中之島公園の猫たち-SAVE THE CATS IN NAKANOSHIMA PARK-
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中之島タキシード
大阪・中之島公園から我が家にやって来た元野良猫タキシード。 彼女が工事で閉鎖中の公園に取り残された仲間を救うために、ブログを立ち上げました。 すべての猫たちが救われますように!
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初めて会った日 この場所に彼女はいました 少し冷たくなった風に吹かれて 流れる水面を見つめていた姿 柔らかそうな体に 秋の日差しを受けて 川岸に座り、ひなたぼっこする彼女が 橋の上から見えました 気持ち良さそうに丸くなった彼女が ゆっくりと顔をあげ 小さな頭を動かして… 見上げる彼女、見下ろす私 目が合った時 こんなにも長く、彼女と過ごす時間が 続くとは思いもしませんでした あの日から、橋を渡るたびに 彼女の姿を探しました 冬が来て、春を迎え 暑い夏も、再び訪れた秋も 川岸にいる彼女は いつも遠くを眺めていました 川で跳ねる魚の水しぶきだったり 落ち葉がくるくる巻い落ちる様子だったり 自由に空を飛ぶ、鳥の姿だったり 橋の上を歩きながら 川岸に座る彼女の姿を眺めるのが 私は好きでした いつも彼女のまわりには たくさんの仲間たちがいました 彼女が誰からも 慕われていることがわかりました 群れを持たない動物なのに まるで大きな家族のように助け合い 毎日、一生懸命生きている姿 その中心に、いつも彼女はいました 川岸で寛ぐ彼女のそばには まだ幼い表情の残った弟や妹たち 遠くを眺める彼女に寄り添うだけで 安心しているような姿に 心惹かれました 何度目かの秋 彼女の場所へと繋ぐ、螺旋のスロープに 背の高いフェンスが張られました 大きな看板には立入禁止の文字 橋の上の世界から 完全に遮断された日にも やっぱり彼女は、この場所にいました 取り残されてしまったことにも気づかず 無邪気に寄り添う弟や妹たち その傍らで、じっと川を見つめ 冷たい風に吹かれていた彼女
橋の上から、そんな彼女の姿を 胸が張り裂けそうな気持ちで 見つめていた私 彼女の目は はっきりと問いかけていました 『どうして』 この場所での思い出は 数えきれないほどあるのに… 今も目を閉じると あの日の彼女の姿と 悲しかった記憶が なぜだかいちばんに浮かんできます 彼女が、この場所に座り 橋の上から見つめる私に 教えてくれたことはたくさんあります その中には 身勝手な人間たちへ突き付けた 鋭い刃もありました すべてを私が 正確に受けとめられたのかは わからないけれど… 彼女たちが置かれている不条理な現実を 打ち破りたいと感じた気持ちは 今も心に根付いています 昨日、彼女は この場所に、帰ってきました
様変わりした公園は まるで知らない場所のようだったけれど 川の流れだけは、何も変わらず あの頃のままでした
久しぶりに訪れた、この場所で 彼女の定位置に座り ゆっくり川を眺めました 彼女の場所から見上げた橋 橋の上から眺めていた時には 彼女のいる場所は遠くて 手が届きそうにないと思っていたのに… いつも彼女を見つめていた私の定位置は 思いがけないほど近くに感じて 手を伸ばせば届きそうに思えました 彼女が生まれ育った 懐かしい場所 たくさんの思い出が詰まった場所 変わらない川の流れを見て 彼女はホッとしたでしょうか… あの頃、この場所で 彼女が生きていたことを知る人たちは 僅かだったかもしれません でも、今は とても多くの人たちが彼女の帰郷を迎え 彼女が残した多くのものを 大切に感じています 「ふさこ、おかえり…」
「中之島公園猫対策協議会HP」 web@nakanoshima-cats.com 「中之島公園の猫たち」 nekomat@nifmail.jp
土曜日、ふさこは懐かしい剣先に帰ってきました。 たくさんの人たちが ふさこの帰郷を見守ってくれました。 彼女の生きていた年数の半分以上を見つめていられたこと また、この場所に帰せたこと 私たちは、幸せだと思っています
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