「失う」
ということって、人生の中でも、ものすごくダイナミズムに満ち溢れたことなんだなあ。。
なにかを「創る」「培う」ことって、仕事でも、家族や子育てや恋愛でも、何年も、何十年もかかる。それぞれの人に、それぞれ大切に思うことがあり、運よくパーッと行く人もいるけれど、大部分の人たちが一歩一歩何かを育てたり、つくったり、培ったりしている。
でもそういうことも、失うのはすごく簡単で、たった1秒でも、足りないということはない。
事故や、災害、人災。。
そしてそれを引き起こすこと。
ほんとうに壊すのも、失うのも簡単なんだなあ。
本人にも、周りにも降りかかるその威力って、本当にすごい。
ところではっと気がつくと、私は今、津波と地震でぶっ壊された地域で復興支援の仕事をしているのだった。
痛みは、本当にそれを経験した人にしか分からない。そして相対的に比べて、どっちが悪い、どっちがより痛いなんて、言うこともできない。
ただ、人は再生するのだということを、ここに来て知った。
失ったもの。壊されたもの。
津波で何千人も亡くなった街だけれど、今はその傷跡を探すのが難しいくらい、皆あっけらかんと生きている。
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