責任者になってから、「我々臨床工学技士のスキルアップ」を念頭に置いた業務を行おうとすると、どうしても「穿刺業務」は外せなくなるのです。今までは「穿刺介助」をしていたのですが、「穿刺担当」となると話は別物でした。看護主任に突然、「次の患者さんから穿刺どうです？」と言われ「あっ、わかりました」と返答はしたものの、そこから即座にイメージトレーニングに入りました。今日はここまで。

Mar 9, 2007

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症例検討会(心電図以外)

今日は慌ただしく始まった。1クール目の準備をしている最中に、「これからフェモラール入れる人いるんだけど、後で連絡します」とのこと。穿刺が終了した頃に、その患者さんはやってきた…。ここから一般の方は、流す程度でお願いします。症例80代女性。近医で心電図異常を指摘され(A-Vblock)pacemaker植え込み。(VDDモード)UCG上では軽度のMRも指摘されていた。過去に脳梗塞の既往あり。今回は「脱水」のより入院治療中。突然の腎機能低下に陥る。(保存期腎不全での状態でもなかった)これにより、急遽透析治療を選択せざるを得なくなった。透析治療直前の採血データ(記憶上)気になったところでは、BUN:114,K:8.1直前のバイタルサイン、BP80/40,HR:75,SpO2:測定できず。血液ガス分析、PO2:225,PCO2:24(挿管にて100%酸素投与・10L/min)即座に透析治療を開始。今回は除水なしで、透析のみ施行。一時BP120代にまで上昇する。透析開始から30分が経過しようとしたときに異変は起きた。看護師の一人が、「呼吸が弱くて、顔色が悪い」行ってみると、呼吸不全状態に。即座にバッグで対処しているうちに、レートが減少…。その後は心肺蘇生をするも、残念ながら永眠されました。今回の腎機能の急性憎悪の原因がわからず、腑に落ちません。どなたか助言していただけると幸いです。

Mar 2, 2007

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久々業界ネタ

院長に依頼されて、今回こんな治療をしました。それに使ったマシンがこれだっ!!血漿吸着療法(Plasma Adsorption)です。血液を血漿分離器により分離し、分離された血漿成分を吸着器に通し、選択的に病因物質を除去する方法です。ここからはかなりマニアックな会話になるので、一般の方は流す程度にお願いします…。血漿吸着療法が施行される疾患としては…ビリルビン吸着・免疫吸着・LDL吸着などがあります。今回当院で行ったのが「ビリルビン吸着」でした。原因となる疾患としては、劇症肝炎・術後肝不全・急性肝不全・原発性胆汁性肝硬変などが上げられます。画像診断上、胆管を閉塞する要素は否定されました。もちろん、上に記したような疾患もありません。ですが、昨日の採血データでビリルビン値が24.7mg/dlと著明に高値を示していました。臨床症状的にも、重度の黄疸が見受けられました。文献では15mg/dl以上では、腎機能障害発生の可能性が生じるとあり、今回の治療に至ったわけです。患者データとしては、88才・男性入室時バイタル、BP150/70・HR70・SpO2:95%・ECG:sinus・黄疸症状以外の所見は無し。処理量4000ml終了後の採血データ、14.4mg/dl原因が特定出来てないので、来週もやる予定です。(採血データ次第ですけどね)今後どうなるかなー？明日も病棟に行ってみます。

