タピオカ~
ポン・デ・ケージョを作るのに使ったタピオカ粉の話(*^-^*)日本でもデザートとして知られている透明な丸い粒をふつう「タピオカ」と呼んでいますが「タピオカ」は熱帯アメリカ原産の植物の名前(別名:キャッサバ)。2~3mになる草本性の植物で、シンガポールでは個人のお庭や自然保護区、公園などなど至る所で元気に育っているのを見かけます。タピオカのイモのような根茎が食用になります。地元のウエットマーケット(時にはスーパーでも)で生のタピオカ芋が売られているし(味噌汁の具にしてもばっちり♪)甘く煮てココナツミルクをかけたタイ料理のデザートや発酵させたマレーのデザートもとっても美味しいの(*^-^*)「タピオカ粉」は、この根茎のでんぷん。コーンスターチのように料理のとろみ付けやお菓子に使われます。シンガポールでは私がいた頃は500gで70セント(50円弱)というありがたいお値段でポン・デ・ケージョや葛餅(タピオカ餅?)に、よく化けました(笑)シンガポールで売ってるタピオカ粉で、タピオカのでんぷんを球状に加工したのがいわゆる「タピオカ」、タピオカ・パール。透明でとってもきれい&"もちっ"と美味しい♪乾燥したタピオカパール息子たちには、どうしてもBB弾に見えるらしい・・ゆで戻したタピオカパールタピオカパールが入ったデザートや飲み物がシンガポールにはたくさんあります。このパール、もともとはサゴヤシという椰子の仲間の茎(幹)のでんぷんから作られていたので今でも「サゴ・パール」と呼ばれることが多いのですがこのごろは、安価なタピオカパールに取って代わられたと聞いています。かつては、島全体を覆っていたマングローブが開発のためにほとんどなくなってしまってマングローブに育つサゴヤシも限られたところでしか見られなくなってしまいました。サゴヤシのでんぷんが採れるのは開花直前の幹だけ。シンガポールでは本物のサゴ・パールは作れませんね・・。 ◆ タピオカ ☆ 豆知識 ◆ ■ 和 名: タピオカ、キャッサバ、イモノキ ■ 英語名: Tapioca Plant, Cassava, Manioc ■ 学 名: Manihot esculenta ■ 分 類: トウダイグサ科 Euphorbiaceae ■ 原産地: ブラジル奴隷貿易が盛んだった17世紀タピオカの原産地であるブラジルを支配していたポルトガル人は簡単にたくさん栽培できるタピオカを奴隷貿易用の食料としました。アフリカから新大陸に向かう船内で奴隷たちが食べていたんですね。こうして、タピオカはアフリカを中心に全世界に広まって今のように、世界の熱帯、亜熱帯地域で栽培されるようになりました。