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「愛のメモリー」が凄いらしい

日曜の夕下がりに「あべれいじ」を愛聴されている方なら、既知のことと思うが、松崎しげる氏の「愛のメモリー」が凄いらしい。 ♪美しい人生よ～かぎりない喜びよ～　この胸のときめきを～　あ　な　た　にー　♪ というあの曲。時には及川光博などもカバーし、日本歌謡曲史に燦然と輝くまさに名曲。それ自体は今更この場で声高に主張するまでもない周知のこと。でも、このほど、「発売35周年アニバーサリーエディション」として改めてリリースされた「シングル」は、タダモノではない。なにせ、収録曲が「愛のメモリー」１曲のみでありながら、カラオケを含め、１４曲が「愛のメモリー」で埋め尽くされた壮大な「マキシシングル」になっているのだ。曲目リストは下記の通り。 1. 愛のメモリー 2012 ver. (新録音) 2. 愛のメモリー Bossa ver. (新録音) 3. 愛のメモリーアルバム「OLD FASHION LOVE SONG」【2000.11.29 Release】4. 愛のメモリーアルバム「My Favorite Songs」【2005.11.2 Release】 5. 愛のメモリー 2009 アルバム「Yes We Can!!」【2009.5.27 Release】 6. 愛のメモリー 21 アルバム「OLD FASHION LOVE SONG」【2000.11.29 Release】 7. 愛のメモリーアルバム「Memories of love」【1994.11.2 Release】 8. 愛のメモリーシングル「愛と復讐の嵐」【2007.9.21 Release】 9. 愛のメモリー DVD「Emotional Live」【2003.11.19 Release】 10. 愛のメモリーアルバム「TIME」【1988.5.11 Release】 11. 愛のメモリーシングル【1977.8.10 Release】 12. 愛の微笑 (愛のメモリー原曲) 【1975】 13. 愛のメモリー 2012 ver. インストゥルメンタル 14. 愛のメモリー Bossa ver. インストゥルメンタル 12ver.+2曲カラオケまさに圧巻の内容。怒涛の「愛のメモリー」だ。「一発屋」とか、「過去の栄光」とか、そういう風に片付けるのは容易い。年末の紅白歌合戦で２０-３０年前の持ち歌をいまだに歌ってしまう「大物歌手」には悲哀すら感じてしまう。でも、ここまでのこだわり、執着に至ると、やはり、そこに「シンガーとしての誇り」「歌への愛情」を感じるのもまた事実。松崎しげる・・・かっこよすぎる。松崎しげる／愛のメモリー　35th　Anniversary　Edition

June 19, 2012

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ホークス・・・

こんなに悔しいことってあっていいのかってくらい、悔しい。ソフトバンクホークスのクライマックスシリーズ敗退。。。リーグ優勝したホークスにとって、クライマックスシリーズの突破は、極めて有利な筈だった。それは、ホークスを下したロッテと比較すれば明らかだ。ロッテの場合。勝ち抜く為には、最大１０試合を最低でも６勝しないといけなかった。しかも、相手は１位と２位の格上チーム。そして球場はすべてアウェー。さらに、最初の３試合で２敗したらその時点でアウト。その上プロ野球では当たり前に存在する引き分けすら負けに等しい扱い…それに対し、ホークスは、半月近く、ゆっくりと調整して、６試合を３勝で３敗で良い…こんな「不公平」なルールのため、かつてリーグ戦３位のチームが、クライマックスシリーズを制覇したことは、一度もなかった。ホークスも何度も苦杯を舐め、「リーグ優勝もできないチームが　クライマックスシリーズで勝てるわけがない。」と、悔しい思いをしてきた。だからこその今年の「リーグ１位」。今年こそはやってくれるという期待は高まるばかり。まさかロッテに負けてしまうなんて…思ってもいなかった。まさかホームグラウンドで相手チームの胴上げを診ることになるとは…まさか今日がシーズン最終戦になるとは…試合後、嫁はしばらくの間号泣していた…私自身も現実を受け入れることがしばらくできず…アイドルの特番をボーっと２時間見ていた。(それが実に興味深かったのだが、それはまた別の話・・・)とはいえ、これが勝負の世界。悔しくて、悔しくて、納得がいかないけれど、ホークスの選手、ファンの皆さん、一年間お疲れ様でした。悔しい思いの数だけ、真の勝利の喜びはきっと大きいから。今はそれを楽しみにしたいね。

October 19, 2010

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ホークス戦を観ていたら…

今日は祝日だったが、嫁が仕事だったので、私が仕事をお休みし、子供たちの面倒を見ることに。とはいっても小学校入学前の子供たち。午前中に図書館へ連れて行き、帰ってから嫁の作ったお弁当を食べさせたら、おとなしく昼寝してくれた。子供たちが寝た後は、テレビでソフトバンクホークスの試合をで観た。ヤフードーム最終戦。ホークスが今日勝って西武が負けたら、ホークスにマジック２が点灯するという、重要な試合だけに、ＫＢＣも試合終了まで放送するという太っ腹。一人テレビを見ながら、何故だか不覚にも涙が止まらなくなってしまった。ホークスが最後に日本一になったのは、２００３年。毎年優勝を願っているファンにとっては、実に長い７年だった。たまたまではあるが、ホークスが最後に優勝した２００３年は私が結婚した年でもあった。優勝の瞬間は新婚旅行中の登別の宿で観た。あのころは、まだチームもダイエーで。中内さんも生きていて。井口君や城島もいて。７年間。常勝軍団と思っていたホークスが、なぜか優勝できず、いつしか、もう優勝なんて無理なんじゃないかと思うようになっていた。今年も。決して特別強いわけではなかったチーム。でも、実際、優勝に手が届きそうなところまでたどり着いた。ここまで来るには、いろんな人のいろんな思いがあったんだろうなぁと思ううちに、どういうわけだか涙が・・・福岡県民にとって、ホークスというのは、単なる野球チームではなく、希望の象徴みたいなところがある。自分とは何の関係もなくても、ホークスが勝つことで、何か物事がよい方向に動いていくような、勇気をもらえる。勝負なのでなんともいえないが、今年こそ、優勝する姿を見せてほしいなぁと思う。今年こそ、みんなの思いを届けてほしい。

September 23, 2010

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ギラヴァンツ初勝利！

ついにギラヴァンツがＪ２初勝利を挙げたらしい。「らしい」というのは、実際に観たわけではないからだけど、紛れもない事実。ギラヴァンツは、地元北九州のサッカーチーム。今年からＪ２に所属しているれっきとしたプロサッカーチームだが、本の数年前までは、その下のＪＦＬより更に下の九州リーグをうろうろしていて、勝っているのか負けているのかもわからない、アマチュアに毛の生えたようなチームだった。当然選手たちもそれなりで、私の勤務先でバイトをやりながらプレーをしているなんて人も沢山いた。一昨年にＪＦＬに昇格しても、観客は少ないし、「なんちゃって」感は拭えないなーなんて思っていたけれど、ホームグラウンドが車で１０分と、異様に近かったことと、入場料が1,000円と映画よりも安かったこともあり、何度か試合に足を運んだ。試合を観ていると、さすがに「なんちゃって」じゃないなーというのは伝わった。高校生の試合と大して変わらない観衆でも、彼らの動きは真剣そのものだし、『上へ上がりたい』という気持ちはいつも伝わってきた。正直、日本代表の試合より面白かった。だから、ＪＦＬ在籍たった2年という異例の短さでＪ２昇格を果したときはとても嬉しかったし、当然のことのようにも思えた。がしかし、いざＪ２のシーズンが始まってみると、やっぱりそれまでの相手とは力の差があるようで…とりあえず勝てない。というか引き分けも難しそう。こりゃ早速降格争いかと覚悟し始めていただけに、今日の勝利は嬉しかった。テレビのニュースなどでＪ1の様子を見ると、全然別世界のように思える。今の時点では、会場全体をサポーターが埋め尽くすという光景がこのチームに関しては想像できない。でも、ちょっと前まで『なんちゃって』だったチームが、ここまで這い上がってきたわけだから、近い将来、『あるいは？』という可能性もないことはない。そういう意味では、このチームは私を含め、北九州市民みんなの希望になりうる存在のように思う。どんな夢も、一つ一つの積み重ねだ。そういう意味では、今日の１勝は、その貴重なる第１歩だと言えよう。今年はまだ応援に行けていないけれど、早く彼らの元気な姿を生で観戦してみたいと思う。

March 21, 2010

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「パス」ばっかり…

今年はオリンピックイヤーであり、ワールドカップイヤーでもある。普通ならワクワクするはずなのに、今年はイヤーな予感ばかりが頭をよぎる。いよいよ始まったオリンピックにしても、さっきやっていたサッカーにしても、あの様子ではあまり良い結果は期待できそうにない。日本っていつからこんなに冴えない国になったんだろうという感じ。何なんだろう。この閉塞感。世代交代が進まず、進化のスピードが世界の流れに全然付いて行けていない…スポーツにしても、経済にしても、政治にしても、ちょっと前までは、なんだかんだ言いながらも出ていた結果が、出せなくなっている。何でだろう？危機的状況になっているのに、それをちゃんと認めようという空気がないし、切迫感もない。更に私も含め、みんな一歩はなれた視点に立っていて、自分が何をしなければいけないか、自分が何をすればよいのかがわからなくなっていて、何も出来なくなっている。だからみんな「パス」ばかり。これじゃいつになっても『点』は取れないんだけど…、固まっている…これは、日本代表だけの問題ではないんじゃないか。そんな風に思った。

February 14, 2010

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美人時計×美男時計

なんだか『人間椅子』を髣髴させるシュールなプロジェクトが物凄い勢いで人気を呼んでいるらしい。キャッチフレーズは「bijin-tokeiであなたは1分間の恋をする」やっていることは極めて単純。それぞれの時刻を書いた黒板を持っている女性の写真を一分ごとにリアルタイムで配信するというもの。例えば今22時54分であれば、『22:54』の看板を持った女性の写真が登場し、例えば今22時55分でになったら、『22:55』の看板を持った女性へと写真が変わる。で、それがそこのホームページだけでなく、ヤフーやミクシィなどのポータルサイトやSNSなんかと連携して、利用者が20万人を突破したらしい。これはいけると思ったのか、このほど『美男時計』も始めたという。運営する会社はその名も「株式会社美人時計」。冗談みたいな名前で冗談みたいなビジネスをしていると思うが、取引企業は株式会社adingo株式会社サイバーエージェント株式会社サイバー・バズ株式会社zeronana株式会社ミクシィヤフー株式会社ピクシブ株式会社株式会社安寿株式会社メタキャスト株式会社アキュテクス株式会社ファンコミュニケーションズ株式会社スターダスト音楽出版株式会社Kiss-FM KOBE株式会社フェイツと、結構名だたる会社だから、儲かっているのだろう。ちなみに社員は4人。気になる写真のカメラマンは、元ライブドア社長の堀江貴文氏だそうだ。『美人』かどうかはよくわからないし、毎日変わるわけではないようだけど、60分×24時間の1,440枚は、見ていて結構面白い。（黒い服が多いなとか思う）今は男と女しかないけど、そのうち色んな『ご当地バージョン』にしたら、もっと面白いのにと思う。と思ったら、今、『パリ版』を作っている最中だそうだ。

