[野良猫] ブログ村キーワード
「猫の部屋」の仲間たちは
公園に暮らす野良猫でした
人と身近に接することなく
逞しく暮らしていた仲間たちもいれば
やって来る人たちに甘えて
生き延びた仲間たちもいます
しかし…
公園に暮らしながらも
家族と呼べる大切な人と一緒に
過ごしてきた仲間たちもいます
中之島公園だけでなく
公園という場所には
とても多くの猫たちが暮らしています
なぜ公園に多くの猫がいるのか
彼らはどこから来たのか
そのほとんどが
人間に捨てられた猫たち…
彼らには、他に行き場はなく
必死に、そこで生きようとします
雨や雪、寒さや暑さだけではなく
病気や事故、虐待など…
厳しいことばかりが多い生活
多くの猫たちが
短い生涯を終えてしまう中
生き延びた猫たちは、新しい命を産み育て
公園で生き続けます
そんな野良猫たちを見守っている
ホームレスさんたちはとても多く
中には、まるで子供のように
大切にしている方もおられます
「猫を1匹、入れてくれないでしょうか」
公園事務所のおじさんから
司令塔Aさんに連絡があったのは
1月半ばのことでした
名前は、まるちゃん
真っ白な男の子
まるちゃんは
あるホームレスさんが
長い間、一緒に暮らしてきた
大切な家族でした
私や仲間たちに
いつも優しい公園事務所のおじさんたち
しかし、本来のお仕事は
公園を適正に管理することです
公園管理上、野良猫がいることは
長年、どこの公園でも
大きな問題だったと思います
しかし、具体的な対策は取られず
放置されたままだったか
何かあれば、公園から追い出されて
それで終わりでした
でも…
中之島公園を管理する
公園事務所のおじさんたちは
「猫の部屋」を作る前から
公園から追い出したとしても、何も変わらないこと
根本的な部分の解決が必要だということに
ちゃんと気づいておられました
だからこそ、以前から
犬や猫と暮らすホームレスさんたちの
自立を促しながら
里親さん探しに協力したり…
不妊去勢手術するための説得を続けたり…
頑張ってこられたのです
一見、公園管理とは関係ないように思いますが
本当は誰よりも
自分たちのお仕事に対して熱心だからこそ
根本的な部分から変えていくことを
選ばれたのだと思います
そこに暮らしている動物たちには
何も罪はない…
本当の意味で優しいからこそ
命を尊重しながら
行動してくださったのだと思います
まるちゃんの飼い主さんも
公園事務所のおじさんたちから
自立することを勧められ
頑張ってみようと決心されたようです
ただ…
どうしても、気がかりなのは
大切なまるちゃんのこと
長年、一緒に暮らしたまるちゃんは
10才を過ぎていました
いつも、飼い主さんに甘えて
信頼を寄せていたであろう
純粋なまるちゃんを見て
手放すことを悩んでおられた気持ちが
痛いほどわかります…
実際、残される犬や猫が心配で
公園を離れられないというホームレスさんたちも
かなり多いのです
しかし、公園事務所のおじさんたちは
「猫の部屋」のことを説明し
まるちゃんの行く末を
しっかりと約束してこられたのだと思います
「1月29日に連れていきます」
公園事務所から、正式に依頼を受け
「猫の部屋」では、受け入れの準備を始めました
しばらくの間、まるちゃんが暮らす
大きなワンルームをどこに置くか話し合ったり
手術やワクチン、検査をいつにするか考えたり
まるちゃんがやって来ることを
みんなで楽しみに待っていました
飼い主さんが心配にならないように
まるちゃんを大切に見守ろう…
幸せなお家猫さんにして
飼い主さんにも安心してもらおう…
そして…
迎えた1月29日
早朝、まるちゃんは
ホームレスさんのテントから
姿を消してしまいました
「中之島公園猫対策協議会HP」へ
「中之島公園猫対策協議会HP」 info@nakanoshima-cats.com
「中之島公園の猫たち」 nekomat@nifmail.jp
ホームレスさんと長い間、一緒に暮らしていた白猫まるちゃん
とても不思議なオッドアイの男の子です
彼がどうしてテントからいなくなったのか…
次回、続きを書こうと思います
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