Feb 9, 2007

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研究会参加レポート

久々に行ってきましたよ、研究会。今回は「県の腎不全研究会」です。今回も、先日の鳴子温泉旅行のメンバーと再会出来ました。(1人だけですけどね)あとはいつも当院に足を運んでくれるメーカーやディーラーの方々との挨拶をしたぐらいですね。でも院外で会うと嬉しいのはなぜでしょうねー？あとは学生時代に特別講師で来てくれた先輩技士さんを見かけたぐらいですね。何だかんだ言っても盛り上がったのは、メーカーさんで車に関して僕と同等の知識を持っている方との会話でしたねー。車のチューンナップに関しての話題に花が咲きましたからねー。さて本題に…今回は県内の透析治療に関しての現況や最新情報、今後の方向性を知るには格好の場でした。最近の傾向としては、「透析液の清浄化に伴う生菌数測定」が主な流れでした。(ここから専門的なコメントになるので、一般の方は流す程度でお願いします)透析液の清浄化に関しては、透析効率をはじめ透析アミロイド症の軽減から貧血改善までと言った感じで、全身への影響力のあるファクターだけに軽視出来ません。一般的には、血液浄化療法の種類に「血液透析療法(HD)」や「血液透析濾過(HDF)」などがあります。当院でも両者とも対応していますが、後者のHDFに関しては少し違います。血液透析濾過療法にも、「ON-LINE HDF」や「ボトル(OFF-LINE) HDF」などが存在します。当院では後者のボトルHDFにしか対応していません。理想を言うと、前者のON-LINEの方がより生理的な療法と言えます。簡単に表現するとすれば、洗濯している場面をイメージしましょう。すすぎ行程に使用出来る水の量が「少ないか多いか」の違いと思って頂ければいいですね。大量の水で洗った方が、汚れは落ちやすいですよね。(わかっていただけたでしょうか)しかしON-LINEをするには、透析に使う水(RO水)の水質基準をより厳密に管理しなくてはなりません。これには、「各地方自治体が管理している原水の水質」と「コストアップ」の要素があります。最初の「各地方自治体が管理する原水の水質」について…日本全国には水のキレイな所もあれれば、(言葉は悪いですが)キタナイ所もありますよね。どちらかと言えば当院の地域の原水はキタイナイ部類に入ると思います。これには、各地方自治体が管理する水処理場の基準の違いが存在すると思います。基本的に飲料水に適した水質に処理できれば問題ないのですが、透析治療には大量の水が必要不可欠です。(ある意味、水商売です)しかも、飲用としてではなく「血液と直接接触して浄化する為」に使用するので、死活問題です。もう一つの「コストアップ」について…実は当院もそうですが水処理場でも、「水質をより向上させようとするとコストアップは避けられない」のです。これまでも市役所に対して再三に渡って、水質を向上されるように働きかけて来たのですが、決まって返答は「予算がないので出来ません」の一辺倒。これじゃー、当院ではON-LINE HDFをすることは事実上不可能な訳です。補足説明を少し…「ON-LINE HDF」には必要な補液は50～60Lで、各透析施設で作成した透析液を直接血液と混合させて浄化します。より生理的な浄化方法で透析効率は高いが、厳密な透析液管理が絶対条件。「ボトルHDF」には必要な補液は10L前後で、製薬メーカーから出しているパックを使って直接血液と混合させて浄化します。透析効率はON-LINEに劣るものの、透析液管理の厳密さは問われない。しかしながら作業が繁雑になる。こんな感じで今回は「透析液の清浄化」に関した演題が多かったように思います。人間の体重の約60%は水分です。その体液環境を整えるだけで、理想的な体内環境に改善することは可能なんですよ。全ての病の元凶は「血液」と言っても過言ではありません。微量元素やミネラルを含む「ミネラルウォーター」を適度に飲んで、血液をウォッシュアウト(洗い流す)しましょう。老廃物の除去効率がアップするので、痩身効果の報告もあるそうです。

Dec 7, 2006

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今日の症例検討会

先日、透析中の患者さんが胸痛を訴えた。とりあえず透析を中断し、心電図を取って安静時の波形と今回の波形を比較した。やはり2・3(表記上この形で)・aVf・V4-6でのST低下が見られた。当直の先生にも見て頂いて、その対応を待った。「ニトロペン舌下にて経過観察し、それで症状が変わらないようであれば入院」との判断。20分経過観察をして症状を聞くと軽減したとの報告があった。すかさず心電図を取ってみたが、ST低下箇所の変化は無く、所見的には変わりなし。ちなみにバイタルは、BP110台・HR80台・SpO2：98%結局この先生は「当院入院にて経過観察」との最終決断をした。循環器専門ドクターじゃないのであれば、心電図所見に改善が見られない訳だから、即循環器病院への救急搬送をするべきだと僕は思った。所詮コメディカルスタッフなので、指示に従ったが内心ではありえない判断だと思う。しかもDMも合併しており、神経障害によるSMI(無症候性心筋虚血)の可能性も視野に入れないといけないだろう!!みなさんで検討してみましょう。

Oct 2, 2006

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ナースあおいSPについて

本編のドラマを見ずに、今回突然SP版だけを見たのですがその感想を…。率直に言って、僕が好きな医療モノではやっぱりなかったですね。医療現場を忠実に描写する「救命病棟24時」や前回高視聴率をマークして早くも続編が待たれる「医龍」と違い、「ナースあおい」はナースを中心としてそれに係わる医師・患者との人間模様を描いた感じが強いドラマだと思う。(当たり前かもしれないけど)そんな中でも、僕が引きつけられたポイントはあった。アメリカの大学病院から赴任してきた先生(Dr.夏川)と舞台となっている桜川病院の先生とのやりとりでした。二人とも専門は「循環器内科」救急搬送されてきた患者さんに緊急カテーテル検査をしての治療をする際の詳しい術式や治療方針について、激論をしていた。ここからは専門用語が飛び交うかと思うので、一般の方は流す程度でお願いします。桜川病院の先生がPCI(テレビではPTCA)に使ったステントの選択に、Dr.夏川が「今回の症例に対して通常のステントでは無く、薬剤溶出型ステントを用いるべきではないか？」とういう意見がでた。実際の現場での使い方(友人の循環器病院でのやり方)としては、急性期(血栓性閉塞型)の病変部に対しての場合は通常のステントを使い、それ以外(粥状硬化性閉塞型)の病変部に対しての場合は薬剤溶出型ステントを使うと聞きました。今回の症例を考えると、狭心症を持つ患者さんであり、冠動脈にプラークによる狭窄部位が有ると推測されので薬剤溶出型ステントを選択するDr.夏川の選択が妥当だと思います。ちなみにドラマの冠動脈造影を見ると、RCA#3に75～90%の狭窄が見えた気がします。(さだかでは無いが明らかに有意狭窄)あの場所が責任狭窄部位であるとすると、虚血発作を起こした際に心室細動あるいは心停止を起こしても過言ではないと思いますね。やっぱり循環器は楽しいなー。早く医龍、続編放送しないかなー。

