[想い出] ブログ村キーワード
こんばんは、第一秘書です
12月に入りました
いよいよ今年もあと1ヶ月です
今月「猫の部屋」は丸三年を迎えます
今日は、少しだけ
想い出話にお付き合いください
2007年、初代の「猫の部屋」は
バラ園の小さな橋を渡った川辺にありました
電気はなく、屋根は半分だけ
落ち葉も雨も雪も入ってくる部屋でした
日が落ちてしまうと
部屋内も作業場も真っ暗で
懐中電灯を片手に連絡ノートを書くのですが
手がかじかんで、上手くペンが持てず
ノートを書くのに時間がかかった記憶があります
近くに水場がなく
今の3倍ほどの数にもなるお皿をバケツに入れ
橋を渡って、公衆トイレの手洗い場まで運び
洗い物をしていました
あの年は、なぜか雪の日が多く
凍り付いた橋の上で、何度も転んでしまい
その都度、バケツごとお皿を飛ばして
大笑いしていたことを覚えています
猫たちは、捕獲直後のショックで
全員が暴れて、怒って、叩いて、引っ掻いて…
数え切れないほど並んでいたケージの中は
いつも何から手をつけていいのかわからないほど
無残な状態になっていました
そして、一歩外に出れば
捕獲の始まっていないエリアに暮らす猫たちが
悠然と前を横切り
個体識別をした資料にチェックを入れながら
ため息をついたこともありました
運び屋Tさんと一緒に
猫たちのケージをくるんでいた毛布を何枚も橋に干し
船に乗った人たちから不審そうに見られたこと
小さな司令塔Aさんが、手に何本ものリードを持ち
公園内で保護していた犬たちに
引っ張られていた姿
とにかく目が回るほど忙しくて
一日が24時間では足りないと思う日々でしたが
今では、とても懐かしくて
大切な想い出になりました
2008年、ビーチバレーの国際大会が
閉鎖中の公園で開催されることになり
「猫の部屋」は、公園内から場所を移しました
二代目「猫の部屋」も
初代と同様、工事用の資材で骨組みを作り
防護ネットと波板で作られていました
夏に向かっての引っ越しだったため
壁は葦簀になりました
初代の部屋は床が土だったので
段ボールを解体し、敷き詰めていたのですが
二代目の部屋では
その手間がいらなくなりました
寒くなってからは、アスファルトの上に
使わなくなったカーペットや布団を敷いたりしました
水場も部屋の中に作られていたので
洗い物も洗濯も便利になりました
電灯はありませんでしたが
電池で使える大きなランタンやランプを
天井の鉄パイプに吊し
夜になると、ひとつずつ灯りをつけました
まるでアジアの屋台にいるような雰囲気が好きで
いつも灯りの下に座っていました
(アミル)ランタンの優しい灯りは
猫たちも好きだったようです
気づけば私たちと同じように
周囲を取り囲んで寛いでいました
葦簀から冷たい風が吹き込む冬も
熱がこもり、温度計が壊れそうになった夏も
猫たちは、夜になると
灯りのまわりで楽しそうに遊んでいました
この部屋に移ってから
猫たちは、急速に変わりだしました
いつも険しい顔だったのが
穏やかな表情を浮かべるようになりました
目が合っただけで威嚇していたのに
それもなくなりました
撫でたり、抱っこしたりできなくても
気づくと、すぐ隣に座っていたり
おやつを手から食べるようになったり
怒ってばかりいた猫たちが
のびのびと過ごす様子を見せはじめました
(悟空とおばあちゃん(とわさん))
自然な姿で寛ぐ猫たちを見るのが
とても楽しかったです
細かな表情や仕草から
新しい発見もたくさんありました
この部屋にいる間に
私たちが抱える猫の数は増えました
周辺工事に追われて
閉鎖された公園内に逃げ込んできた猫たちを
捕獲したからです
しかし、今では
全部で80匹以上いた猫たちのうち
60匹近くが幸せなお家猫さんになりました
その多くは、この部屋から巣立っていきました
お見合いの日のことや送り出した日のこと
やはり、たくさんの想い出があります
最近、初代や二代目の頃のことを知り
「大変だったでしょう」と
声をかけていただくことが多くなりました
確かに、大変だったことや
しんどかったこともありましたし
何よりも、猫たちの一生を預かるという
責任の大きさに
押しつぶされそうになることもありました
しかし、あらためて
あの頃を振り返ってみると
思い出すのは、楽しかったことや大笑いしたこと
嬉しかったことが多いです
それは、きっと
多くの人たちと出会えたからです
いつも、たくさんの思いやりと優しさが
「猫の部屋」に溢れていたからだと思います
「猫の部屋」に関わる人たち
いつも応援してくださる人たち
すべての人たちに感謝しています
そして、その人たちと
出会うきっかけをくれた猫たちに
感謝しています
今では「しましま3きょうだい」のお母さん代わり
とわさんは、三代目の「猫の部屋」で
DREAMさんと出会いました
「中之島公園猫対策協議会HP」 web@nakanoshima-cats.com
「中之島公園の猫たち」 nakanoshima_cats@yahoo.co.jp
日々、いろんなことが起こります
悲しいことやつらいことや、時に憤りを感じることもあります
ただ、これからも「猫の部屋」は続いていきます
何年か後に振り返った時
また楽しい想い出がたくさんでありますように…
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