公園で暮らすということ~目指せ!地域猫~
前回、「公園で暮らすということ」について書きましたが、その後、いろんな方からメールをいただきました「中之島公園は、ずーっと前から可愛い猫たちがたくさんいる公園として有名でしたみんな知ってますからね」「私も長い工事になると聞きましたから、驚いて大阪市に『猫たちはどうなるのですか』と問い合わせましたあんなに有名な猫さんたちのこと、何も考えなかったなんて」「今、ボランティアさんたちが一生懸命頑張って、手術もして猫たちを管理されているのですから、公園が新しくなっても、元の場所に戻って地域猫活動をしたらいいと思うのですが…」「中之島公園の猫たちには、今の時点で地域猫にする条件がそろっていると思います」「大阪府が4月から施行する動物愛護管理推進計画で、所有者のいない猫対策を打ち出しています。中之島公園で地域猫活動が出来るよう、大阪市にお願いしました」本当に皆さん、私の仲間たちのこと心配してくださっています何だか嬉しくて嬉しくて…私たち野良猫のことなど、あまり気にしない人って結構いるんですでもちゃんと見てくれている人、心配してくれる人、こんなにたくさんの人が応援してくれて幸せだなって思います本当にありがとうございましたところで…皆さんが言っておられる「地域猫」って、いったい何ですかそういえば秘書たちも以前から言っていました。「地域猫にする条件がそろっているから…」どうやら私の仲間たちには、その条件が当てはまるようです秘書たちに聞いたところ、地域猫の条件とは…特定の飼い主がいない猫で、ボランティアさんなどの協力によってお世話され、管理されている猫なのだそうです基本的にお世話する場所を決めること糞などの排泄物の処理、清掃を行うこと本来なら飼い主が受けるべき苦情に対する対応もすることこれ以上、猫が増えないようにする不妊・去勢手術を行うこと管理されている猫については、目印(耳カットなど)をつけることきちんとした管理・保護を行うことなど…地域猫活動をするには、たくさんの項目があるようですそのすべてに当てはまらないといけないのだそうです。確かに私の仲間たちの今の状況は、毎日お世話してくださる優しいボランティアさんたちがいて、きちんと病院で手術も受けて、V字の耳カットもして…条件はちゃんと当てはまっています。公園に戻った時に仲間たちが地域猫として生きていけるのであれば、もう見て見ぬ振りもされないのだと思いました。個人で猫たちを保護されている人には、いつか限界が訪れます。愛護団体さんも同じです。保護しないといけない猫たちで、お家や保護場所がいっぱいになってしまうのですまた保護したくても保護できない事情の人もいるでしょうそのため猫たちを何とか守るには、元々暮らしていた場所で、きちんと猫たちを世話し、管理していく以外に方法はありません。そうして生まれたのが地域猫活動なのだそうです行き場のない野良猫にとっても地域猫活動は、ありがたいものなのかもしれませんその場所にいても怒られないこと、毎日ちゃんとご飯が食べられること病気になった時にも、病院に連れていってもらえること毎日、誰かが見ていてくれることそして何より…これ以上、不幸な子猫が増えることなく、今、生きている猫たちがきちんと猫生をまっとう出来るようになること…そうなれば本当に嬉しいですいつか必ず中之島公園の猫たちが、立派な「地域猫」になれるように…これからもどうか応援してくださいね