ご先祖様をお迎えに。
我が家のご先祖様のお墓は家から10分ぐらいの距離にあります。近いから、頻繁にお参りが出来るはず・・・なのに、年に数回しか行きません。父に聞くと、借りているという話でした。だから安いんです。子孫が途絶えて、無縁になりそうになったら、お墓も整地して返却しなくてはいけないんだとか。ということは、我が家も私の代で終りです。妹もこの先どうなるかわからないし、そんなことを考えたら、代々続いたご先祖様に申し訳ないなーって思います。まあしかし、死んだら終わりだしねぇ。本人に意識がなくなるのだから、どうしようもないのだけれど。今日は父と二人でご先祖様をお迎えに行きました。その道中で、父が寂しそうに、『ワシは自分の娘の結婚式も、孫の顔も見ることなく死ぬんやなあ』って。そんなこと言わないでよ。私はどうかわかんないけど、妹はまだ若いのだから、これから先が望めるんです。80歳になり、だんだんと気弱で短気になりつつある父です。そうなんです。メチャクチャ短気なんです。今日もお墓で、誰かの悪戯でしょうか、墓石の線香立てに小石がぎっしりと詰め込まれていました。これではお線香が立てられません。それに、一週間ほど前にお墓の掃除をしたときにお供えしたお花が抜かれ、無残にもバラバラにされてその辺に放置されていました。父が怒りながら小石を取っていたのですが、何個かはどうしても取れず、イライラしはじめました。だから、今回はこのままにしておいて、お送りの時にハシでも持ってきて取り除こうって言うたのですが、父は聞き入れません。怒りで肩を震わせ、ものすごい剣幕で怒り出し、しまいには墓石でも倒すんじゃないかってぐらいの勢いです。怖かった。結局はたまたま見つけた木の枝を折って、それをハシ代わりにしてようやく取り除きました。しかし、バチアタリなことをする人がいるもんですねぇ。それとも、うちへのイヤガラセでしょうか。お盆の初日に、なんだか嫌な思いです。