[メッセージ] ブログ村キーワード
皆さん、こんばんは
中之島タキシードの第一秘書です
ふさこの病気をブログで公表してから
本当にたくさんの方からコメント
メッセージ、メールをいただきました
ふさこの体のことだけでなく
「猫の部屋」スタッフを気遣ってくださる
優しい言葉の数々に
私たちは、どれほど励まされていたかわかりません
また、コメントをくださったe9646さんはじめ
驚くほど多くの方たちが
輸血ドナーになりますとご連絡くださいました
大切なお家猫さんにも負担がかかってしまうことなのに
ふさこを助けるためにお申し出くださったこと
何度お礼を申し上げても
言葉では足りないほどです
本来であれば、お一人ずつに
ご連絡するべきなのですが
この場を借りてお伝えすることを
どうかお許しください
皆さん、本当にありがとうございました
ブログでしかご存知ないはずなのに
ふさこをこんなにも身近に感じてくださったこと…
愛してくださったこと…
心から感謝しています
ふさこが亡くなる前後にあったことを
皆さんにも、ちゃんとご報告しようと思います
ふさこが亡くなる前日の金曜日
朝、司令塔Aさんから連絡がきました
「ふさこがずっとご飯を食べない…」
自分が行っても興奮させるだけだろうから
明日、ふさこに会い行ってほしいと…
ふさこが呼んでる…
きっと何かを伝えたいんだと思いました
私と第二秘書は京都在住で
毎日、遅くまで仕事をしています
特に今、第二秘書の仕事は大変な状況で
ずっと休みがなく
自宅に帰れない日が続いていました
けれど私は、すぐに第二秘書に連絡し
ふさこが呼んでいることを伝えました
彼女にも、その意味がすぐにわかったようでした
私たちは、すべてのことを放り出し
金曜日のお当番sinsinさんがいる
「猫の部屋」に行きました
最初は躊躇していたAさんでしたが
運び屋Tさんと一緒に迎えに来てくれて
みんなで病院へ向かいました
後から感じたことなのですが…
この日、病院に行った全員を
ふさこは呼んでいたのだと思いました
最初に公園で出会った私と第二秘書
初代の「猫の部屋」から
ずっと見守ってくれたAさんとTさん
自分を理解してくれていたsinsinさん
その全員に共通していたのは
ふさこが担っていた役割を
知っていたこと…
だから、ふさこは
伝えておきたかったのだと思います
その前夜
私は、ある方に電話をしていました
公園が閉鎖される前
どうすればいいのか悩んでいた私と第二秘書を
励まし、助けてくださった恩人
「犬猫救済の輪」のyuiさん
yuiさんに、どうしても教えていただきたかったこと
それは組織細胞剤のことでした
以前、yuiさんのところには
重度の貧血に悩む
モコちゃんという猫さんがいました
赤血球の数値、通常の1/3以下
ヘマトクリット値、一桁台
まさに今のふさこと同じようなデータ
モコちゃんも何度か輸血を受けましたが
10日経過すると、また元の危険な状態に戻り
どんなに検査をしても
原因がわからなかったそうです
そのモコちゃんを奇跡的に救ったのが
いくつかの薬と一緒に注射しておられた
組織細胞剤でした
私は、モコちゃんに投与された薬の種類と
治療の時のお話しを聞きたくて
yuiさんに、ご連絡したのです
yuiさんは、ふさこの病状を知っておられました
とても心配してくださっていました
輸血で繋いだとしても
一時的処置でしかないことは
最初からわかっていました
それなら手をこまねいているだけでなく
可能性にかけてみたい…
どんなに高価な薬であっても
少しでも長く、ふさこの命をつなぎ止めたい…
モデルとちびたのそばに帰してやりたい…
泣きながら話す私の説明を聞きながら
yuiさんは、何度も優しく励ましてくださいました
そして、モコちゃんに投与した薬を
送りましょうかと言ってくださったのです
ただ、まずはこちらでも入手できるかを調べて
どうしても無理だった時にはお願いしますと伝えました
「薬はいつでも送るからね、ふさこちゃんに使ってほしい…」
電話の向こうでyuiさんは
そう何度も言ってくださいました
yuiさんの声を聞いた瞬間
三年前の泣き虫で弱い自分に戻っていました…
そして、また今回も
前と同じように励ましてくださったyuiさんに
たくさんの勇気をいただきました
ふさこもモコちゃんのように元気になってくれる
きっと、すぐに「猫の部屋」に帰れる
そう考えていたのですが…
病院で会ったふさこ…
透き通るほど青白くなった耳と鼻
きれいなピンク色だった肉球も真っ白でした
貧血特有の症状
カラーをしていたのは
すぐに怒って噛むからなのでしょう
「顔を拭いてあげたいんやけどなぁ…」
目やにで汚れた顔を見て
先生はそう言っておられました
それでも毛並みは変わらず
痩せてもいませんでした
ふさこは、いつもと同じキラキラした目で
声をかける私たちを順番に見つめて
なぜかAさんにだけシャーと言いました
Aさんは、少し落ち込んでいましたが
みんなの顔に笑顔が戻りました
いつものふさこ
いつもの調子だと思いました
ただ…
目の前で缶詰を開け
スプーンに乗せて差し出しても
少し匂いをかぐだけ…
口をあけてくれませんでした
何とか食べてほしくて
口のまわりに缶詰をつけてみたのですが
少し舐めただけでした
真っ白に見えた小さな舌が悲しくて…
このまま、さらって帰りたいと思いました
そして、初めてふさこは
撫でることを許してくれました
見た目よりも柔らかくて、ツヤツヤした背中
少しフワフワした首元の毛並み
最初は、少し緊張していましたが
ふさこは自分の体を撫でている全員の手を
静かに受け入れていました
生まれて初めて、人から撫でられたこと
ふさこは、どう感じたのか…
私はふさこを撫でながら
嬉しかったけれど、どうしようもなく悲しくて
複雑な気持ちになりました
朝の連絡の時点で
薬が入手できなかったことを聞いていたので
yuiさんにお願いしてみようと思うことを
先生に説明しました
そして、輸血に協力してくださる方が
すごくたくさんおられることも伝えました
「うん、できることは全部やりましょう」
先生は、そう言ってくださいました
けれど、ふさこは…
AさんとTさん、sinsinさん
そして、私と第二秘書に会ったあと
ひとりで逝ってしまいました
『私の役割はここまで、もうええよ、もう充分満足や…』
私には、そう言われた気がしました
それを伝えるために
ふさこは、みんなを呼んだのかもしれない…
土曜日の朝早く
看護師さんがふさこの様子を見てくださった時には
眠るように亡くなっていたそうです
すべてふさこが決めて
ふさこが選んだような気がしました
「中之島公園猫対策協議会HP」 web@nakanoshima-cats.com
「中之島公園の猫たち」 nekomat@nifmail.jp
ふさこが亡くなる前後には、いろんなことがありました。
ふさこについての最後の記録だと思うと
皆さんにお伝えしておきたいことがたくさんありすぎて
どうしても一日にまとめきれませんでした…
申し訳ありません。次に続きます。