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カテゴリ:保護
えーっと… 皆さん、こんばんは 茶白長男のねーちゃんと申します あ、ご存知…でしたっけ す、すみません ご、ご、ご無沙汰してます 「ねーちゃん、頑張ってー」 「大丈夫だから落ちつけー」 うう… 落ちつけじゃないですよ 久しぶりに呼ばれたと思ったら… 「はい、そこ文句いわないー」 「大丈夫、キミはやれば出来る子ー」 ううう… わかりましたよ え、えーっと… タキシードちゃんによると ぐーたらで、ボンクラで ズボラもんの秘書さんたちが… わぁ、これボクが 言ったんじゃないですよ タキシードちゃんが言ったんですからねっ で…、そのズボラもんで どーしようもないおバカな秘書さんたちが ブログ書かないから… 「おーい、待て待て」 「増えとるやないか…」 ああ、ついうっかり… と、とにかく 秘書さんたちがブログ書かないから みんな忘れてたんです ボクが「中之島公園大人猫倶楽部」の 三代目広報担当だってこと ボクだって忘れてましたよ そんなこと... その上、茶白の長男だから やっぱり部屋の責任者もボクだろうって 押し付けられるし... 「あ、人聞き悪いよ」 「押し付けられたとか言わないの」 いいえ、押しつけられたんですっ 何か喋れって... とにかく、今夜は ここ最近思ってたこと喋ります ボクたちの部屋には いちばん大きなケージがあります 窓際の日当たりいい場所にあるから そのケージの上は、ボクたちが大好きな お昼寝スポットです ケージの中も、三層になってて 日が当たると明るいんです ダイに追いかけたりした時には ボク、いちばん上の段にのぼって そこで寝てたりしてました あ、末っ子のダイは 時々、噛んだり叩いたり なぜかボクにだけ意地悪なことするんです いつも秘書さんたちや お当番さんたちが止めに来てくれますが 意地悪する時のダイはしつこくて とても困ってます もちろん、昔みたいに 一緒にお昼寝する時もあるんですが... 可愛い末っ子だからって いつも、ボクは庇ってたんですけど ダイには鬱陶しいとか しんどいこととかあったのかな... うう... ボクの、ボクの育て方が 悪かったのかもしれません 「...ねーちゃん、わかったから」 「うん、ちょっと話ズレちゃったね」 あ、そうでした つい、うっかり... で、ボクたちが重宝していた そのケージなんですけど... 夏の終わりのある日 ずっと外してあった扉が付けられて ケージ全体がシートでくるまれました それで、その日からボクたちは ケージの中に入れなくなったんです しばらくの間、物音ひとつしなくて あまりボクたちも気にしてませんでした ただ、お当番さんたちが いつもケージの中を覗いていたし ご飯を運んだり、水を入れ替えたりしてたし なにかいるのはわかりました 少しすると、時々シャーという声や 小さな鳴き声も聞こえてきて そのうちドタバタ暴れるような音まで するようになってきたんです ボクは、のぞきに行かなかったけど... チャミは好奇心旺盛だから いつもケージの上から落ちそうになりながら のぞき込んでました ダイは、ああ見えて とても怖がりで内弁慶だから 最初は見ない振りとかしてました けど、ダイが近くに行くと いつも必ず小さな声が聞こえてきて... きっと、あれは呼んでたんですよね それでも頑として ダイは知らん顔してましたけど... きっと少し緊張してたんだと思います その頃には、もうケージの中にいるのは 女の子だってこともわかりました もう赤ちゃんじゃないけど まだ、とても小さな子 その子は、最初全然姿を見せなかったけど... お当番さんたちがおもちゃを振ったりすると そのうち、扉から顔を出したり 少しだけ出て来たりするようになりました 隣のれんちゃんやひめちゃん ビビちゃんたちみたいな縞模様の子猫です 顔立ちがしっかりしてて 体のバランスが整ってるから 写真を撮っても子猫に見えないって 秘書さんたちは言うけど... 手足が長くて、頭が小さくて ボクは、とても可愛い子だと思いました みんなは、その子のことを 「ちなつ」って呼んでました だから、きっとそれが名前です そして、ちなっちゃんは ボクたちの部屋の新入りさん... えーっと、そうですよね 「ねーちゃん、すごいね」 「正解です、あんまり見に行かなかったのにね」 だって、今までボクは あんまり小さな子に接したことがないし ダイと同じで緊張するんです けど、ちゃんとキャットウォークの上から ちなっちゃんのこと見てましたよ 前は、かなり怖がってたけど 最近、秘書さんたちが扉を開けると 膝に飛び乗ってきたりしますよね すごく甘えて、ゴロゴロ言ってるのも ちゃんと聞こえてました 「うん、なんか甘えん坊になってきたね」 「きっと...寂しいんじゃないかな」 そうですか... ちなっちゃん、お母さんもいなくて ひとりぼっちだったんですよね ボクは、外ではつらいことも多かったけど いつも、きょうだいが一緒にいたし 仲間もいたから... やっぱり、それは すごく心強かったって思います けど、もしひとりぼっちだったら ボクは今、ここにいなかったかもしれない... 