Sep 27, 2006

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研究会参加レポート。

行ってきました東北腎不全研究会。先日鳴子温泉で一泊したメンバーと会場で再会。普段あまり参加しないそうですが、今回の会場が地元ということもあって参加したそうです。あとは、専門学校以来に再会した友人がいましたね。挨拶を交わして懐かしい会話をしましたよ。元気そうでよかったなー。もちろんいつも当院に来る各メーカーやMRさんも会場にいて、いろいろと説明をして頂きました。さて本題に…、透析業界の研究会参加は初めてということで、聞きたい演題がたくさんありました。糖尿病関連の演題が多かったですね。あとは透析効率に関する演題やカルシウム・リン・鉄代謝に関する演題を聞いてきました。特別講演では、「DOPPSからみた日本と世界の透析事情」と題して昭和大学の先生の貴重なお話も聞いてきましたね。やはり貧血治療では世界レベルだと約Hb11g/dl(Ht33%)に対し、日本では約10g/dl(Ht30%)と世界的に見て一番低いレベルだという事だそうです。ランチョンセミナーでは、「腎疾患における地域医療連携パス」と題して仙台社会保険病院の先生のお話も聞いてきました。また参加する事を決意して帰ってきました。さあ、レポート書くぞー。

Sep 5, 2006

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透析業界の研究会デビュー。

急遽決まった研究会参加。上司が辞めてから最初に参加する予定だったの研究会。それが明日に迫った。今回参加する研究会は、「東北腎不全研究会」(略して東北腎研)今年の会場は盛岡です。実は機会のオーバーホールの予定も今週末にあるので、絶望的でした。しかしながら、院長から強制参加の指示があっての参加です。聞きたい演題があるので、聞きまくってこようと思ってます。あとは知ってる臨床工学技士の方たちとの再会もありますね。さて、勉強しに行ってくるぞ。

Sep 1, 2006

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看護師ライセンス剥奪行為

先日モニタリングしていた患者さん(Af BRADY)のその後の指示がでたようです。やはり予想通り、ジギラノゲンCの投与中止の指示でした。(指示もらうの遅すぎ!!)しかしながらRATEは40代。虚血性の症状が未だに発症していないとは言え、依然として危険な状態に変わりはない。にもかかわらず、恐るべき行為をしでかした看護師がいた!!普通モニタリングする患者さんであれば、少なくとも他の患者さんより不整脈が出現する可能性が高いからモニタリングすると考えるはず。なんとその看護師、あろうことかナースステーションにあるセントラルモニターの電源を切りやがった!! しかもその看護師の役職は、「主任」主任ですよ!!　昨日今日看護師になったばかりの新人じゃーあるまいし。僕の中では、「出来る人」と思っていただけに愕然としました。周りから情報を聞き出すと、実は…「モニタリングしてると、うちのひと大丈夫？重傷なの？死ぬの？って不安感を抱かせるから切ってるの」と言うコメントを以前同僚に漏らしたことがあるそうです。循環器を経験してきた僕からしてみれば、前代未聞の大惨事です。(恐ろしー)今後の接し方を考えなくては…。

Aug 31, 2006

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今日の症例検討会

病棟に行ったとき、brady波形の患者さんがいた。もちろん気になってしばらくモニター波形とにらめっこ。基本調律はAf。しかもbradyで、rateは40-70の間。僕がみた10分間で、1拍だけ自己のp波が出現するsinus波形を確認。患者情報としては、87歳・女性で、10年ほど前に心不全にて循環器病院への入院歴有り。入院時の心電図波形は未確認。呼名による反応はあり。虚血によるアダム・ストークス様発作は無し。当院での入院主訴は熱発。入院時からハーフジゴシンを内服中。その後ハーフジゴシンを中止し、ジギラノゲンCを静注投与継続中。僕個人の見解…。とりあえずジギラノゲンCの投与を中止すべきだと思う。また病棟に行って調べてみようかな。