November 19, 2009

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聖断ぢゃなくて、単なる政談

もうすぐ選挙。どうでもいいが、いつまで経ってもとっくに終わっている『党首来る』の看板をはずさない共産党と、あの政権与党のいう『責任力』という言葉には非常に違和感を覚える。いや、いいたいことはわからんでもない。安全保障を含めた国家運営にしたって、今後の国家財政にしたって、ずっとうちがやってきたんだから。他の党に出来るわけないでしょ。今までも、これからも、当然うちが『責任』をもってやらせてもらいますよ。じゃないと、無責任じゃないですか。彼らの言わんとするところの『責任』とはそういうことだろう。趣旨としてはわかる。でも、普通、一般社会に於いて、責任にはもう一つの用法がある。いわゆる『結果責任』というか。どうであれ、駄目だったら、席を譲ると。組織の場合、中間管理職なんかはまずそうなる。でも、最高権力者がその辺をどう考えるかというのは、本当に難しい。折角得た権力は、出来ることなら握っておきたいと思うのは人情だろう。いや、冗談言っちゃいけないよ。そもそも今まで『責任』を持ってやってきたのか？随分長いこと政権を握り、『責任』を持ってやっていただいたけど、それにしちゃ随分な国になったじゃないか。これでいいわけ？本気でそう思っているような連中にこれ以上国煮を任せるわけにはいかないな。というのが野党の主張。一見そっちの方が頼もしいけれど、批判は誰にでも出来る。Ａは駄目かもしれないけれど、だからと言って、それでＡでないＢも駄目ではない保障は実はどこにもない。でも、いろんな選択肢を持つというのは、大事じゃないかとも思う。あと、いいか悪いかって、結局どこに価値の重点を置くかということになる。今のこの国は目茶目茶だけど、まだなんとかなってるじゃないか。国債は発行できているし。今の混迷の世の中で、国家を何とか維持できているというのに評価の重点を置くことも一つの視点ではある。国家の維持なのか、企業の発展なのか、子供を優遇するのか、老人を優遇するのか。優先課題の選択肢は色々あって、利害関係者は色々あって、みんなが納得する政策はありえない。誰が考えたって『弱者救済』というのは最優先だが、その辺の定義づけも難しい問題だったりする。個人的には、そういういろんな問題を決め付けるんじゃなくて、じっくり考えて行動してくれる人に入れたいと思う。興味としては、『ミサイル反対』を主張する露出度抜群の新興宗教政党が１議席でも確保できるかという点か。まぁ無理とは思うけど。

August 23, 2009

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もやもやさま～ず

ある日たまたま流れていたのを見て以来、やみ付きになってしまったのがテレQ 深夜放送の『もやもやさま～ず』。娘のアニメとドラマ以外では珍しく、必ずビデオとって欠かさず見ている。内容はいたってシンプル。都内近郊のいろんな町にさま～ずの２人とテレビ東京の女子アナが赴き、あれこれ突っ込みを入れながら散歩する。いわゆる名所の類を訪れるわけでもなく、むしろブラブラ歩いてその時たまたま目に付いたところにお邪魔するという行き当たりばったりな番組。元々インチキ臭い場所を見つけては突っ込みを入れるのが好きだった私としては、一気にツボにハマった。たまにお笑い番組で馬鹿笑いするのは好きだけど、さま～ずも知らなければ、その番組が１００回を超え、ＤＶＤにまでなっている（しかも５本も）のも何にも知らなかったのに、はまってしまうのって、やっぱりすごいなーと思う。視聴率５％で社長賞になってしまうテレビ東京というのもすごいけれど、こんな地域でもやっているということは、こっちでも観ている人は多いんだよね？（最後は番組のナレーション風）

May 19, 2009

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婚活・離活

後者はともかく、前者については、確実に今年の流行語大賞にノミネートされそうな言葉である。元々は１冊の新書で紹介された概念だけど、それが雑誌で度々紹介されたり、ドラマになったりで、少なくともメディアを見る限りはそういう現象が起きているのかもしれないという気になる。ドラマ好きの私としては、NHKのドラマを毎週見てしまうことになるわけだが…見れば見るほど、婚活っておかしいよと思う。確かに、結婚をしようとしたら、ボヤっとしていても駄目で、就職活動のような『活動』をしないといけないと言うのは筋が通っているようにも思える。でも、どうやら、この手の活動は、やたらと『条件重視』の傾向が強い気がする。結婚に条件て必要なの？というのが素朴な疑問。結婚て、一生の問題だから、やり方を間違えると一生苦労することにもなりかねないというのは分からないでもない。でも、条件が合わなかったら結婚はしないの?条件さえ合えばそれでいいの？というツッコミが脳裏に浮かんで仕方がない。私自身がたまたまそうなのかもしれないが、あんまり今の相手をそういう風に考えたことがなかっただけに、非常に違和感を感じる。なんだかんだ言ったって、その時たまたま目の前にいる人間とずっと一緒にいたい。それだけじゃ駄目なのかな？結婚式では神父が『健やかなる時も病める時も』見たいな話をするけれど、おんなじ相手だって、時と共に状況だって変わる。それも踏まえて考えると、今のその『条件』なんて、大した意味はないんじゃないかな…ま、この街じゃあんまり聞かない話ではあるが、今更ながら、結婚というものを考えてしまった。

May 18, 2009

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知らなかったが、私と同じ歳らしい。

３３歳。男性社員の平均年齢が４０を超えている会社で働いていると、いつまでも『ひよっ子』気分が抜けないが、例えばアスリートの世界では、そろそろ無理の利かなさそうな年齢になっているだろうことは想像がつく。サッカーやラグビーなどでは、一線級の一流選手にこの年齢が殆ど見当たらないのが何よりの証だ。そんな中、内藤大助だ。よりにもよって、３回のうち２回も負けている相手(当然相手のほうが若い)と世界タイトルマッチを行うなんて。自殺行為だろうと、思った。テレビ局は『最強の挑戦者』なんて簡単に書くけれど、チャンピオンを１７回も防衛した歴戦の勇者だ。(ちなみに日本人歴代最長は具志堅用高の１３回)一度は勝ったとはいえ、普通に考えて、嫌な予感が立ち込める。例の一家の次男に勝ち、『国民的』人気者になったのはいいが、持ち上げるだけ持ち上げて、叩き落すのは、メディアの常套手段。哀しいことにならなければいいがと思っていた。帰宅してビデオで見た試合は、想像以上に壮絶だった。例の一家の次男とは比較にならないほど、相手は上手い。結果として引き分けにより防衛を果たしたんだけど、あそこまでするのに、どれだけ体を痛めつけたんだろうか。日本中の注目を集める中で、ハングリー精神を保ち続けるのは、相当の困難だったろう。聞けばうちの長女と同じくらいの息子さんもいるという。そもそも子供の頃からプロボクサーなんて夢は持っておらず、いじめから見守るため、やむなく始めたスポーツだともいう。そんなもので世界を極めてしまうとは・・・たくさんの勇気をありがとう。

March 8, 2008

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あっという間の１５年

なんとか還元水で妄言を吐き続けていた大臣の訃報の直後、それは目に飛び込んできた。あまりにも唐突な訃報だった。ＺＡＲＤの坂井泉水さんの死。あんなに元気な歌ばかり歌っていた人が、こんなにあっけなく命を落としてしまうのが、今の世の中なのだ。彼女が活躍していた時代は、私の青春時代と見事にリンクしている。あの『負けないで』がヒットしたのは、忘れもしない。私が高校３年生のとき。あの歌は、大学受験本番を迎えていた私にとって、一番の応援歌だった。そして『揺れる想い』。大学に入って、一番ワクワクしていた一年生の夏は、あの歌とポカリスウェットのＣＭから始まった。大学を卒業する時に流れていた曲は、『Don't you see! 』強烈な決別の歌だった。『永遠』、『心を開いて…』就職してからも、思い出深い曲は多い。あの頃としても珍しいくらいわかりやすい歌が多かっただけに、その後の曲も、身体に染み付いている気がする。あっという間の１５年。彼女の歌を嫁があまり好きでなかったこともあり、いつの間にか聴く機会は減ったが、それはちょうど、遠く離れた学生時代の友人のようなもので、頻繁に会うことはないものの、心の中ではいつまでも大切な存在であるはずだった。典型的なビーング系のアーティストだった彼女は、作品以外では、極端に露出がなかった。最近ではスポーツ選手でもブログなどをしているが、彼女の場合、そのようなこともしていなかったようで、最近の動向は、不明な点が多かった。特に彼女が子宮がんと戦っていた事実は、熱心なファンにも全くと言っていいほど知られていなかったようだ。明るく元気な作品の裏で、生身の彼女が何を思っていたかを知る術がないのが本当に残念だ。今は、私たちの青春を明るく照らしてくれた彼女に深い感謝と、追悼を捧げたい。

May 28, 2007

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いじめと自殺に思うこと

どうしたんだろう。ここ最近、頻発している『いじめ』＆『自殺』。時代の閉塞感がそうさせるのか、やっている人が多いから釣られてやるのか。子供たちだけでなく、最近は事件のあった学校の校長先生などの自殺も増えており、異常事態だといわざるを得ないだろう。自殺にしても、いじめにしても、件数は多くても、本人たちにとってはそれなりに切実な問題であり、『流行っているから』やっているという意識は薄いだろう。本人たちに会ったこともない人間が結果としての事象からあれこれ好きなことを言うのは、無責任だし、何の解決にもならないとも思う。特に、いじめに関しては、関係者にしかわからない部分も多いことだろう。でも、自殺となると、どうだろう。確かに、いじめの中には、死にたくなるような出来事も多いことだろう。でも、だからといって、本当にそれ以外に解決の方法はなかったのか。確かに、死んでしまえば、『いじめから逃れる』ことは出来る。それ自体、手段としてはもっとも確実である気がすることもあるだろう。でも、それによって失われるものも非常に多いことに、気付いてほしいと思う。自分の命なんだから、それをどうしようと自分の勝手。それくらいは自分の好きにさせてほしい。どうせ生きていたって、この先ろくな事がないだろうし。もう、疲れた。そんな風に思いたくなることは、私にもあった。本当にそんな気持ちになったら、他の人が何を言っても、まず頭には入ってこない。全てが嘘臭く思えて、どうでも良くなってくる。その辺の感覚はすごーくわかる。でも、私は死ななかった。あれから１０年以上、のほほーんと生きている。別に、自分が強かったからだとは思わない。むしろ身体は弱い方だし、意思も強い方ではない。人にも優しいが、自分にはもっと優しい。あるいはそれが良かったのかもしれない。大学生の頃、就職活動で二度の全滅を食らい、プライドも夢もみんななくなって、もうこれ以上本当に何もしたくないなぁと思った私は、実家に帰り、しばらくの間、本当に何もしない日々を送った。どこかに行くわけでもなく、一日中家でボーってしていた。でも、１週間か１０日もそうしていたら、少しずつ元気が出てきた。家族は見事に何も言わなかった(言ったのかもしれないが何も覚えていない)が、毎日普通に会社や学校に通う家族を見て、『そろそろ何かしようかな』という気持ちが自然と沸いてきたことは覚えている。それでも、急に何かが出来るわけでもない。最初のうちは近所をブラブラしただけだった気もする。でも、１ヵ月後には、曲がりなりにも就職活動を再開し、２ヵ月後には今の勤務先への就職を決めることが出来た。就職に関しては、結局のところ、ぎりぎりのところで運が良かった気もするのだが、あの時、私が死ななかったのは、単純に親の作ったご飯をもう少しだけ食べたいというその程度の気持ちのような気がしてならない。それでも、自分自身にとって生きることなどどうでも良いという思いはしばらく残ったのだが、逆に、どうでも良いのなら、死ぬこともないかという思いもあった。何もしなくても家族は文句一つ言わなかったが、そんな自分でも、死んでしまったら、家族が悲嘆に暮れることは容易に予想できた。結局、決め手はそこのような気がする。人間は孤独なものだが、同時に、自分が死んで、誰も悲しまない人というのもなかなかいるものではない。親は間違いなく悲しむ。私自身、親になって思うが、親にとって、子供の出来不出来なんて、本当はどうでもいい。そこにいてくれるだけで嬉しいのが子供というものなのだ。自分だけのことを考えたら、生きる意味なんて、今でも大してない。１０年前に感じた『人生なんて死ぬまでの暇つぶしに過ぎない』というのは、今でも私自身の実感として強く残っている。しかし、自分が死んで悲しむ人間がこの世に一人でもいるうちは、死んではいけないと思う。心配しなくても、死はいつか必ずやって来る。生きるのは疲れるし、未来はそこまで期待できないかもしれないけれど、それでも生きていたら、良いこともないわけではない。一度は死を意識した自分にとって、簡単に認めるのは悔しいが、生きることは、思っている以上に素晴らしいことがまだまだある。私の声は、全国の自殺志願者諸君にまで届くのは難しいだろう。だから、せめて自分の娘には、言ってやりたいと思う。『僕が生きているうちは、死んだりしちゃ駄目だ』って。

