集中と多動
・ ドーパミンは、快感、意欲、興奮を増進させる脳内ホルモンですが、セロトニン(脳の活性化、心の安定をもたらす働きのある脳内ホルモン)が不足していると、ドーパミンの働きが押さえきれないのだそうです。(冬期になると日照時間が減って、セロトニンが不足しやすい環境に陥りがちです。)・ さて、セロトニンが出てこないと、脳内物質のバランスが取れなくなる。そこでその調整のために、体を動かす必要があるのだそうな。手っ取り早いのが、手遊びや貧乏ゆすり、きょろきょろする、体をさする・・・などの多動症状を起こす方法。武者震いっていうのもそうなのかなあ?動いているとセロトニンが段々出てくる。・ ですから、子どもの場合、「静かにしなさい。」と言って、無理矢理、椅子に縛り付けるが如くするのは逆効果である。積極的に動かした方がむしろ脳が活性化し、落ち着いて考えることができる。しかし、授業中自由に動かしておくわけには行かない。そこで座学だけでなく、間に例えばノート丸付けタイムを設けて、教室内を公然と歩いてもいい時間を挟み込む・・・多動症状が目立たなくなるような形態の「授業の工夫」をすればよい・・・そうな。逆転の発想ですわな。・ 古の哲学者・宗教家はみんな歩いて哲学したらしい。体を通して、理屈を超えて直感的に理解・体得してたんでしょうな。京都の「哲学の道」なんかいいですね。・ 大人の場合、子ども時代よりは多動症状は目立たないですが、それでもやはり、絶えずそわそわとした印象を与える方いますわ。貧乏ゆすりは幼少期の多動症状の生き残りみたいもんですな。・ 文武両道と言いますが、極端に「武(スポーツ)」の達人になる必要もないけれども、簡単な運動(歩く・縄跳び・ラジオ体操)、家内労働、日曜大工、ピアノ、書道など・・・体を動かす活動は、脳内物質のバランスをとって、脳の活性化を促すようです。日照時間の短くなる冬、セロトニンも不足するので、スキー&温泉・サウナなんていうのも、理にかなっていますわ。