Aug 29, 2006

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先生にツッコまれて…

久々に日記かきます。とにかく主任の業務と僕の業務の両立が大変な毎日です。日記の更新率が低下してきたので、なんとかがんばって書きますね。先日先生に病室回診の際に、医学的な略語を聞かれて即答できなかった看護師がいました。その略語とは「ASR」循環器領域の仕事をやってきたことのある方であれば、そんなに難しくない略語ですよね。当院の看護部職員は、循環器領域を知らないのでこんな事が日常茶飯事です。一応解説すると「大動脈弁狭窄兼閉鎖不全症」の略になります。原因としてはさまざまですが、主に、大動脈弁の石灰化が進行すると発症する心臓弁膜症のひとつです。「ちなみにこの弁膜症は、左室肥大も合併しますよ」と一言いうと、「えっ、なんで？」といったので、僕も返答して「左室と大動脈の間の弁が狭くなっていて血液が送りにくくなっている状態ですよねそれに対抗しようと左室ががんばって、結果として筋肉が厚く(肥大)なるんですよ」といったら納得して、また一言。「心臓で難しいね」循環器領域は奥が深く、他の臓器に影響を及ぼすことも少なくないのでどうしても看護師さんから避けられてしまうんですよね。僕個人の意見としては、循環器領域の仕事をすると、全身管理の基礎が形成されると思います。実際、循環器外科のオペが終わってICUに運ばれてからのラウンドをしていて思いました。ここからは、独り言なので一般の方は流す程度で見てください。危険度の高い患者さんだと、カテーテルを入れて心内圧を持続計測して循環血液量の最適化や、心臓の機能評価をした上での薬剤の最適化をしたり、血圧が保てないとカテコラミンを持続注入して、なおかつ補助循環装置を使ったり、血中酸素飽和度を持続測定して管理したり…。かなり専門用語を羅列したので、難しすぎましたね。(すみません)こんな感じで、なるべくフォーカスを広く持った上での見方(診断)ができるように気を付けています。だれか循環器に興味を示す看護師がいればなー。マニアックな話がしたいのに…。

Jul 13, 2006

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医龍最終回

やーまさか霧島が事故で救急搬送されるとは。予想した方、いらっしゃいますか？僕は原作コミックを1度も見たことはなく、完全にドラマで「医龍」を知った人間の一人です。最終回の構成としては、良い感じではないでしょうか。MSAPに戻ってからの、朝田の仕事ぶりを少し見たかったなーと思ったのは、僕だけでしょうか？第2シリーズがあるのを期待しましょう、フジテレビさんお願いしますよ。今回で最後になりましたが、いつもの行きましょう。「用語解説コーナー」今回の用語解説は、GEA、ITA、ACT、新バチスタ(オーバーラッピング法)など。まずはじめに、「GEA」並びに「ITA」について…GEA(胃大網動脈)・ITA(内胸動脈)は、冠動脈のバイパス術に使われる血管です。解剖学的な位置からして、右冠動脈に対してはGEA、左冠動脈に対してはITAを使うのが一般的です。以前は大伏在静脈をグラフト(バイパスに使う血管)として使用していましたが、静脈血管を使うより動脈血管を使った方が長期的な開存率が高いことが分かっています。今回はこのRGEA(右胃大網動脈)を右冠動脈に対してバイパスをしたことになります。次に、「ACT」について…ACT(賦活凝固時間)で人工心肺を使う際に用いられる一つの指標です。もう少し簡単に言うと、血液が固まるまでの時間(単位:秒)となります。一般的には、400～600秒に調節します。(症例、患者さんの状態により異なる)正常値は、大体200秒前後です。次は「新バチスタ(オーバーラッピング法)」について…これは僕の知り得る領域の話ではなく、実際の臨床では使われないドラマ上の術式だと思います。(実在する術式だったら、関係者の方々にお詫びします)僕が知ってる術式では、「改良バチスタ手術」と「SAVE手術」の２つが存在します。改良型バチスタ手術は、心筋の障害のある部分と、機能を維持した部分を見分け、可能な限り良い部分を残す術式。SAVE(septal anterior ventricular exclusion)手術は、左右の心室を仕切る心室中隔の付近が悪くなった場合、中隔は切除できない。そこで、特殊な合成繊維でできた布（パッチ）で間仕切りを作って心室の空間を狭め、中隔を切除せずに左心室を３分の２程度に縮小させる術式です。今回朝田が考案した「新バチスタ」はこれらとは違った術式で、心室にメスで切り込みを入れ、それをいなり寿司を作るように切除した心筋の両断端を重ね合わせて縫縮する術式でした。理論上、この方法でも実際の心室の空間は狭められるので、縫縮術としては成り立つと思います。(エビデンスはないですね)今回で僕が得意としてきた循環器領域でのドラマは終了となるわでですが、続編があると信じて、待ちたいと思います。その時にはまた、「用語解説コーナー」を設けて一般の方々によりドラマを深く理解出来るような解説をしたいと思っています。

