「コーチング」 オウム返しの効果
区のPTA連合の研修常置委員会の総会には「コーチング」に関する講演会がおまけで付いてきた。「ティーチング」は、その子の外側にあるものを教え込むこと、「コーチング」は、その子の中にあるものを引き出すことで子どもとかかわる時に大切なのはコーチング。コーチングによって子どもの内面にあるものを引き出すテクニックは100以上もあるけど中でも、大切な三本柱は *話をしっかり聞く・・認めてくれていると安心する。 話し手は頭の中を整理しながら話すので 自分の考えがはっきりしてくる。 *認める・・・・・・・話し手の心を満たす。 *気付かせるための質問をする ・・・「どうすればいいと思う?」のような 「ど」から始まる質問をすることで、話し手は考えて気付く。コーチングでは、子供の持つ可能性(やる気、能力)を会話によって引き出していく。「会話の際に主導権を持ってるのは聞く側です。」というのにはちょっとびっくりした。聞く側の聞き方次第で、会話が上手く進むかどうか決まるって。確かに、話し手は、相手にまったく聞く気がない時には話が出来ない。では、どういう聞き方をしてくれた時にうれしかったかって、みんなで考えた。笑顔、前かがみの姿勢、最後まで聞く、何もしないで顔を向けて聞く、目を見る自分の意見を言わない、うなづく、相槌を打つ、オウム返し・・などなど。講師の先生曰く、なかでも、「オウム返し」はとっても効果があると。ちゃんと聞いてくれてる、という安心感を与えて、和やかにスムーズに会話が進む。で、元テレビレポーターの講師さん、実際にやってみてくれた。パターン1 「おはようございます。今朝は何時に起きましたか?」 「7時に起きました。」 「朝ごはんは何を食べましたか?」 「パンと卵を食べました。」 「誰と食べたんですか?」 「子どもと食べました。」パターン2 「おはようございます。今朝は何時に起きましたか?」 「7時に起きました。」 「7時に起きたんですか~。朝ごはんは何を食べましたか?」 「パンと卵を食べました。」 「パンと卵を食べたんですね~。誰と食べたんですか?」 「子どもと食べました。」パターン1では、なんとも無味乾燥なやりとり・・。パターン2のように質問の答をオウム返しすることでインタビューされる女性の表情も話し方も全然違ってくるのがよくわかった。で、息子たちとの夕食の時に、オウム返しの効果の話をしたら翌日、三男が学校から帰って言うには、「オウム返し、効かなかった。」「○○で、○▲◇できた!」って友達が言ったから「へぇ! ○▲◇できたんだ!!」って言ったら「あたりまえじゃん。」だってさ。これこれこうなって・・って、話が広がるのを期待したのに「あたりまえじゃん。」で終わっちゃったって(^^;)・・無敵の「オウム返しの術」もシチュエーションを考えないとダメってことか(笑)