詳しい事情とか知らないけど ちなっちゃん、あんなに小さいのに きっと頑張ってたんですね 「そうだね...」 「きっといろんなことあったんだろうね...」 ボク、ここに来てから たまに考えることがあるんです ずっと、ボクたちきょうだいは 人間が怖かった どんなに優しそうな人でも 時々、ご飯を持って来てもらっても どうしても怖くて近寄ったりできなかったし... 何かあれば逃げるか、捨て身で攻撃するか それしか考えられなかったんです それは、外で生きていくために どうしても必要なことだったから... ボクたち、そうやって大きくなったんです もちろん、今はもう ここにいる人たちなら怖くないですよ ただ... 「ただ...」 「どうした...」 ただ、どうしてもボクたちは 上手く甘えることができないんです 話しかけられて、嬉しくても 撫でられて、気持ちよかったとしても それがちゃんと伝えられない... ちなっちゃんみたいに 膝に飛び乗ったりできないし ゴロゴロもいえない 素直に自分の気持ちを伝えられないんです ボクは、すごく慎重で臆病だけど きょうだいたちを守る立場だったから とにかく一生懸命でした チャミは、案外意志が強いから 自分が思うようにしか行動しないです けど、器用に立ち回れるから 不器用なボクとは大違いで... ダイは、元々すごく寂しがり屋で きっと、ずっと誰かに 甘えたかったんだと思うんです けど、ずっと人間は 怖いものだと思って大きくなってきたから... ダイには、どうしていいのか わからなくなる時があるんだと思います だから、撫でられてるボクを見て イライラするんじゃないかなって... ほら、隣に行ったつばさが ある日突然、思いきり甘えるようになった時 ダイはすごくショック受けてたでしょ 隣に向かって、必死に 『うらぎりもの』って鳴いて... 「うん、そうだったね」 「あれは、確かにそんな感じで鳴いてたね」 ボクよりも不器用なんです ダイって... 本当に、ボクたちは 空回りしてばっかりですね 「うう、ねーちゃん...」 「空回りしててもね、私たちは茶白のこと大好きだよ」 あっ、また話がズレちゃいました ほら、秘書さんたちが また、ぐーたらしてるからですよ 「うう、それは余計だよ...」 「ひとこと多いねーちゃんも好きだよ」 で、要するに ボクが言いたかったのは... 今のまま、ちなっちゃんには 素直に自分の気持ちを伝えられる子に 育ってほしいって思うんです 本当は、ボクたち猫って 人に寄り添って、人と共に生きるもの 人から守られて、人に愛されるものなんでしょ 外で生まれ育って 人を恐れて暮らすことしか知らなかったボクは それを知った時、すごく驚きました けど、もしそれが許されていたら... ボクもチャミもダイも きっと、もっと楽に 生きてこられたんだろうなって思うんです だから、これから たくさんのことを学ぶちなっちゃんには 本来の生き方を知ってほしいです 美味しいご飯も、楽しい遊びも 安心して眠ることも 素直に甘えて、可愛がられる喜びも 全部知ってほしいんです もちろん、ここには 優しいお当番さんたちがいるし ぐーたらだけど秘書さんたちもいます みんな、ちなっちゃんのこと いっぱい可愛がってます けど、できることなら ずっと寄り添って、ちなっちゃんを守って 愛してくれる人 ちなっちゃんだけの家族のそばで 大切なことを学びながら成長してほしい... ボクは、そう思うんです きっと、人と共に生きるって 本当はそういうことなんでしょ 「うん...」 「そうだね...」 とにかく、ちなっちゃんは しばらくボクたちの部屋で預かります あ、でも気をつけて お当番さんたちも秘書さんたちも 様子を見ててくださいね まだ、チャミもダイも大丈夫ですけど 慣れて来たら知りませんよ 特に、今もちょっと怖がってるダイより 興味津々のチャミのほうが危険です 絶対おもちゃみたいに扱うと思いますから だから、どうかはやく どこかでちなっちゃんを待ってる家族を 見つけてくださいね ホント、ぐーたらしてないで よろしくお願いします 以上、責任者からのお願いでした 「...が、がんばります」 「やっぱり最後までひとこと多かったね...」 「中之島公園猫対策協議会HP」 「中之島公園の猫たち」 nakanoshima_cats@yahoo.co.jp 現在、ちなつの里親さん募集中です もうすぐ生後4ヶ月 まだ少し人見知りはしますが 抱っこが大好きな甘えん坊になりました 元気いっぱいの可愛い女の子です 皆さん、どうか応援よろしくお願いします 詳細は「里親さんになるために」をご覧ください 猫 ボランティア・保護活動ランキングへ 人気ブログランキングへ ブログランキング参加中 …といいながらも、やっぱりまだ更新停滞中 ちなみにTwitterはこちら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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