November 19, 2006

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再びのデジャヴ

仕事が忙しかったり、娘の面倒を見たり、疲労でダウンしたりしているうちに、色々なことがあった。書評を書くべき本はたまり、娘の運動会も終わり、そして今日、ホークスのシーズンも終わってしまった。（時事通信より）フレーオフでの敗北は３年連続。ちなみに、３年連続して３年連続勝ち抜けなかったチームは、ホークスのみである。決して真面目な更新状況とは言えぬこのサイトではあるが、ファンの一人として、この日だけは、例年記入することにしている。（昨年、一昨年）プレーオフの怖さ、悔しさを最も多く知っているはずの彼らが、今年もまた同じ轍を踏んでしまうことになった理由は、残念ながら、毎年あまり変わっていない気がする。一言で言えば、『まだまだ弱かった』と言うしかない。なんというか、塁に出たランナーを、どんなことをしてもホームに返し、少々打たれても、全力で守り抜くという、高校野球のような確実なプレーが、いまだに出来ていない。そもそも球団発足当初から、打力には定評があっただけに、確実な攻めよりも、ホームランによる一発でゲームを決める試合運びになりがちで、結果として接戦になった時、あと一歩のところで隙を作ってしまう戦い振りは、今年になっても改善することが出来なかった。かつて井口や小久保、城島、バルデスなど、リーグを代表する核弾頭のようなバッターが何人もいた頃は、それでも全く問題はなかった。少々荒っぽくても、ギリギリのところでホームランをバコーンとやればあっという間にチャラになる。でも、今年のチームではそんな試合運びはあまり期待できないことは、みんなわかっていたはずだ。ホームランといわず、ヒットが期待できるのはせいぜい５番まで。６番からあとはほとんど攻撃面では期待できない。代打で切り札がいるわけでもない。そうなると、相手の立ち上がりを攻めて先取点を取り、比較的恵まれた投手陣で守りきる他勝ちパターンは見えてこない。勿論、場合によっては相手が勝手に崩れてくれて大量得点が入る場合もあったにはあったが、それはあくまで棚ボタに過ぎない。そういう意味では、このプレーオフでも、ファンにとってはどれも予想通りの試合展開だった。チームにはそれぞれカラーというものがある以上、その持ち味を変えた試合のやり方は、そう簡単に変えられるものではないというのは、この３年間の敗戦が一番物語っている。でも、本当に勝ちたい、強くなりたいと思うなら、落ち着いて現実を受け止めるしか方法はないのではないかと思う。元来ホークスは、打って打って打ちまくるチームで、ファンとしてはそれを見たいのだけど、冷静に今のチームを見たとき、このままのやり方では、来年も同じ繰り返しになる気がしてならない。この悔しさは、決して無駄ではないと思う。高校野球とは違い、彼らには来年があるのだから。来年、強くなったホークスを、今年より一人多い家族で見れる日を楽しみに待っている。

October 12, 2006

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ヒデの引退に思う。

今日は旅行記を一旦中断し、ヒデの引退について書いてみようと思う。29歳にしての引退は、傍目に見て、あまりにも早すぎる。ましてやサラリーマンの立場から言うと、『なんて優雅な！(悪い意味だ)』というのが率直な感想。しかし、プロ入り以来、常に第一線で、日本のサッカー界を引っ張ってきた彼にとって、やはり、精神的には、限界だったのかもしれないと言う気はする。このワールドカップを区切りに、彼の中で、プレーヤーとしての何かが、切れてしまったように思える。誰よりもサッカーを愛し、プロの誇りを重んじてきた彼にとって、中途半端なテンションでの続行は、許せなかったんじゃないかと思う。その気持ちは、私もわからないでもない。無理をして、ボロボロになってでもやり続けるのも美学だが、１００％のパフォーマンスを発揮できないとわかった時点で身を引くのも、プロフェッショナルの潔さだ。かつてのキング『カズ』のことを思えば、彼の行動は、最後まで身勝手に映ることは致し方ないが、それまで彼が私たちに与えてくれたことを考えると、我々も贅沢ばかりを言ってはいけない気もする。最後の一瞬まで、『超一流』であり続けた彼の勇姿を、いつまでも忘れずに、それに続く男の出現を、静かに待つべきかもしれない。しばらくは大変な騒ぎになるかもしれないが、あれだけの男だ。いつかひょんな形で、再び我々の前に姿を現してくれることだろう。

July 3, 2006

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最終試合

ワールドカップで、アジアの国に負けたことが一度もないブラジル。ここ30年以上、一度も『2点差以上の敗戦』を経験していないブラジル。そんなチームに、『2点差以上の勝利』を期待する方がおめでた過ぎる。というわけで、日本の決勝進出が不可能ということはわかっていたが、それゆえに、見てみようと思った。どうであれ、『ジーコ･ジャパン』とやらの、最終試合。日本が、現時点でのベストメンバーを持って、最も気合を入れて戦う試合を、見逃してはいけないと思った。珍しく、10時前にも寝た。しかしまぁ・・・いやはや、朝っぱらからつまらん試合を見てしまった。ちなみにこちらの言葉でいうところの『つまらん』とは、『面白くない』というレベルではない。相当にきついレベルでの否定を意味する。試合前に、誰だったかが、『気持ちでいく！』といっていたのを聞いて、悪い予感がしていたが･･･結局のところ、これがわが国サッカーの実力なんだろう。選手も監督も、みんなベストを尽くしたと思うけれど、まだまだこんなものだということ。３試合見たけれど、日本の試合は見ていて、面白くなかったものなぁ。一つ一つのプレーに、確実性が不足していて。ジーコは『自由なサッカー』を目指したようだけど、体格面で劣る日本に求められていたのは、もう少し確実なサッカーだったのではないかと思える。一つ一つ、これをしていけば、大丈夫というものの蓄積。スポーツである以上、『体格で劣る』というのは、絶対的に不利なのだから、それを補うには、科学的で緻密な戦術しかない。何はともあれ、日本の祭りは終わった。もうマスコミも、信憑性のない『一次リーグ突破』の話をする必要もなくなった。勝敗はともかく、４年振りの夢を再び見せてくれた日本代表には、感謝したい。

June 23, 2006

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結果は結果

結果が出てから言うのは卑怯な話だが、今日の敗戦は、かなり前から予感していた。本格的にサッカーをやっていたわけではない私でも、今の日本のサッカーが、決して『強い』と言えるレヴェルではないことぐらい、わかる。日本国民として自分の国のチームを応援する気持ちは当然あるし、それを商売にするマスコミが、希望的観測を表明したい気持ちもわからないわけではないけれど、残念ながら、率直に言って、日本は『弱い』と言わざるを得ない。それは、こういうワールドカップの、イングランドの試合などを見ていると、よーくわかる。日本の強みが、『中盤の素早い動き』とか言うが、本当に強いチームは、ボールコントロールのレヴェルが全然違っていて、縦のパスがスッと入るし、トラップミスも殆どない。キーパーや、守備の人間から渡ったボールが、４本くらいのパスをスッと通し、普通にシュートを打っている。俗に『強い』と言われるチームは、大抵そんなことが当たり前に出来ている。でも、日本の試合と言えば、果てしなく続く三角のパス。ボールをとっても、縦パスが二本通るなんてことは殆どないし、横や後ろに回しながら、ドリブルで、少しずつ前に行き、大体その途中で相手にボールを取られてしまうから、なかなかシュート手チャンスが作れない。そのせいか、セットプレイ以外のゴールシーンは、『もぎ取っている』と言えば聞こえはいいが、きれいな形というのが殆どない。一人で完結できるプレーが少ないから、守りも複数になり、いつの間にかどこかに決定的なスポットが開いてしまう。トリノ五輪の時もそうだったが、ある程度日本の試合を見たことのある人ならそれ位のことは気づいているのではなかろうか。そうなると、一番辛いのは、テレビのアナウンサーではないかという気がしてくる。現メンバーが日本にとっては史上最強に近いメンバーであることは間違いないにしても、それでこの大会を勝ち抜けるとは思えないという共通認識を、口が裂けても言えないからだ。たとえどんなシチュエーションになろうとも、最後まで日本の活躍を心から信じているかのように放送しないといけないというのは、結構つらいのではなかろうか。確かに、ここに書いたようなことを、もしもアナウンサーが試合中に言い出したら、私だって見たくなくなるだろう。だからそこに無理が発生するのだけど、残りの２試合が、みんなこんな調子になったら、どうするのだろうか。オリンピックを見ても思うが、一流の結果を残すには、並外れた才能だけでなく、一つ一つの技に対する確実性が不可欠なのだが、日本には、それが不足しているように思う。万に一つの幸運に恵まれたら、良い結果が出るかもしれない。その程度のスタンスでないと、とても見ていられない。ただ言っておくが、これは誰かが悪いというわけではない。関係各々は、恐らく想像を絶する努力をしているはずで、適当にやっているわけでもあるまい。だからこそ、言えることはひとつしかない。この期に及んで、結果を気にしたりしないで、思い切りやる姿だけを見せてほしい。結果は結果。それだけのことなんだから。

