そ、そんなあ~~~(泣)
冗談のようですが、実際現在フランスで起こっている賃上げーならぬ賃下げ拒否抗争の話です。
フランスの労働争議というと、悪名高く、上司の誘拐・監禁は当たり前(!)、自分たちの工場に火をつけたり(!!)、非常にハゲシイものがあると聞きます。しかし、こうした環境を「人質」にとるやり方は珍しく、話題になっている模様。
パリの運送会社Sertaの賃金カット/リストラに対抗して、賃下げを撤回し、リストラされた元運転手に退職金を支払うことを要求して、さもないと8000リットルの有害オイルをセーヌ河に廃棄する、と会社側に迫っているそうです。
労働者側は、ここまでしなければならないほど、自分たちは追い詰められているのだ、とラジオで声明を出しているそうですが…。
(THE GUARDIAN 26Aug 2009 より)
なんという事件でしょうか。フランス人よ…(泣)
よく昔から、日本人の自然観とヨーロッパ人の自然観の違い、みたいなことが言われていますが、ここまで環境、環境言っていても、やっぱり根本的に自然の捉え方って違うのかなあ。。と思った次第。。
日本だったら、環境を人質にとるかな?(まあ、その前に上司も人質にとらないけど。っていうか、それ全部犯罪だけど。)
まあ、不法投棄とかあるから、日本人だって、全然エラそうなことは言えませんが。。でもこういうこと日本であっても、絶対理解されないだろうなあ。。フランスでも一般の人には理解できないかもしれないけど。自然を「人質」という、人と同じレベルでとらえているところが、すごいよなあ。
人間は景気がよくなったら、また仕事を見つけたりお金を稼ぐこともできるかもしれませんが、8000リットルオイルを流した日には、それはあなた、エライことですよ。何百年たっても、治りません。。
今回は労働争議に使われたわけだけれど、今後、環境テロとか増えたら怖いなあ。。
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