Jun 30, 2006

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今日の医龍

やっぱりDr.伊集院は味方でした。わざと敵陣営に潜入して相手方の情報を収集し、味方陣営が有利に働く様に動いた訳ですね。素直な性格の持ち主だからこそ出来るのかもしれませんね。さて今回もやります、用語解説コーナー。今回の用語は、「心房細動」「MCLS」などです。まず、心房細動について…。心房細動とは、心房(上２つの部屋、ちなみに下２つの部屋は心室)自体から1分間に約350～600の頻度で不規則な電気信号が発生し、心房全体が細かくふるえ、心房のまとまった収縮と弛緩がなくなる不整脈です。心房内の種々の場所で無秩序な電気的な旋回（リエントリー）が起こることが原因と考えられています。リエントリーとは直訳すれば「再入」、電気刺激が旋回し、再び刺激するために、一回の刺激で何度も電気的興奮を繰り返すのです。ちなみにドラマでの除細動について…各臓器の正常な解剖学的位置であれば、電極パッチ(子供の胸に貼った白いシール)を胸骨正面と左脇腹に貼るのですが、今回は拡張型心筋症という事と小児という事で左脇腹のパッチを背中に張り替えてましたね。僕も以前、PAf(発作性心房細動)を治療するのに除細動をかけた経験をしました。そのときは、外来で来て胸部の動悸が主な症状だったのですが、突発的な発症だったので除細動による治療を選択したのです。ドラマでは意識が無い状態でしたが僕が経験した時は、外来で来た患者さんでしたので、軽く麻酔をかけての除細動でした。もちろん200J一発で戻りましたよ。つぎに、MCLSについて…川崎病（かわさきびょう、英Kawasaki disease）とは、おもに乳幼児にかかる急性熱性発疹性疾患。小児急性熱性皮膚粘膜リンパ節症候群(英MCLS: MucoCutaneous Lymph-node Syndrome)とも言われますが、世界的に川崎病（ＫＤ）が一般的です。1961年に日本赤十字社の小児科医川崎富作が患者を発見し、1967年に報告し名づけられました。４歳以下によく見られる原因不明の血管炎です。特に冠動脈という心臓そのものに栄養や酸素を送る大きな動脈に炎症が起きやすくなっています。多くの免疫反応が関係していると言われていますが原因は不明です。初期症状発熱、発疹、目が赤くなる、唇が荒れる、舌にイチゴのような赤いぼつぼつができるなどの症状があり、高熱が続きます。進行すると・・・進行すると、冠動脈の中に冠動脈瘤と言われるこぶができ、胆嚢の腫れ、虹彩炎など全身の臓器障害も起きます。死亡原因となるのは冠動脈がつまってしまうことによる急性心筋梗塞が多いようです。やーでも川崎病を合併しているのは、状況としてかなりシビアですねー。Dr.朝田のその後の対応に目が離せませんねー。楽しみだ。でもオペレーターの左手での操作(左利きも含めて)は、僕が経験してきた臨床の現場では一人としていませんでしたね。やっぱりドラマ的な演出か？

Jun 15, 2006

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今日の医龍

今回も見所満載でしたねー。さて行きましょう「用語解説コーナー」まずはキーワードとなる用語から。今回解説する用語は、「洞調律・非同期」「サージカルルーペ」「NYHA分類」「Dr.荒瀬の全身管理」「単一冠動脈」など。まず、「洞調律・非同期」について…心臓は体から心臓単体を取っても動く「自動能」を持っています。その自動能を司るのが、筋肉で出来ている心臓に電気信号を送っている「刺激伝導系」です。特に心臓に異常が無い場合は、正常洞調律(NSR)あるいは標準洞調律(RSR)と診断されます。非同期という用語ですが、これは拡張型心筋症の診断にはかかせない心電図上で判断する項目です。重度の拡張型心筋症になると、QRS幅が130msec以上になり一つの山をなす形が、二つの山をなす二相性になります。(正常は120msec以内)今回はそういったいみで、比較的重症化してない症例だといえますね。つぎに、「サージカルルーペ」について…これは、心臓血管外科領域においては必須のアイテムで、拡大鏡と呼ばれる「貴金属鑑定をする際に鑑定士の方が片目に挟む黒い筒状の物」をメガネに二つ付けた物を言います。僕も以前、担当の心臓血管外科の先生にお借りしたことがありますが、ミリ単位の物がもの凄く拡大された様に「クッキリ・ハッキリ」みえるもの凄いアイテムです。コンマ何ミリ単位の糸や病変・縫合部位を見るのですから必要ですね。つぎに、「NYHA分類」について…NYHAと書いて(ニーハ)と読みます。ニューヨーク心臓学会（New York Heart Association）が定めている、患者さんの重症度を表す指標のことです。1度から4度まであり、手術適応となるのは4度となります。つぎに、「Dr.荒瀬の全身管理」について術中、患者の血液が薄くなってきたというシーンがありましたねー。詳しく言うと、「血液中のヘモグロビンが少なくなってきた状態」となります。そこで、Dr.荒瀬はリンゲル液を入れる指示を出します。Dr.伊集院は、輸液をするとますます薄くなると解釈します。単純に考えるとそうなりますが、この患者さんの場合を考慮した上でのよりベストな選択を、Dr.荒瀬はしたのです。輸血(MAP)をすると血液が濃くなるので良い選択だとおもいますが、ポイントは二つ。●体外循環をする上で、あまり血液を濃くできない。●患者が若いといったところです。つぎに、「単一冠動脈」について…正常な心臓には右冠状動脈と左冠状動脈がありますが、これは左冠動脈一本で始まり途中から右冠動脈として分岐する病気です。単独で生じることはまれで、多くはfallot四徴症、完全大血管転換などに合併し、手術の際に問題になります。今回の放送で、「チーム医療の真意」を改めて痛感させられました。誰一人として欠けては成功することが出来ないほど、互いを信頼し、協調してこそ超難関手術に立ち向かえる体制が整うと、僕は思います。みなさんは、どうでしたか？用語解説の感想と付け加えて、コメントよろしくお願いします。