June 12, 2006

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欽ちゃんが捕まった

欽ちゃんが捕まった。いや間違った。村上ファンドの村上世彰氏が捕まったのだった。彼は長い独演会の中で、｢無自覚とはいえ、法を犯した以上、責任はとるし、この世界から身を引くが、お金儲けのどこが悪い？｣と言っていた。ここで問題になってくるのは、お金を儲ける人間の『品』じゃなかろうかと思う。みんな、お金は儲けたい気持ちは一緒だが、その手段や、その後の使い方というのは、『品』が重要になってくるのではないかと思う。『お金のあるものが得をする』というのは資本主義社会のルールだが、『人の嫌がることをするべきではない』というのは、その上の、人間社会のルールだ。私の言う『品』とは、別に大袈裟なものではなく、そういう、人間社会を生きていくうえのエチケットのようなものだ。お金を持っていれば、大抵のモノは買えるのは事実だが、だからと言って、本当の意味で人の心を動かすのは、お金ではない。『北風と太陽』の童話ではないが、権力を持つこと自体、難しいが、その維持はさらに難しい。権力ではどうしようもない部分というものが世の中にはあり、だからこそ、本当の『賢者』と言われる歴史上の人物は、その部分のケアをキッチリやっていた。彼や、ホリエモンの言動には、そういう配慮が全く感じられなかった。彼らの失脚がそういう部分と関連するのかどうかはわからない。人生半ばで一線を退いても、恐らく一生生活に困らないであろう彼らは、それはそれで優雅なものだと思う。

June 5, 2006

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容疑者逮捕

『犯罪者逮捕』の度に思うが、あの悪趣味な報道合戦は、どうにかならないのかと思う。確かに、警察に捕まるというのには、それなりの理由というものがある。しかし、だからといって、自宅まで押しかけて、逮捕の現場を撮影し、護送される車を付回し、挙句の果てには飛行機にまで一緒に乗って、それを放送して、何か意味でもあるのだろうか。これも一種の『社会的制裁』に違いないが、人間として一番見られたくない場面をわざわざ公共の電波に長々と乗せ、世間に晒す権利はどこにあるのか？『報道の自由』とは、悪趣味な興味を追求することなのか。罪は罪として、それを裁くのは、あくまで法律であるべきだと思う。そうでなければ、ローマの剣闘士や、中世の魔女狩りと、野蛮さにおいて何の進歩もないといわざるを得ない。

April 26, 2006

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存続の鍵

ネクタイ嫌いのあの男。容疑者になったと思ったら、社長まで辞めてしまっていた。株で持っていた会社が、株価急落、元幹部の死亡、強制捜査。こうなると、本当にこのグループ全体が、最悪の事態を迎える日も近いかもしれない。近年の企業不祥事で倒産を免れた会社が無いわけではない。しかしそれは、巨大財閥のバックアップや、本業がライフラインであるとか、本来がトップクラスのメーカーであるという理由だ。言い方は悪いが、時の経営者が多少の不正をしたところで、消費者にとって、必要とされるものを提供している企業は、ダメージを負うことはあっても、倒産までは至らない。経営者は責任を負うが、その他大勢の真面目な従業員が築きあげてきたものはそう簡単に失われるものではない。しかし、素朴に考えて、あの会社が無くなって、損をする人はいても、本業が提供されないことに、困る人がどれだけいるだろうか。ポータルサイトにしても、証券会社にしても、ブログにしても、あの会社じゃないと困るということは、好みを別にすれば、特に無いように思える。結局のところ、あの会社の原動力は、世の中で最も流動性の高い『お金』でしかなかったし、唯一の独自資産は、あの男をめぐる『夢』だったのに、それが崩れた今、その存在意義がどこにあるのか、私にはわからない。本来ならば、社長が変われば、どうにかなりそうだが、あの会社の場合、社長がブランドの体現者だったのだから、それが変わったら、単なる普通の会社となってしまう。『地に足をつける』というのは、結局そういうことなのではないかと思う。問題が起こったとき、マスコミは容赦しないし、離れていく人も大勢いる中で、それでも信じて見守ってくれる人がどれだけいるのか。それは人間関係における『友人』の在り方に通じるものがある。一般的な見方では、存続自体の危機に立ったあの会社だが、今でも、あの会社の明日を信じるファンはいる。存続はひとえに、彼らをどれだけつなぎとめることが出来るかに掛かっている。そこにあるのは、もはや株価の時価総額などの損得勘定ではない人間としてのメンタルな部分だ。。幹部はそのことを忘れてはいけないと思う。

January 24, 2006

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何かの始まり

洒落にならない状態になったようだ。ライブドアの粉飾疑惑。一昨日のヤフーの掲示板あたりで最初にネタが上がり、性質の悪い冗談かと思いきや、本当だった。捜査当局も馬鹿ではないので、捜査して何も出てこないということは無いだろう。となると、疑惑は証明され、グループ全体が上場廃止にもなる。連結で資産総額3,300億、自己資本比率58.6％の企業グループが簡単に崩壊するとは経理の感覚からすると思えない。でも、そもそも彼らが今までにやってきた事業というのは、別に何か特別なものを作っていたわけでもなく、素晴らしいものを売ってきたわけでもない。単純にいえば、ひたすら、潰れかけた会社の株を買収し、その繰り返しによって株式市場での時価総額を吊り上げ、その利益で成長を遂げていた。普通に何かを作ったり、売ったりして挙げられる利益ではなく、成長率でもない。そもそも『金融』という金転がしのバブルだったわけだ。だから、いくら資産があっても、金融資産が主だから、今回のような事態になると、その根底が揺らぐことになる。あの会社の関連株だけで、1日にして1,000億も時価総額が下がったという。ホリエモンは下手すれば警察の厄介になることになるし、会社も厳しい状態になる危険は十分考えられる。と、ここまでは、粉飾決算が見つかった企業なら、仕方の無いこと。西武もカネボウも、やってきた。ただ、洒落にならないのは、今回の場合、日本の株式市場全体にその影響が広がっていること。『企業業績の回復』とか、もっともらしい理屈で、昨年後半から日経平均株価はおかしいくらい上がってきた。私の勤務先の株価も、業績と無関係に1.5倍近くも株価が上がった。それが、今回の事件で一気に下げに転じたのだ。実は私の会社だけかと思っていたのだが、そうではない。全体的な話で、最後には東証のコンピューターがショートして、全銘柄の取引停止にまでなった。これって、また、あの『バブル崩壊』の再現じゃないの？と思う。結局のところ昨年の株価上昇に関しては、ネットを通じた個人投資家の増大もさることながら、外国人投資家のマネーがかなり入っていたのに、今回の事件で彼らの日本に対する評価が下がり、一気に売られたということだろう。今のところ、困るのは株に手を出した欲深い方だけだろうし、この二日間だけを見れば、落ちたといっても、高が知れている。でも、これは何かの始まりのような気がしてならない。『ヒルズ族』のような人達の勢いがずっと続くとは思えなかったが、終わってしまうとあっけないなと思う。出来るだけ穏やかな自体の収拾を願うのみだ。

January 18, 2006

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訃報

それはあまりにも突然のことだった。我々の世代なら、多分彼女のことはデビューから知っている。デビューは私が小学校５年生の頃。折りしも『アイドル』最後の全盛期。『T－バック』も『ヘアヌード』もなかった頃の話だ。彼女の『ヘソ出しルック』は、それだけで、世の注目を集めた。とにかく元気そうな人だった。ビジュアルも申し分なかったが、歌も巧かった。ただ、彼女が当時、業界でトップを走っていた印象はない。しかし、おニャン子をはじめとする当時の顔ぶれが引退・解散・単なる『タレント』になっていくなか、彼女はミュージカルやクラッシックヴォーカルにチャレンジするなど、着実に『アーティスト』として歩み続けていた。そんな中の白血病。難病ではある。しかし、一頃前のお涙頂戴系ドラマではあるまいし、しっかりとした体制で、真面目に治療すれば、何とかなるのではないかと、私も思っていたし、本人も思っていたのではなかろうか。だからこその『発病宣言』だったに違いない。実際、一度はかなり回復していたとも聞く。そんな中の突然の訃報。本人はさぞかし無念だったことだろう。私もショックだった。一昔前のドラマではないのだ。今時、本当にそんな事が起こるわけないと、思っていたのだから。しかし、結局のところ、諸行無常。どんなことにでも、いつかは終わりが訪れる。何気ない毎日でも、永遠にそれが続くというのは、原理的にありえない。彼女の場合、白血病であったが、仮にそれが治癒したところで、いつかは終わりがやってくる。それは当たり前のことだ。人の死は、当たり前のことを、思い出させる。となると、大事なのは、いつか終わるその時まで、どれだけ『今』を大切に出来るかということだろう。『余命・・・日』などと言われて、慌てたって遅いのだ。どっち道訪れるその時に、後悔しなくてもいいよう、今を、この瞬間を大切にしていきたいと思う。白血病との闘いは、私には想像もつかないくらい、大変なものだったろう。彼女の眠りが安らかであることを祈りたい。

November 6, 2005

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やりたいならやればいい。

面白いね。これだけ色んなテーマがあって、あれだけ騒がれているテーマがないというのは、何か規制でも入っているのだろうか。楽天とＴＢＳ。当事者にとっては真剣勝負だけど、それ以外にとっては対岸の火事というやつで、どのマスコミも喜んで報道している。私にとっても正直どうでもいいが、せっかくなので、考えを整理しておこう。ホリエモンのときにも書いた気がするが、彼らの手法は直感的に好きになれない。結局のところ、自社株の高い時価総額に物を言わせれば、何でも出来ると勘違いしているとしか思えない。ＴＯＢというのは、別に最近に始まったことではなく、それ自体は私が学生時代からあった言葉なのだが、彼らが反感を買うのは、元々インターネットという実体が訳の分からない物を本業にして、たまたま得たあぶく銭のようなもので、他人が長い間苦労して作り上げてきたものを簡単に買おうという安易な発想に問題はある。三木谷の親父は、『ルールに則った行為がなぜ悪いのか理解に苦しむ』とのたまうが、当たり前ではないか。いくら『業務提携』と言ったところで、頼みもしないのに、大量の株を買い占めるというのは、『乗っ取り』と言うのではないか。一番大事なのは、『頼みもしないのに』というところにある。バブル崩壊以後、非常に多くの企業買収が行われてきただろうが、私の憶えている限り、一番多いのは、『救済型合併・買収』だ。例え買収側が考えていることが同じでも、破綻しかかっている(若しくは破綻した)企業をそうするのであれば、経営者にしたって、『どうせ潰れてしまうのであれば』と、諦めもつく。そうした場合、買収コストは相当な安くつくことは言うまでもないが、一度壊れた事業を、力のある企業が立て直すというのは、雇用維持の観点からも歓迎されやすい。しかし、ＴＢＳの経営が傾いているなどという話は聞いたことがない。本人たちも全く望んでいない話を無理やり進めるというのは、何と言い訳しようが、『乗っ取り』なのだ。『インターネットとテレビの融合による新たなビジネス』というのは、そりゃ本人にしてみれば、面白かろう。結局のところ、いつの時代にも、ハードが進めば進むほど、ソフトの充実が求められるわけだし、結局のところ、今回目指しているのは、ハードとソフトの融合なのだから、悪い話ではないだろう。どうしても乗っ取りたければ、お金がある今のうちに、いくらでも株を買って、好きにするのも勝手だ。しかし、金さえあれば何でも出来ると思うのは、端から見ても、頭が悪いと思う。北風と太陽ではないけれど、飲みたがらない馬に水を飲ますことは出来ないし、ダイエーとかを思うと、いつまでもお金があるとは、どうしても思えない。そんなことより先に、去年作った野球チームを、もう少し強くしてやれないのかと思う。選手も監督も頑張ってはいたけれど、この一年、あまりに気の毒に見えて仕方なかった。

