[捕獲] ブログ村キーワード
「みさえ、もう食べたの」
「うん、残り物まで食べた」
大っきな仲間たちが多い「猫の部屋」
その中でみさえちゃんは
かなり小柄なほうですが
ご飯大好き、食欲旺盛
朝晩、しっかり食べます
缶詰はお皿に入れて
いつも目の前に置いてもらえるから
みさえちゃんは、特別嬉しいのでしょう
空気が冷たくなると
すぐにお鼻がグズグズしたり
喉がヒューヒューする、みさえちゃん
本当は、寒い季節のほうが苦手
けれど、今年の夏は
何度も暑さにあたり
お当番さんたちを慌てさせたようです
夏は、少しでも涼しい場所を選んで
移動しながら過ごす仲間たち
暑さがピークの時間帯は
遊ばず、騒がず、体力温存
けれど、怖がりな子たちは
少し落ち着かないことがあると、思うように移動できず
箱の中に籠もってしまったり
天井近くの気温が高い場所から
ずっと動かなかったり
その結果…
フラフラ、グッタリ
いつもより暑かった、今年の夏
彼女にとっても厳しい季節でした
「みさえ、それ、まだ消えないね…」
「もう残ったままだろうね…」
みさえちゃんの小さなお顔
鼻筋の真ん中くらい、横にスッと伸びる跡
少し毛が薄くなっているように見えます
これは、今も残る傷跡
捕獲の時に負った深い傷です
みさえちゃんは、剣先に誰もいなくなった後も
娘のファネコと一緒に逃げていました
静かすぎるほどの剣先に
雪が降った日、冷たい雨の日
どんどん寒くなっていくのに
みさえちゃん親子は、捕まらないまま
一日、姿が見えないだけで
秘書たちは、とても心配していました
あんなに怖がりなのに
とても気が弱くて、臆病なのに
彼女の体力と気力は持つだろうか…
しかし、みさえちゃんは
その後、2ヶ月近くも剣先に残り
娘を守りながら過ごしました
みさえちゃんが捕まった日
秘書たちの元へ、みさえちゃんの全身写真を
送ってほしいと連絡が来ました
彼女のこと、よく知ってるはずなのに
なんでだろう…
秘書たちは、不思議に思ったのですが…
公園時代から、彼女を知っている人でさえ
すぐに判別ができないほどだったのは
その時、みさえちゃんが
全身に傷を負っていたから…
特に、お鼻の傷は深く
顔中、血だらけになっていたそうです
先に捕獲器に入ってしまった
ファネコを助けようと一緒に飛び込み
逃げ出そうとして
何度も扉に体当たりしていた、みさえちゃん
怖がりで臆病な彼女が
娘を守ろうと捨て身で闘って
負った深い傷
まだ乾ききっていない血で汚れたお顔を腫らし
怒りで震える彼女の姿を見た時…
体以上に深く負ったはずの心の傷を
どうしても癒したいと
秘書たちは思ったそうです
「みさえは変わったよね…」
「うん、もう大丈夫だ」
ご飯を待つ時の嬉しそうな様子
おもちゃを掴んで、無邪気に遊んだり
目の前で眠る無防備な寝顔
公園時代には、いつもオドオドしていた表情が
捕獲直後には怒りに満ちていた瞳が
穏やかに優しく、柔らかくなったこと
勇気を出して、距離を縮めてくれたから
彼女は変わったのだと思います
そして、そんなみさえちゃんと
一緒に歩いてきて
秘書たちも学んだことが多かったようです
「必要なものは、体力と忍耐力と信念と…」
「見返りを求めない無償の愛情…だったよね」
これからもみさえちゃんの傷を見るたび
秘書たちは思いだすでしょう
ちびちゃん、茶々子ちゃん
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「中之島公園の猫たち」 nakanoshima_cats@yahoo.co.jp
猫にとって捕獲されることは、とても怖いことです。
私や仲間たちには「なぜ捕まえられるのか」がわかりません。
大きな深い傷を負う仲間も多いと思います。
もちろん、捕まえる側にとっても胃の痛む思いです。
ただ「なぜ必要なのか」を知っているから
放っておけば、もっと悲しいことになるのがわかっているから…
苦しい思いを受けとめて、行動する人がいます。
もしも、野良猫と呼ばれる猫たちがいない世の中なら
すべての猫たちが家族と共に生きていける世の中なら
誰もが苦しい思いをすることはないでしょう。
こんなに多くの野良猫と呼ばれる猫たちが存在していることに
何かを感じる人たちが増えていくことを祈っています
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