Jun 10, 2006

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今日の医龍

やー今回も驚いた。今回改めて「Dr.霧島の残虐かつ卑劣な策略」に憤りを覚えました。今回ついに、麻酔のスペシャリストであるDr.荒瀬の真髄を垣間見ることができましたね。今回の専門用語解説…「洞結節」「呼吸数10回から4回への変更理由」など。まずは「洞結節」。心臓は独自に脈打つことができる「自動能」を兼ね備えています。心臓の脈の伝わり方を大まかに説明すると、洞結節→房室結節→ヒス束→プルキンエ繊維という電線(刺激電動系)を通って心臓ははじめて脈打つことが出来るわけです。今回はその電線の「司令塔」である洞結節を弾丸がかすめたことにより、大出血でないにもかかわらず「心停止」という事態になったわけです。詳しくは、僕のブログサイトをリンクしていただいている心電図のスペシャリストの方々にレスしていただきましょう。(よろしくお願いします)続いて「呼吸数10回から4回への変更理由」。これに関しては、麻酔医ではないので僕の憶測で述べさせていただきます。おそらく、精度を要する「摘出術」なので心臓をはじめ胸郭自体をなるべく動かさず、極めて静止に近い状態での操作をしてもらうための、麻酔医の計らいではないかと思います。(真意を知ってる方のレスをお願いします)しかしDr.荒瀬の取った応急処置には、納得させられました。弾創からの出血をとめるべくして取った処置です。ドラマでは「ビニール袋を伸ばして紐状にした物」と「石」を使ってましたよね。実はあれに近い状態の使い方を透析医療では、日常茶飯事なんです。透析医療でも止血に対して当院では、「止血バンド」と「タンポン」を使うのです。止血部位に直接石をあてて即席で作った紐で縛ると、まさに人間の手で直接止血してるかのようにピンポイントで止血が可能なのです。(理論が伝わるかなー)次回の医龍も見逃せないですね。楽しみです。

Jun 1, 2006

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今日の医龍

やー、今回も専門用語てんこもりでしたねー。メチャクチャ楽しくて、ワクワクして見てましたよ。まずは物語の中の人間関係。あきらかになってきたDr.朝田とDr.霧島、それにかかわるミキとDr.加藤。ストーリーはこの辺で…。さて僕の得意分野の臨床現場での補足説明を。回想シーンで出てきた手術の術式は「AVR(大動脈弁置換術)」でしたね。これは心臓の弁が何らかの理由で機能が損なわれた場合に、機械弁あるいは生体弁を外科的治療にて交換する術式です。この術式は心臓を一旦止めた上で切り開くので、人工心肺は不可欠です。今回はこの人工心肺を使用する上でのデメリットが強調された結果になりましたね。「エアーエンボリ」という言葉がこの結果です。なんらかの理由で極めて微量の空気が血液中に混入し、それが心臓自体に血液を送っている「冠状動脈」という血管に空気が入ったため、血液の流れを遮断したことにより突然「VF(心室細動)」を起こし急変した状態でした。その後の対応について…。VFに対しての対処法としては、最近では各メディアでも報じられているように「除細動器」による除細動を施すのが唯一の救命法です。Dr.朝田が手にして心臓にあてた棒状のものが「パドル」と呼ばれる電気を流す電極です。人工心肺をウィーニング(離脱)しなかったのは、当然かと僕は思います。(これもまたテレビ的ですね)誤診した症例について…。解離性大動脈瘤、いまでは「大動脈解離症」というのがスタンダードだと思います。ここで出てくる「スタンフォードA」という用語についてですが、スタンフォード分類には、「スタンフォードA型、スタンフォードB型」という2タイプがあります。スタンフォードAは、上行大動脈に解離腔(血管が裂けて血液が流れにくい状態)が及んでいる場合。スタンフォードBは、下行大動脈だけに解離腔がある場合となっています。今回は緊急手術の絶対適応のスタンフォードA型を、待機的手術にて経過を観察するスタンフォードB型と誤診したものでした。臨床ではあらゆる画像診断をすれば、ありえない話ですけどね。(おきまりのテレビ的な演出だ)あー、楽しかったなー。やっぱり循環器は楽しいです。