October 27, 2005

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人はそれを『マジック』というが

４連勝。あっぱれである。ここまでの圧勝は誰も(特にマスコミは)、予想していなかったのではないかと思う。ただ、一年間、ホークスを応援してきた者として、今年のロッテはやけに強いと思っていた。ロッテとのプレーオフにさえ勝てれば、日本シリーズは何とかなるというのが本音だった。元々有名な大型選手はいない。だから、ホークスのような、一発で試合を決める豪快さは見られない。今までずっと下位に甘んじていたのは、無理もない。しかしだ。豪快さがない分、攻守にわたり、物凄く手堅い野球をしてくる。人はそれを畏敬の念を込めて『ボビーマジック』と呼ぶが、なんのことはない。バッターが打ち、ランナーを確実に進め、少ないチャンスを確実にものにする。野手は確実に守り、ピッチャーは確実に仕留める。ホームランは打たなくても、ダブルプレーにはならない。三振は撮らなくても、四死球は出さない。ファインプレーはしなくても、エラーはしない。そんな、基本中の基本を完璧にこなすだけで、これだけ強いチームを作ることが出来るということを、彼らは証明したように思う。派手なことは必要ない。あくまで当然のことを確実に。そんなスタンスで一人ひとりが無理なくプレーした結果、いつの間にかどこにも付け入る隙のないチームになってしまった。ＦＡとかには元々縁のないチームだから、それだけに生え抜きの選手が揃い、チームワークが良くならないはずがない。そもそも派手なプレーで勝ってきたわけではないので、大舞台に立っても、それほど気負いはない。スター選手に頼るのではなく、一人一人が当然のことを普通にやるだけで勝てる力を、彼らは一年かけて身に着けてきた。満員のヤフードームでのアウェイを勝ち抜いた彼らにとって、甲子園球場の声援も、それほどの脅威ではなかったに違いない。彼らの優勝は、ここ数年マネーパワーに牛耳られてきた大鑑巨砲主義的なプロ野球界の潮流へのアンチテーゼに思える。ひょっとすると、来年以降もロッテの黄金時代は続くかもしれない。

October 26, 2005

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何が足りなかったのか

プレーオフが終わってしまった。結論から言って、我々ホークスファンにとっては、非常に残念な結果となった。昨年と同じく、会社帰りに勤務先のデパートの大型テレビで観戦。期待していただけに、帰宅の足取りはそれはそれは重いものがあった。ホークスは、３年連続でリーグ１位になりながら、２年連続で優勝を逃してしまった。たった５試合で１年間積み重ねてきた勝ち星が無意味と化すというこの仕組み。このことに対するファンや関係者の思いは、複雑なものがある。せっかくリーグで１位になったのに日本シリーズに出れないというのは、非常に寂しい。また、一年間応援してきた愛する球団の一年最後の試合を負け試合で終わらせなてしまった無念は本当にツライ。しかし、結局のところ、それだけのチームだったのだと、認めざるを得ない。本当に強いチームなら、それこそプレーオフだろうが何だろうが、勝てばよかったのだ。物事には、『ここで結果を出せなければ全てが無意味になる』という場面が幾度となくある。たとえ８９勝もしたところで、そこで結果が出せないというのはそういうことだ。４６本のホームランを打った松中選手。彼が只者ではない選手ということは、ファンならずとも、周知のことだろう。昨年の無念を晴らすため、彼がこの一年、誰よりも努力を重ねてきたことも、間違いない。しかし、この５試合で１本のヒットしか打てなかったというのは、気の毒だが、まだそこまででしかないということだ。３年連続リーグ１位通過したチームの力は、それはそれで価値あるものだが、今日でシーズンが終わってしまったというのは、現時点では、まだそこまでの力ということだと思う。あとひとつ勝つために、何が足りなかったのか。ロッテとの違いはどこにあったのか。答は人によって様々だろうし、誰もわからない。でも、２年連続の屈辱から脱するには、それに向き合う他はない。これから来年の春まで時間はゆっくりある。それぞれの関係者が今一度謙虚に現状を受け止め、来年こそ、何ものにも負けない最強のチームを作ってほしい。

October 17, 2005

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選挙雑感

みんなが想像した以上の自民圧勝。私が感じる限り、誰もここまでの予想は出来なかったと思われる。しかし、冷静になって考えてみると、当然の結果のような気がしてならない。キーワードは『小選挙区制』のような気がする。この制度は、『トップを取らなければ、全て死に票になる』というところに本質がある。仮にどんなデットヒートが繰り返されても、トップを取らなければ、この制度では当選しない。勿論、『次点』であれば、惜敗率の関係で、比例での復活当選はありうる。しかし、そうなると、３位以下の勢力に勝ち目は殆どないといっていい。そうなった時に、有利なのは、『トップを取れる候補擁立がどれだけできるか』ということなのだが、こうなると、みんな自民党には敵わない。まず、『与党』というだけで、基本的に閣僚を中心とした知名度のある政治家が多く立候補している。微妙だなと思われるところには、筋金入りの刺客を送り込む。そして、ひたすら『郵政民営化』。ニュースとかでよく見かける大物が、とっても分かりやすい表現で訴える。それだけで、いかにもやってくれそうな気になる。一般的な選挙民にとって、投票の基準は、とってシンプルで、直感的なものではないか。そんなな中、民主党は、最後まで、何を一番言いたいのかが、見えてこなかった。岡田さんは頑張ってそうだし、みんな悪い人ではなさそうだというのは分かるが、正直殆どニュースで見かけることのない民主党のそれぞれの候補者が、国会で何をしてくれるのかという具体的なイメージが見えてこなかったように思える。いわんや他の野党。どう考えても、死に票になるのが目に見えている。そんな感じで、５対４対１くらいの割合でそれぞれに投票したのではないかと思われる。忘れていけないのは、民主党も全く相手にされていなかったというわけではないということ。多くの選挙区では、みんなあと一歩のところまで戦っている。でも、それじゃあ意味がないのが今の選挙。最後には与党でイメージがはっきり見える自民党の方が『若干』上回った。どこの選挙区もそんな感じではないか。でも、それが積み重なると、結局今回みたいなことになる。郵政云々は別問題として、今更だが、これはマズイと思う。『改革のスピードを速める』とか言っているけれど、本当にそれが正しいかなんて分からないし、言いたくはないが、今後日本は益々『勝ち組』『負け組』のはっきりした国になるだろう。少数意見や反対意見は、言うこと自体は自由でも、現実的に黙殺される。我々はそのことを覚悟しなくてはいけない。小選挙区・比例共に共産に入れた私としては、ちょっと不安でならない。

September 12, 2005

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無観客試合

今日は普通の日本人であれば、残業は許されない。4年に一度の祭典に出場する切符を世界で一番最初に、自力で掴む。最近でこそワールドカップには『行くものだ』ということになっているが、少し前までは、本当に夢のような話だった。紆余曲折があったにせよ、今夜の試合で負けなかったら、その時点で決まる。しかも相手は全ての試合で『負けている』国。どうやら今夜たどり着くというのは小学生でも理解できる三段論法。折りしも放送時間はゴールデンタイム。これで見なけりゃ日本人じゃない。それにしても異国の無観客試合なのに、聞こえてくる日本人サポーターの声。在住邦人の人もいるのだろうけど、わざわざ行ったお金持ちの人もいるんだろうな。とは言え基本的に無観客試合。いつもと違って、とても静かなスタジアム。意外にもなかなか点が入らない。日本中が小学生の三段論法を信じている中で、もしも負けたらどうすんだろう。会場は灼熱のタイ。スタミナだったらキムチを常食とする相手に分がある気がしてならない。何せ相手は独裁国。選手は本当に死ぬ気でぶつかってくる。心なしか、パスの通りも相手のほうが良いように見えたり。そんな懸念が渦巻く頃、待望の先取点が入る。思わず叫ぶ。そしたら、となりの家から、同じタイミングで拍手の音が聞こえた。誰も観客のいない試合。でも、その時かなりの日本人があの瞬間を注視していたのではないかと思った。それにしても、ハーフタイムの時にチャンネルを変えたら、巨人対ロッテ。意外にもお客さんが沢山来ていた。日本中がサッカーに注目する歴史的な一日に、敢えて球場に足を運んでまで応援する両チームのファンに、大いなる心意気を感じたのは私だけだろうか。

June 8, 2005

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ネクタイ嫌いのあの男の話

たまには子供の話でもなく、本の話でもない話をしてみようか。そうそう。ネクタイ嫌いのあの男の話。各種メディアでも散々言い尽くされたネタである。下手すると、今年の流行語大賞にもなってしまう勢いのあの男。正直言って、馬鹿だなぁと思う。彼の言動の特徴は、とっても直截的であるという事。誤解を承知で、自分の思う道を突き進む。そういう姿に共感を覚える人の気持ちも分からなくはない。ただ、私はあの品の無さに嫌悪感のほうが大きい。既存のものを壊し、新しいものを作ろうという彼の姿勢は、政権樹立当時の現首相に共通する。閉塞感漂う我が国では、そういう人はそれだけで期待されやすい。既存の体制には、制度疲労を起こしている部分が多いのも事実だし、その制度疲労が我が国の閉塞感を作り出しているのも事実だ。そういう時は、そんな諸々を一度壊して、新しいのを作ればいいという発想は、それはそれで筋が通っている。日本人自体そういうのって昔から大好きで、明治維新とか、戦後の民主主義とか、みんなそんなノリだろう。彼は法律的に間違ったことはしていない。上場企業の株は、誰がどれだけ買ってもいいのだし、『株式会社』というくらいだから、株をたくさん持っている人が、その会社の持ち主になれるのは当然のことだ。持ち主である以上、その権限をどのように行使しようと、それは文句を言われる筋合いではない。そしてそれはそれこそ昔からのルールでもある。金があれば思い通りになるのが世の中なのだ。あの男は、そういう世の中の当たり前のことを実践しているに過ぎない。しかし、私はあの男を嫌悪する。表面的な問題に過ぎないのだろうが、彼のあまりにも直接的な言動が、どうしても好きになれない。力を持つ人間があまりにもその力を発揮すると、品が無く見えるといえばいいのだろうか。そして、あのＴＯＢという手法。理屈からいえば、何も悪くないのだが、実際問題、そこで働く人間にとっては、納得がいくはずがないと思う。企業というのは、『法人』とも言うくらいだから、それぞれ独特の企業文化を持つ。転職なんて当たり前の世の中だけど、その会社が好きで、その仕事が好きで、頑張っている人もまだまだ多いと思う。会社に長い間いたら、良いことばかりではない。大変な苦労だって、みんなしてきた。そうしてやっと育て上げた会社が、単にその時たまたまお金を持っているというだけの人間に好きなようにされて、良いという人間はいるのだろうか。買収相手が、同業の大手企業というのなら、悔しいが諦めもつくだろう。しかし、業界のことをどこまで知っているかも未知数の男に、あれこれと知ったようなことを言われたら、親しみを抱けというほうが無理な相談だと思う。そうした時、本当に上手いと思うのが、似たようなことをしている髪の薄い男だ。同じ業界で同じ本社ビル、同じ高校出身者で、やってきたのも似たようなことだが、結果が何故ここまで違うのか？野球チームにしても、今回の騒動にしても、結局一番美味しいところは髪の薄い男が持っていく。それは私も良く分からないが、ひとつには、後者には既にアメリカの大富豪のような存在感を感じる。マイクを握れば『私には夢があります・・・・』（古き良き時代の）アメリカ大統領のようなことを言うし、寄付の仕方だって、半端ではない。彼の事業は、実は大赤字で、決して儲かっているわけではないと思うのだが、お金の使い方が分かっているなぁと思う。と同時に、本当に嫌なヤツというのは、見た感じ文句のつけようが無いこういう人ではないかとも、思う。それにしても、あの野球チームは大丈夫なのだろうか？悪い予感はしていたが・・・

