健康、長生き、アンチエージング

１９９５年に東京転勤になった私は調剤薬局開局の夢が破れ、東京でそのまま製薬会社の学術研修の仕事を継続することになった。

ＭＲ研修など学術研修はもともと好きな仕事だったので、仕事を頑張ると共に東京時代に英会話などいろいろ実力を高めることを勉強しておこうと、仕事・勉強・趣味に精を出した。

全国の支店学術の中では、トーイックなど英会話の成績が良かったので、１９９９年世界の学術担当者として認められる１０日間の海外研修に参加し、合格・認定された。

東京に転勤して５年後の２０００年、外資系の会社であったので、海外本社の合併により、日本でも合併話が巻き起こった。

それに伴う大幅な人員整理の必要があり、プラスアルファを貰って退社する社員が続出した。

東京ではそう目立たなかったが、元の大阪支店では昔の教え子の多くが辞めて行った。

調剤薬局を共同経営しようと言っていた同僚は営業課長であったが、高収入を捨てプラスアルファの退職金を貰って、柔道整復師の学校に一から通い始めた。

まあ、１９９５年に辞めるのと比較すると、自己都合ではなく会社都合なので退職金カットもなく、同じ額くらいのプラスアルファが付いているので、断然有利であった。

現在は整骨院を開業して、大変順調に行っているようである。

合併して世界第２位の巨大企業になった会社では、日本で営業と学術を対象に全国統一一斉試験が実施された。

私は実力の見せ所と休みの日には、朝から晩まで必ず図書館に通い勉強をした。

その結果、第１回試験では１０００人を超える中で、第６位で管理職としては全国第１位という好成績を修めた。

そのご褒美ということで、トップから新しい移動の選択肢を３つあげられた。

本社の導入研修課長か、名古屋支店学術研修部長か、大阪支店学術研修課長の中の選択であった。

出世コースから言えば、本社の導入研修課長だろうが、私は地元大阪支店の研修課長を選択し、２００２年の初めに合併後の大阪支店に７年ぶりに帰ることになった。