May 25, 2006

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今回の医龍

バチスタ手術、ついに終わりましたね。beating下で手術をする段階で驚きました。(臨床でのエビデンスはあるかな？)でも変性領域を触診で特定した瞬間に、beatingで手術する理由はわかりました。今回もやりましたね、臨床工学技士。送血側の血液酸素飽和度(SaO2)が急激に下降しましたね。人工肺のチェックと酸素流量を上げる作業を即座にして欲しかった。(テレビ的な演出はわかってますけどね)伊集院先生は、やはり知ってました。人工心肺を見るや否や、即座に酸素流量を上げましたからね。でも術前評価の段階で、普通、心機能の全体像を把握できると思うんですけどね。それこそ心エコーあたりでwall mortionの確認はできるし、最終的には心カテをやればそれこそ心臓の状態を細部まで評価できるから、RCAのstenosisによる梗塞部位の特定は難しくないと思います。(これもテレビ的な演出か？)今後も楽しみだ。

May 18, 2006

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心エコー検査勉強中。

タイトルに書きましたが、検査行為その物を勉強するわけではありません。心エコーに出てくる用語や心エコー所見からみる診断などを勉強中です。(病態を多角的に捉えると言う概念で始めました)透析専門のMEでやってるので心エコーとはあまり関係がないと思いますが、以前の仕事が「循環器部門」だっただけに、興味を持ち始めたところです。透析患者さんでも循環器疾患をもっている方はいらっしゃるわけで、最近では「糖尿病性腎症」から透析導入になる患者さんの割合が殆どです。(全国的な流れ)「糖尿病と循環器疾患」あまり密接な関係に思えない方(コメディカルの方は説明不要)のために説明します。糖尿病の三大合併症は、「網膜症・神経障害・腎臓病」の三つです。これにより、糖尿病になると将来的に「糖尿病性腎症」になるのは理解できたかと思います。ここから少し各論を…糖尿病になると三大合併症とは他に、さらなる合併症があります。ちょっと難しくなるので、ここでは控えます。しかしながら、その合併症の中に「動脈硬化」と言う病気があります。動脈硬化を簡単に説明すると、血液中の脂成分(コレステロールなど)や血液成分の小さい塊が、血管内にへばりつくことにより、血管が詰まる病気の事です。(詳しく説明すると長文になるのでこのへんで)すこし話がそれましたが、糖尿病や動脈硬化を合併すると心臓(厳密に言うと全身)に対してのダメージが出てくる訳です。そこで透析患者にも多い疾患である「狭心症・心筋梗塞・心臓弁膜症・心筋症」などを、非侵襲的な循環器部門の検査で頻度が高い心エコーを勉強しだしました。でも心臓の検査って、実は僕も得意とする「物理計算」の分野が多いんです。(話はそれますが、車も物理ですよ)臨床検査技師さんであれば、心エコー検査なんてのはもちろん「ルーティンワーク」ですから、その検査の「スペシャリスト」な訳です。(羨ましいなー、簡単に理解できて)この件に関して、臨床検査技師さんのレスをお待ちしてます。でも臨床工学技士からの視点で心エコーを見ると、また非常に興味深い検査でもあるんです。所見用紙をみて患者さんの心臓がどういう状態にあるかを、自分で診断出来ればまた楽しいんだろうなー。

May 18, 2006

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実は、医龍にハマッてます。

今現在放送中のドラマ「医龍」は、医療現場が舞台。しかも、クローズアップされている分野が、「胸部心臓外科」元循環器MEとして食いつかずにはいられません。メインテーマが「バチスタ手術」。循環器領域の仕事をしている方であればご存知かと思いますが、心臓外科医の最高技術を要する最難関の術式です。なんといっても気になったのは、我々の職種である「臨床工学技士」です。放送中に出てくる人工心肺を操作しているのが、我々です。以前勤めていた循環器病院で使用していた人工心肺のメーカーと機種がまったく同じという事も、非常に興味深いところでもあります。今後の展開にも目が離せませんね。

May 11, 2006

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今日の症例検討会

久々にリズムに疑いのある患者さんが入院した。外来受診時の心電図では、Af tachcardia(看護サマリー参照)だったそうです。入院中の心電図では、sinus rythm。病室でのモニター上でも、やはりsinus rythm。患者さんはすでに「ホルター心電図」を装着していました。少し患者さんとお話をして聴取できたことを並べます。上体を起こした状態では、sinus。(base rate 60～70程度)横になった状態で、p波消失。bradycardia発症(HR30代)。(R-Rintervalは、ほぼ一定　junctional rythmか？)発症時、アダムス・ストークス発作のような自覚症状あり。とい状況でした。心電図上の診断も、直接的な原因も、分からない。こういうときに循環器病院だと「EPS」で診断できるのになー。めちゃくちゃ悔しい。さあ皆さんからのコメントお待ちしています。

Apr 13, 2006

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今日の症例検討会(非定期連載)