March 29, 2005

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馬鹿騒ぎの一方で

はなちゃん誕生で我家が大騒ぎしている中で､世の中は､全く違う部分で大騒ぎしている。地震があったり､若者が異国で亡くなったり､Ｒ社がプロ野球新規参入を果たしたり､遠い国の新しい国家元首が決まろうとしていたり､大学の同級生が大リーグ進出を表明したり…世の中は相変わらず忙しい。後ろの二つも大いに興味をそそられるところだが､最初の二つはどうも…(真中の話は､あれだけの国で他に何とかならないのかと思うのみで…)人が不幸になった話の報道を見ていつも思うのだが､マスコミというのは､どこまで本気でそれについて考えているのかと思う。被害が深刻だったり､被害者や家族が気の毒なのはわかるけど､どうも今のマスコミのアプローチを見ていると､それを本質的どうかしようという視点に欠けていて､所詮野次馬の興味本位という印象が拭えない。『困っています』『悲しんでいます』『ひどいですね』それを伝えたいのはわかるが､その先は彼らの仕事ではないのか。どれだけ悲惨な状況を伝えても､それを伝える人は､明らかに被害者とは違う安全地帯にいる。二次災害を防ぐのは当然大切だが､安全地帯にいる立場の人間の言葉を､私はあまり真面目に聞く気にはなれない。その辺の野次馬と同じような傍観者的出無責任な視点でしか語れない報道を見る度に､白けた気分になってしまう私は､きっとどうかしているのかもしれない。

November 3, 2004

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プレーオフの意味

うーん・・・やっぱり淋しい。西武に負けてしまったことよりも､ダイエーのシーズンが今日で終わってしまったことが､実に淋しい。嫁が妊婦になったのと､仕事が忙しかったことで､今年はこれといった旅行らしい行事がなかなか出来なかったが､ダイエー戦だけは､６回も行った。我が家は夫婦揃ってダイエーファンなのだ。九州以外の人にとっては未だ今ひとつピンとこないチームだと思うが､福岡の人は､大抵､熱心なダイエーファンだ。よく､『○○が優勝したら､○○が安くなる』とかいう理由でファンになる人がいるが､九州の人にとっては､恐らくそんなことはどうでもいいと思う。新垣が投げ､城島が打つ。とにかく打ちまくる。そんなダイエーが大好きなのだ。今年も優勝候補の筆頭に挙げられていたダイエーは､多少の紆余曲折はあったものの､順当にペナントレースを勝ち抜いた。しかし､今年のパリーグは､それだけでは日本シリーズには進出できなかった。プレーオフというのがあったから。今年のダイエーは､実にわかりやすかった。すなわち､弱いチームには強いが､強いチームには弱かった。去年までは､それで良かった。むしろ､弱いチームに徹底的に勝つことは､ペナントレース制覇の第一条件であった。しかし､プレーオフというのは､ある意味､それに対するアンチテーゼだった。『本当に強いチームは､勝ち星が一番多いチームとは限らない』これは､当たり前だが､今までのペナントレースは､そうではなかったのだ。今年､ダイエーは､２位西武に４.５ゲーム差をつけてペナントレースを終了した。普通であれば､これで優勝となる。しかし､ダイエーは､西武・ロッテには負け越していた。冷静になって考えてみれば､５チーム相手で､２チームに負け越しているチームが､『真の王者』と呼べるのかという疑問が残る。ダイエーファンに言わせれば､『せっかく１位で終わったのに､日本シリーズに出れないなんて』という不満が出るのだが､私に言わせれば､文句があるなら､プレーオフに勝てばよかったということになる。１位のチームが本当に強ければ､何の問題もなかったから。でも､結果が物語るように､今年のダイエーは､そこまでの強さはなかったということだ。西武とのプレーオフは､あれが精一杯だった。一年間チームを応援し続けた私たちからすれば､容易に納得のいくところ。ただ､シーズンがこれで全て終わってしまったのが､とにかく今は淋しい。これから､ダイエーは､親会社の事情もあり､ゴタゴタの多いオフを迎える。しかし､そういうしがらみを乗り越えて､来年こそはもっと強いチームになって私たちに勇気を与えて欲しい。来年､生まれたばかりの我が子と一緒に野球を観るのが今から楽しみで仕方ない。

October 11, 2004

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Ｌ・Ｒ

来年のプロ野球はどうなるんだろう？今年は一年中､そんなことばかり考えていたが､ここに来て､焦点は『Ｌ・Ｒ』に集められてきた。いずれも飛ぶ鳥を落とす勢いのＩＴ企業。時代を象徴するかのような礼賛記事がマスコミを埋める。この流れでいくと､下手をすれば､どちらかは馬鹿をみる事にもなりかねない状況なのだが､今のところ､その行方はわからない。強いていえば､Ｌに怪しげな雰囲気を感じないわけではない。いつも黒のＴシャツというのはポリシーなのだろうが､みようによっては､『インチキ臭いヤツ』と見られても仕方がないと思う。その点､Ｒは社長もどこか知的だし､広場を無料で利用している立場としては､応援してみたくなる。しかし､ここで一つ気になることがある。Ｌの社長が指摘していることだが､Ｒ社は､決して儲かっている企業ではないということだ。私の働く会社がそうなので､よくわかるのだが､Ｒ社は､競争力もあり､売上も順調に伸びているように見えるものの､実態は､欠損金を抱えた企業なのだ。単体(２年連続)・連結(４年連続)共に最終赤字を計上し､最終的に､会社に残っている儲けは､実はなく､それどころか赤字が残っているというのが『欠損金』という状態。簡単にいえば､年収はうなぎ昇りかもしれないが､その分使うのも多くて､結局借金が残った米国の超大物歌手Ｍ.Ｊ氏のような状態。さすがに､事態はそこまで逼迫はしていないが､正直､経理をしている者の目から見れば､ちょっと心臓に悪い財務諸表である。勿論､株式会社の基本である日頃世話になっているところの悪口を書くようで､非常に気が引けるのだが､そもそもこの騒ぎの発端は､球団経営が儲かりにくいことから始まった話。やる気があるのは結構だけど､何年かして､簡単に身売りされたら､ファンだって迷惑する。ＩＴ産業というのは､そもそも浮き沈みが激しい世界だから､成長するときは物凄い勢いだが､長い目で見ると､正直疑わしいものがある。ここはちょっと我慢して､とりあえず､欠損金の解消を待ってからにするわけにはいかないものだろうか。

September 27, 2004

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ストやむなし

この季節､プロ野球のない週末は辛い。なにせ私は今年だけで5回も福岡ドームに足を運んだホークスファン。プレーオフも､日本シリーズも､このままではやらないかもしれない。ただ思う。ストは仕方ない。オーナー会議が最高の議決機関である以上､その決定を覆すのは確かにおかしい。しかし､あれだけの規模の娯楽の行方を､たった12人の人間に委ねるということ自体がそもそも間違いではないかと思う。プロ野球には､球団､選手､ファンと言う､大きく分けて３つの利害関係者がいるのだが､その行方を決められるのが球団しかもそのオーナーのみというのがそもそもおかしい。資本主義という原理原則では､オーナーは資本の代表者であり､その権利は行使されるべきなのだが､それに対するチェック機関というのが今のプロ野球にはない。今回､選手側は､そういう意味で､初めて対抗措置に出たわけで､これは止むを得ないことだと思う。今日明日の混乱より､未来のことを考えた場合､このストライキは､やらなければきっと後悔することになるはずだから。他の球場はともかく､福岡ドームに行くと､そのファン層の厚さに驚かされる。まさに老若男女。みんなが子供のような顔をして､メガホンを叩く光景は､今時なかなか他では見れまい。更に､テレビで応援し、毎日試合の行方を楽しみにしている数しれないファンのことを思えば､絶対権力者の少数採決なんていう危険なことはできないと思う。とは言え､先立つお金がないと､出来る事もできない。近鉄やオリックスだって､好き好んで合併を決意したわけでもなかろう。それだけに､今後の行方は､慎重な議論が必要だと思う。今私がこれだけ毎日楽しんでいるプロ野球の楽しさは､生まれてくる子供にも､是非伝えていきたいから。

September 19, 2004

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女子マラソン雑感

オリンピック不眠症というのには憧れていた。今回のオリンピック。日本との時差が6時間あることを考えると､リアルタイムで堪能するには､不眠症は避けられない。とは言え､日記の執筆もままならぬ夏バテ状態で､自ら睡眠不足を招くのは､自殺行為というものだ。特にデスクワークの私。職場に眠気が襲ってきたら､仕事にならない。ただでさえ気合いが入らないのに､そんなことは出来なかった。が､昨夜､初めてやってみた。女子マラソンだけは､リアルタイムで見なければ､絶対に後悔すると思ったのだ。思えば､前回のシドニー五輪の時は､本屋に勤めていた。というよりも､今となっては懐かしい私の書店員生活は､シドニー五輪､しかも高橋尚子の金メダルで始まったのだ。その年の９月に紳士靴売場から書店に異動になり､右も左も分からなかった当時､オリンピックは開幕した。(その時は何故だか９月にあった)そして９月２４日。高橋尚子の金メダル。そしてなんとその翌日に､例の小出監督の『君ならできる』という本が発売され､その発売タイミングの絶妙さに､度肝を抜かされた。でも､私はそのレースをリアルタイムで見ていなかった。だから､ニュースの凄さは分かったけれど､実感としてあまり沸いてくるものがないことに､苛立ちを感じていた。４年後。私は書店員ではなく､経理部の人になっていた。今度こそ､という思いがあった。今回の日本選手選出に至るドタバタも､記憶に新しい。あそこまで騒がれて選ばれた彼女達が､一体どんなレースを繰り広げてくれるのか。やっぱり気になった。新聞記事的な表現をすれば､今回のレースは野口選手の中盤のスパートによる作戦勝ちと、一言でまとめられてしまう。しかし､実際のレースは､そんな一言で表現するのは勿体無いくらい､最後までスリリングなレースだった。最終タイム差12秒。2時間30分近くの中での､レースの中で､たった12秒の違いが､決定的な影響力を持つ。関係者にとって､今回のレースは､前回以上に､『金』というものが重くのしかかったことだろう。あのゴタゴタに関わった全ての人を納得させるために。選んだ者の意地。選ばれた者の意地。双方が緊密に関わっていた末の結果だと思う。結局のところ､一番悔しかったのは､小出監督だろう。経緯からすれば､高橋の選考漏れは止むを得なかったにせよ､選考という面から思い起こせば､野口は最初から内定しており､焦点は残り二人と高橋だった。高橋は残り二人に負けたのだ。そのことを考えると､本当に､悔しかったと思う。無論。仮に高橋が選考され､出場したところで､今回日本がワン・ツー・フィニッシュを決められたという保証はどこにもないが､結果が結果だけに､その思いは複雑であろう。そして､それは案外日本陸連側としても､同じかもしれない。4年は長いが､そんなに遠い先のことではない。北京で､最後に笑う人は誰なのか､誰も分からないところに､スポーツの奥深さがある。

