テっちゃん
Teddy Pendergrass 『Teddy』(’79) 今回ご紹介するのは、テディー・ペンダーグラス。「ジミヘン」みたいに「テディペン」って呼ばれてますね。 コレはテディペンのソロ三枚目のアルバム。超絶バリトンヴォイス炸裂!濃い・・・。特濃です!野郎ひとりで聞くと疲れます・・・。濃密なステキな時をすごす二人には持って来いな感じですけどね! この時代の雄フェロモン全開のシンガーによく聞くエピソードで、ライブ会場で女性ファンが失神したとか、興奮のあまり履いてる下着脱いでステージに放ってきたとか、男のファンからは「あなたの音楽のおかげで、また子供ができましてね。」ってさんざん言われるとか・・・、そんなのありますが、テディペンもまさにそんな感じでしょう。 この『Teddy』も当然ながらフィラデルフィア・ソウルの立役者、ギャンブル&ハフによるプロデュース、“聖地”シグマ・スタジオ録音。超ドラマティック&ロマンティックなメロディと、流麗なストリングス、それに絡む解き放たれた野獣のよーなテディペンの雄叫び、ちょっと大変なコトになってます! 前作『Life Is A Song Worth Singing(’78)』(いいタイトルですね!)収録の、R&B1位ヒットの“Close The Door”と同様の、Q極の超人気Make Loveソング、“Turn Off The Lights”とかもう、聞いててむせる!!“電気を消して・・・。こっちへおいで~♪”・・・スゲエ歌!ってかこの声欲しいッ(素直な意見)! “I'll Never See Heaven Again”では“never,never,never,never~♪”と繰り返し絶唱してますが、聞いててホントにネバネバしてくるッ!歌うめぇなぁ~。 そしてトドメは“Do Me”。ドリフの「ヒゲダンス」のテーマ曲のオリジナル。これもイイっすな! 「ヒゲダンス」はもともと、関西の芸人「Mr・ボールド」のネタだったらしく、ドリフの前説をやった際、志村たちにパクられたそーで、ドリフによる「ヒゲダンス」大ブレイク後は、そのMr.ボールドの方がパクリだって言われて散々な目にあったそうです。 志村けんは好きだけど、20年近く前、『だいじょうぶだぁ』のコントでイギリスのMr.ビーンのネタ(まだNHKで半年に一回くらい細々と放映されてた頃)を丸ごとパクってた事もありましたね~。当時、中学生だったオイラは、「志村、Mr.ビーンのネタ、パクってたな!」って友達と憤った記憶があります。最後に話がそれましたね・・・。 テディ・ペンダーグラスは1950年フィラデルフィア生まれ。69年に「ハロルド・メルヴィン&ザ・ブルーノーツ」にドラマーとして加入、70年にはリードシンガーに。 76年にソロに転向。ギャンブル&ハフと組み、70年代後半から80年代初期に大ヒットを連発。アメリカを代表するソウル・シンガーとなるも、82年、自動車事故に遭い半身不随になり、勢いが失われ、前途が危ぶまれましたが84年にホイットニー・ヒューストンとの共演“Hold Me”収録の『Love Language』で復帰。その後、85年『Workin' It Back』、88年『Joy』、90年『Truly Blessed』、93年『A Little More Magic』、97年『You & I』を発表しています。 中学校の時、レンタル屋の中古販売コーナーで買った『Truly Blessed』、久々聞きました。涙が、出た。