ある透析患者さんが心不全で入院した。各検査をもちろんルーティンでやった訳ですが、やはり気になる所見が…。とにかく診断としては、胸部レントゲンをみると右肺野2/3が真っ白に…。肺炎を併発していたようです。今は酸素2L/min(経鼻カニューレにて)と抗生剤を継続投与にて経過観察といった状況です。(ほかのオーダーは確認できませんでした)ここからが本題…。入院当初は問題なかったのですが、ある日、血圧測定にいった看護師が異変に気づいたようです。「んっ、脈が速い。」すぐさま心電図のオーダーを出してその波形を見ると…、「あっ、PSVTだ。」やはり症状としては動悸があり、他に特記すべき所見はありませんでした。入院前の定期心電図検査では、RSRでした。しかし、一昨日ほどから波形に変化が…よく見ると、今度はAf(BASE RATE 140±10)に変化してました。確かにデコってきてるような症状が見受けられました。なぜRSRからAfに変貌してしまったのかがわかりません。あくまでも僕個人の見解として診断してみます。今回心不全から肺炎を併発しての入院ですが、栄養状態も良くなく、浮腫が著明でした。そこでDWを徐々に下げていき、今現在は入院前より1.5Kg下がりました。その後の心胸比や細胞外液量測定による浮腫率の判定はしてません。(レントゲン写真は確認できてません)ちなみに血圧は110/80程度と、BVの過剰なマイナスバランスも否定的です。もし肺が心臓を圧迫していれば血圧が下がるし、そこに不整脈の可能性も…。皆さんの専門的な見解を頂きたいです。

Feb 8, 2006

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驚愕の結果

先日、外来に来た患者さんのお話です。風邪症状を訴えていたので、その対応をしていたのですが、シーズンもシーズンですから、一応、インフルエンザの検査も追加したようです。その結果、なっ、なんとAとB両方の反応が出たそうです。これって怖い話ですよねー。ちなみにその患者さんは、ここ数ヶ月前に中国への渡航歴があるようです。僕は検査技師では無いので何とも言えませんが、その辺の知識に強いかたのレスを期待します。

Jan 17, 2006

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ナースステーションにて…

昨日、仕事を終えて、ナースステーションによる機会がありました。いつものように、モニタリングしてる患者さんがいるかどうか確認…。問題はそこで発生しました。二人の患者がモニタリングされていたのですが、一人の心電図波形がおかしい…。「ん？」と思い、よく波形を見ると基本調律がsinusなのは分かるが、時々波形がとんでもなく大きく振れる。これはもしかしてと思い、念のため装着状態を自分の目で確認をしに患者さんの元へ…。電極あるいはケーブルの断線が考えられたので、まず最初に電極を新品に交換してみたところ、なんとビンゴ。見事に綺麗なsinus波形が現れました。もし以前の循環器病院の上司だったら当然の様に怒られたろうなーと思い出しました。モニタリングする時点で当然重症患者扱いになる訳で、心電図を出す事の本来の意味を全く理解していないと知り、愕然としました。心電図波形は、教科書レベルの様にアーチファクトが全く無い状態が理想。しかし、モニターの設定で各種のフィルター機能を使っていながらも、波形が揺れる、ましてや波形が途切れる状態はもはや、モニタリングしていないと言っても過言では無いと僕は思います。もしその状態が日常茶飯事であれば、モニタリングでの簡易的な不整脈・虚血診断が全く出来ない訳ですから、恐怖すら感じます。一応、僕は循環器領域の仕事をしていた関係で、当院での心電図に関しての感受性は高いと思います。もし僕が解決していなかったら…、もしその後急変して心電図波形に変化があったら…。当院看護師の心電図関連における知識のなさに、失望させられます。

Dec 14, 2005

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心電図ネタだー。

先日、いつも通り透析をかけてたら、開始間もなくして、ある患者さんから相談があった。「昨日ぐらいからドキン・ドキンと胸に違和感があるんです」との症状。看護師がバイタルを念のため確認すると、脈に異変が…。「脈が遅いねー」との返答。すぐさまモニター装着。おっと僕の出番とばかりに登場し、波形確認した結果…。P波は一定間隔に出現している。しかし追従するQ波が出てこない、しかも収縮と欠落を交互に…。そうです、「2:1のA-V BLOCK」です。ここでモニターに付いているパルスオキシメーターを装着して、パルス波形を確認すればよかったと後ながら思いました。ちなみに血圧は140/80、透析中の胸部症状はなし、問題のHRは36(P波カウントでやはり72)でした。その後透析を早期終了し、近郊の循環器病院に紹介しました。以前もこのような症例を紹介しましたが、今回もやはりPM IMPLANTATIONでモードはVDDだと思われます。ちなみに、前回の症例でもVDDでした。

Nov 27, 2005

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以前の続き…

以前PACからくる胸部症状がでた患者さんがまた心電図をとった。今日は、心不全からくる症状（体重増加によるCHF）が見られたので、臨時で心電図を取った。基本調律はやはりSINUS。でもおかしい…。P波の出るタイミングがやはり早い。しかも不規則。SSSが確定的だと僕は思う。以前の様に、BRADYになる場合を考慮するとやはりEPSによる精密検査が必要だと思う。うちのドクターはでも精査しないだろうなー。

Nov 8, 2005

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