August 23, 2004

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品のない男

芸能人とは､特殊な人たちなのだということを改めて感じた。例の離婚記者会見。各種報道でも色々反応があったが､見ていて感じたのは､保坂氏の品のなさ。直接的にそういうコメントを流す人はさすがにテレビではいなかったが､彼の発言は､実に品がなかったと思う。事前に弁護士といろいろ話をしたのだろう。『法律的な』薀蓄を自分の都合良いように解釈して､自信満々で会見していたが､私には彼が馬鹿に見えて仕方なかった。家庭も守れずに､『家族であることにはかわらない』と、堂々と同居生活。開き直りとしか思えないその話からは､大人としての責任も､男としての潔さも､全く垣間見ることは出来なかった。圧巻だったのは､やはり布袋氏との云々。『ＦＡＸ一枚で女優のイメージが崩された』とのたまうが､私に言わせれば､そんなことより､『あんな馬鹿な会見をする男を旦那に持った』ということによるイメージダウンの方が大きい。だって､『すけこます』とか､『いい女』とか､悪いけど､そんな言葉まともな大人なら､人前では使わないだろう。また、彼は『プロ』とか､『女優』とか､２人の『格の高さ』のようなものをほのめかす表現を幾度となく使っているが､そもそも２人はそこまでの役者なのだろうか？私にとって『役者・保坂尚輝』は、シャンプーのＣＭを除けば､大昔の『家なき子』か、『輝く時の中で』あたりで止まっている。高岡早紀に至っては､高校生の頃､『とにかく胸が大きい』と周りで評判になった『バタアシ金魚』以外､憶えていない。本人たちがどう意識しているかは別として､一般人にとっての印象はその程度のものでしかないのでは？仕事人としての『格』という意味においては､どう見ても､伝説のギタリスト・布袋氏のほうが上だろう。『何でもない』と謝っているわけだし､それをいかにも『何かあった』かのように持っていく彼のやり方は､言いがかり以外の何物でもない。そもそも離婚自体はもっと前から決まっていたことであり､それをあの場でことさら強調するのは､既に多くの指摘を受けているように､意図的な論点のすり替えといわれてもいたし方あるまい。妙な薬でも飲んでいるとしか思えない妙に生き生きとした表情で､インチキヤクザのような言葉でまくし立てられ､親権もなく､慰謝料も貰えずに､笑い者になりながら離婚する羽目になった高岡早紀が不憫に思えたのは私だけだろうか？

July 2, 2004

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巨人単独最下位！

だから言わんこっちゃないのだ。巨人単独最下位。ここまでは予想はつかなかったが､今の巨人はどこかおかしいという思いは前々からあった。『史上最強打線』というのが､一番怪しいのだ。清原､ローズ､江藤､小久保､ペタジーニ。巨人がここ数年獲得してきた選手たちは､みんなホームランバッター。そこが一番の間違いだ。巨人のチーム本塁打は両リーグ合わせても西武に並んでトップ。西武は22試合で33本に対し､巨人は15試合だから､1試合あたりの『本塁打率』では､2.2本と､圧倒的に多い。でも､ちょっと考えてみればわかるのだが､ホームランというのは､あんまり大量得点には結び付かない。しかも､どれだけ凄い選手でも､毎試合ホームランを打てるわけではない。野球というのは､ヒットとフォアボールだけでも点は取れるし､そうして取ったチャンスは､次の選手にもつついていくのだが､ホームランに頼ると､ヒットが打てなくなる。その証拠に､巨人の打率はなんと両リーグ最下位なのだ。しかも､ホームラン打者は概して足が遅く､機動力に欠ける。巨人の盗塁数はこれまたリーグ最下位のたった1つ。お金をかけただけではロクなことにならない。そういう意味では､今の西武は､凄い。カブレラが怪我をしている今､西武で知っている選手といえば､松坂ぐらいしかいないのに､気付けば単独首位を独走する勢いだ。セリーグの首位広島も､どちらかといえば一番地味なチーム。Ｗ松井に注目するのもいいけれど､今の日本のプロ野球も､十分奥深くて､面白いと思う。

April 20, 2004

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イラクの人質問題について

イラクの人質が開放された。非常に喜ばしいことではある。それににしてもだ。３人の人たちは､反省するべきだと思う。勿論､日本国には､国として､国民を守る義務があるけれど､そもそもあんな危険なところに行くなんて､自衛隊でも怖いのに､丸腰の民間人では､『飛んで火に入る夏の虫』というものだろう。この一連の騒ぎで､どれだけ多くの人々に迷惑をかけたか､わかっているのか､私には疑問だ。人それぞれには信念があり､どうなってもいい覚悟であの地に乗り込んだのかもしれないが､実際問題として､ほったらかしにするわけにはいかないのだから､あんなことは２度としないで貰いたい。とはいえ､家族の人への誹謗中傷が相次いだという話も､どうかと思う。こんな事を書く私もそうだけど､暇人て、いるのだなぁと思った。

April 16, 2004

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回転扉に思う

最近一番ニュース番組を騒がせているのは､例のビルの『回転扉事故』だろう。一連の報道を見ていて､どうもすっきりしないのは､私だけだろうか。ニュースの論調は､事故を起こしたビル会社の安全性への管理が甘かったとか､回転扉に対する国側の安全基準がなっていなかったとか､そういった方向に集中している。確かに､幼い一人の命が失われたということはとても大きい。しかし､私は思うのだ。例えば私が親の立場だったとして､一番思うのは､『あんなビルに行かなきゃ良かった』ということではなく､『もっときつく言って聞かせておくべきだった』ということではないかと。そもそもビルは幼稚園でもなければ公園でもない。基本的には大人が来るべきところだ。そんな場所で､いくら子供がはしゃいでいるからといって､あんな形で事故になるというのは､申し訳ないが､親にも責任があるべきではと思うほうが自然だ。ビル側だって別に何もしていなかったわけではない。ちゃんと危険防止の柵までしていたようだし､繰り返しになるが､基本的には大人が来るべき場所で､子供が駆け込んでくるなんて､想定の範囲外ではなかろうか。私にも子供時代があり､調子に乗ってばかりいたから怪我もしたし､親にはきつく叱られた。子供なりに､何度か痛い目に遭えば､どういうことをすればどうなるかという因果関係がわかり､そのうち「お利口」になるものだ。ただ､だからといって､ビル側に何の責任もないと言いたいわけでもない。私も百貨店にと勤める人間だから､不特定多数の人々をむかえいれる場所には安全管理責任というのは当然問われるというのは理解できる。実際､誰も転んだりしない売場でもどういう拍子かお客様が突然転んで怪我をすることがり、そうした場合､百貨店も､その人に治療費や病院までのタクシー代､下手すりゃ入院中の収入保障だってする羽目になる。今回の場合､人が死んだわけだから､遺族から何を言われても､ビル側としては何の文句も言えないのもわかる。事故を起こした方の負けなのだ。（ただし､そういう場合､そういう事態を想定して､多額の　対人責任損害保険金をかけていたりするから　お金に関してはあまり会社は困らない。）ただ､言いたいのは､例え金額の面で、あるいは法律的な部分で会社側に非があるとされるにせよ､死んでしまった子供は決して帰ってこないし､あの事故を防ぐ一番の防止策は､母親が子供の手をしっかりつかんでおくことだったのではないかということ。人のせいにしたって､何の助けにもならないと思う。そして､そのことに少しでもあの母親が気づいていれば､弔問に訪れたビル会社の社長さんを門前払いしたりはしないんじゃないかと思う。

March 30, 2004

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高橋落選　追記

久々に日記を書いたら､今までにない多くの方がこの日記を読んでくださったようだ。やっぱり､それだけあのニュースの関心が高いということだろう。クロシーバさんのご意見も､ある意味もっともだとも思う。彼女はそれだけの逸材であるということだ。ただ､素朴に思うことがある。オリンピックは､何人たりとも私物化されてはいけないということ。オリンピックは､全世界共有の宝物だから､その出場機会は､平等に与えられなければならないと思うのだ。そうした見地で考えると､やっぱり今回の選択は､筋から言って妥当だと思う。10年程前､平泳ぎで金メダルになった岩崎恭子は､次のオリンピックではメダルは取れなかったが､だからこそオリンピックは凄いのだと思う。多分､高橋尚子も､それはわかっていることだろう。どういう状態であれ､土佐礼子があのタイムを出した時点で､少なくとも今回のオリンピックは決まったと思うし､そうでないといけないと思う。また､オリンピックが全てではない。高橋尚子は､オリンピックには出られないかもしれないが､他の競技会で更に上のタイムを目指すことは自由だし､それはそれでとても意義あることだと思う。中学生の頃､渡辺美里が歌っていた。『一番早いランナーかつとは限らないよ』なんだか皮肉だが､だから人生面白いのだと私は思う。ちなみに私はかけっこが大の苦手で､運動会ではいつもビリだった…

March 16, 2004

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夫婦ってナニ？

夫婦のことは､二人にしかわからないし､他人があれこれ口を出しても､それはいつまで経っても的外れなものでしかない。それくらいはわかっているが､じゃぁ、どんな風に解釈すればいいの？小泉今日子と永瀬正敏の例の話。『夫婦というよりは血縁関係』『夫婦であるという関係が、時に私達を不自由にさせてしまった』言っていることが､私には良くわからない。これはつまり､『夫婦ってナニ？』という素朴な疑問に行き着く。まぁ､他人のことだし､彼らのことで､私が困ることなどないのだが､夫婦ってなんなんだろう。愛が冷めてしまったのか？一緒にいたいと思わなくなってしまったのか？お互いの興味が離れていってしまったのか？それを修正する努力をしようと思わなかったのか？仮にそうだとして､じゃあ､なんでそう書かない？まぁ､書きたくないのなら､仕方ないけれど。夫婦を夫婦たらしめているものは何なのか､私にはよくわからなくなってきた。でも、わからなくてもいいことなのかもしれない。彼らの理屈はわからなくても､今の私は素朴に幸せだと思うから。そういえば､嫁と知り合ってから､私の考え方は､以前より､とてもシンプルになった。素朴に考えて､良いか悪いか。良いと思ったように生きるようになった気がする。ひょっとしたら頭は悪くなったかもしれないが､『頭がいい』とか『頭が悪い』とかも、あまり気にならなくなってきた。大切なことは､常にシンプルであり､それを間違えなければ、基本的にはうまくいく。あんまり難しいことを考えなくても楽しくやれる。それが一番なのかもしれない。

February 25, 2004

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監督なんて放っておいて

プロ野球の日本シリーズが真っ最中である。多くの日本人にとって、このシリーズ、どう捉えているのだろうか。私の見た感じ、主要なマスコミの論調は、かなりの部分がタイガース・サイドの視点で捉えている。『燃える闘将星野が悲願の日本一を達成！』というのが少なくとも全国のマスコミが一番望んでいるシナリオなのではないか。だから、今日みたいな試合になると、『どうした阪神？』みたいな論調になる。あれだけ圧倒的な勝ち方でセリーグを制した阪神が二連敗ということなので、テレビのスポーツニュースもなるべく早めにこの話題を終わらせ、半ば意図的に大リーグのワールドシリーズに話を切り替えている。それにしても、メディアはなんでもっと冷静にこのシリーズを捉えようとしないのだろうか。シリーズ前の切り口を見ても、『王と星野の因縁の対決』というものばかりだったように思う。それはそれで時代を超えた因縁を感じるし、ドラマではあるんだけれど、ちょっと違和感を感じた。実際に戦うのは選手なのだ。確かに組織で戦う以上、トップが重要なのは、間違いないが、実際に戦うのは、あくまでも選手たち。監督の個性が強すぎるからか､なんとなく選手の存在が薄くなっている気がする。1戦目が重要なのはわかるが､注目すべきなのは20勝エース同士だけではないのだ。そんな監督重視派の人々にとって､今回のシリーズは､かなり奇妙に映っているに違いない。蓋を開けてみれば､ダイエー打線の大爆発。クリーン・アップをマークすればそれで済むような打線ではないのだ。確かに松井のような圧倒的な猛打者はいないかもしれない。しかし､選手一人一人のモチベーションと潜在能力は非常に高く､どこからでも点を取れる。特に､第2戦のような試合展開になったら､監督の采配の出る幕ではない。勿論､明日以降の展開はわからない。２連敗のあと４連勝というのはシーズン中でもそんなに珍しいことではない。福岡県人にとっては､このままダイエーに優勝してもらうのが一番望ましいところだけど､多くても残り５試合。監督なんて放っておいて､選手一人一人の魅力を存分に堪能しようではないか。

October 20, 2003

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20.8％

今､日本の治安は急速に悪化しているらしい。『水と安全はタダ』という感じで毎日を過ごしているが､実はそうでもないらしい。確かに学生時代､寸借詐欺にあったときにはビックリしたけれど､基本的に､犯罪に巻き込まれるのは変な時間に変な場所をうろついているとか､変な人と付き合っているとか、そういうくらいだと思っていたが､実は今､普通の街で､犯罪は激増しているらしいのだ。しかも､今までは田舎だと思われていた九州や､東北の地方で､増えているらしい。東京や大阪の犯罪発生率は昔も今もあまり変わらないそうだが､地方の中では､10年で2倍になったところがかなりあると言う。手口もひったくりから強盗まで､普通の人がよく狙われているらしい。確かに新聞を広げたら､妙な事件が後を絶たないが､日本の警察って､それなりに優秀なはずだと思っていたが､ＮＨＫの番組を観ていて､思わず声をあげた。今の警察の犯罪検挙率は､20.8％しかないのだそうだ。ちょっと待て。それじゃやりたい放題ということじゃないか。犯罪をやって､捕まる可能性よりも､捕まらない可能性のほうが5倍もあるんだったら､そりゃみんな悪さするよ。『犯罪をなくすには』なんてテーマで、警察官と弁護士が討論していたが､『予防に努める』とか､どうも心もとなかった。でもね、思うんだけど､これって親の責任じゃないかと思う。偏見かもしれないけれど､親がまともだったら､子供はそんなに悪いことは出来ないんじゃないかと思う。『怖い世の中になりました』なんて恐怖心を煽るのは簡単だけど､とりあえず､各自が自分の子供に､『悪いことしたらいけないんだ』ということを､身をもって知らしめる必要があるんじゃないかと思う。強盗するのは簡単だし､万引きするのも簡単だし､犯罪に手を染めるのは簡単だけど､それが良いとか悪いとか言うよりも､『普通に生きる』ということのかっこよさをもっときちんと子供に示す必要があるんじゃないか。仕事も大変だし､色々あるけれど､とりあえず､子供を持つ親が､強い意思を持ってやって行けば､自分の子供くらい､どうにかなるはずだし､そうする自信がないならば､子供なんて産んではいけないと思う。まだ子供のいない私がこんな事を言うのは無責任かもしれないが､少なくとも､私は妹にはそれなりに教育してきたつもりだ。特に言葉遣い。口の利き方が悪かったら､女であろうと､怒鳴りつけたし､言葉でわからないようであれば､叩いてでも直させた。そのかわり､いいことはちゃんと誉める。何でそんなに簡単なことが出来ないのか､私は歯痒くて仕方がない。

October 6, 2003

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株価の下落

最近一番の心配は、日本経済の行方だ。特に株価の下落。何が悪いのか知らないが、ここに来て、更にいよいよ下がってきた。私の勤めている会社もそうだが、放っておいたら倒産するのではないかという株価の会社がごろごろ出てきた。子供の頃は、株価なんて、競馬のオッズと同じくらい縁のないものと思っていた。今だって、どこの株も持っていないのだが、就職するようになってから、そんなわけにはいかないんだという気になってきた。株価というのは、当たり前だけれど、その会社の社会的価値を価格にしたものだ。言われもない噂やイメージだけで、上下したりするので、一概には言えないが、単純に言って、株価が下がるところまでいけば、企業は倒産してしまう。なにしろ、株は持っている人から見れば、一円の値動きでさえ場合によっては数十万単位の損益に絡んでくる一大事だから、下がり始めたら、みんな売りに走り、しまいには取引先にまでその行動は反映され、結果として倒産してしまうのだ。大きい会社だから倒産しないなどというのはもはや寝言に過ぎず、やり方を間違ったら、いつでも倒産なんて簡単に起こるのだということをここ数年の出来事は教えてくれた。倒産まではいかなくても、この株価の下がり方は異常だ。日経平均はバブル期の1/4にまで下がり、いまや東証１部上場企業でも100円割れが珍しくなくなった。当然それは多くの企業のボーナスにも影響し、個人消費は更に下がってしまう。こうなると、さすがに他人事ではなくなってしまう。強硬派が言うように、ヤバそうなところはとっとと潰して、不良債権をなくしていけば良いのか。こう聞くと、失業者が溢れ返って、日本はいよいよ終わってしまいそうだが、だからと言って、今の現状は、それを避けてきた結果ともいえる。本当にこの国はどうなってしまうのだろうか。シャレにならないくらい不安になる･･･

November 19, 2002

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これはあくまでプロローグに過ぎない

ここ最近悩まされつづけてきた風邪との戦いも､ようやく終わりが見えてきたが､大事を取って､今日も仕事を早めに切り上げた。たまにはゆっくりテレビでも見ようと思ってテレビを付けたらやっていたのが､巨人の原監督の密着ドキュメント番組だった。先日の日記では､複雑な思いを書いてみたが､原監督を見ているうちに､やっぱり巨人が好きになった。今の子供たちにとって原監督がどういう風に映るかは分からないが､私の世代にとって､原といえば､物心ついたときから巨人の4番を背負い続けてきた男だ。サッカーのカズや､相撲の千代の富士と同じで､そういう時期に注目していた選手の存在感はやっぱりとても大きいものがある。正直なところ､現役時代の原は､あまり頼りがいのある４番とは思っていなかった。勿論､素質は絶対的なものがあったのだが､例えば全盛期のバースや落合､（西武時代の）清原なんかに比べると､４番としての絶対的な期待感というのは残念ながらあまり持てなかったのだ。私の抱いていた原のイメージは､『どうでもいいところでホームランは打つけれど､ここ一番ではサードフライに終わる男』という印象が強い。その点では松井秀喜のほうが､はるかに４番としては相応しいと思う。監督に就任が決まった時も､正直あまり期待はしていなかった。理論としては､江川とかのほうがしっかりしていると思ったし。しかし、実際､今年の原監督は､よくやったと思う。確かに言動としては長嶋のような派手さはなく､江川のような論理的緻密さもない。しかし、選手に接する姿を見ていたら､『この男のためなら､選手は動くだろうな』という感じがした。あまり大口は叩かないが､選手を信頼しているのがすごく伝わる気がするのだ。普通､ペナントレースで優勝したり､日本一になったりしたら､もっと喜ぶと思うのだが､彼はあくまでも『これはあくまでプロローグに過ぎない』といいつづけている。これってすごく大事だと思う。どこまで行くか分からないけれど､壮大な未来に向かって､歩んでいくのだという確かな意思がそこにあるから。そういえば､高校の先生が言ってたっけ。『おまえらな､「これでいい」と思った時がしまえた時ぞ！』『無理をしろとは言わないが､無理をしろ』ある意味無茶苦茶ではあったが､その精神を最近忘れていたような気がする。

November 4, 2002

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風邪気味

昨日､今日と､ちょっと風邪をひいてしまい､困っている。小倉のそごう跡に伊勢丹の出店が濃厚になったり､博多駅にヨドバシカメラが開店したり､巨人の松井がメジャーに､ダイエーの若田部が横浜に移籍､サッカーＵ２０の日本・韓国の試合など､気になるニュースも多いが､今日はあまり多くは語るまい。早めに寝ることにしよう。

November 1, 2002

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巨人優勝おめでとう。

やっぱり今日はこれに尽きると思う。巨人日本一。４タテのぶっちぎり。仕事でバタバタしいてる間にあっさり決まっちゃった･･･実は私はかつて､巨人ファンだった。かつてというか、小学生の頃､野球を知った時から､大人になるまで､ずーっと巨人ファンだった。思うに､巨人ファンは基本的に嫌われることが多いように思う。ふんだんな財力に物を言わせ､毎年大物選手を補強するその運営姿勢は､確かに傲慢であり､弱肉強食を絵に書いたような図式がそこにあるので､巨人ファンというだけで､私は肩身の狭い思いをしていた。他の球団で､そこまで悪し様に言われることが果たしてあるだろうか。みんなそれなりにひいきチームがあるだろうが､プロ野球（ファン）の世界では､『巨人ファン対アンチ巨人ファン』という構図があったように思う。例えば､中日ファンでも､巨人が優勝するくらいなら､ヤクルトが優勝した方がいいからヤクルトを応援するということがしばしばある。要するに､ものすごい野党連合が生まれるのだ。巨人ファンにそんなことはない。巨人が優勝しないのなら､どこが優勝しても興味はないのだ。その心理が､果たして『野球（というスポーツ）を愛する精神』に通じていたのかどうかはともかく､少なくとも巨人ファンにはある種の潔さというか、一貫性があるように思う。なんと言われようが､巨人が勝つと､嬉しいのだ。しかし、福岡に住むようになると、いつの間にか､ダイエーを応援する気持ちの方が強くなり､仕事の関係で巨人戦を見る時間も殆ど無くなってしまったお陰で､私はいつの間にか､巨人ファンと大きな声で言えなくなってしまっている。不思議なもので､たとえテレビであっても､ずっと応援していないと､『優勝した』と聞いても､あまり嬉しくならないのだ。思えば､江川､西本､定岡から斎藤､槙原､桑田へ続く３本柱の時代が私にとって､一番の時代だった。いつだったか、最終戦までもつれ込んで優勝した年のことは今でも憶えている。それに比べると､今年はどこかピンとこない一年だったが､たまに新聞で読む限り､原監督の采配が良かったらしい。巨人に対する世の中の反感は物凄いものがあるが､それに打ち勝ち､日本一を手に入れるというのは､財力だけではない､原監督の言うところの『愛』の力があったのだと思いたい。おめでとう。素朴にそう思う。

October 30, 2002

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