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全31件 (31件中 1-31件目)

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ホラー映画論

『荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論』　“芸術作品は「美しさ」や「正しさ」だけを表現するのではなく、　人間の「酷さ」だとか「ゲスさ」とか、そういった暗黒面も　描き切れていないと、すぐれた作品とは絶対に言えません。”　本書あとがきより抜粋

Jun 19, 2011

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オモシロ映画

『WATCHMEN』 (’０９) 　“超能力を実際に使えたら、どんなパワーがいいのか？全人類に貢献できるベスト超能力は？”をテーマに、妄想ヘキのある友人らと激論した事があります。　真剣に考えるんです。もう、本気（マジ）で。実際に妄想するワケです、関根勤ばりに。思いつくその超能力についての利点・欠点を実際の社会ではどんな影響が出るのかシュミレート、考察しつつ語るワケです。　“モノを念力で動かす”、“超人的身体能力”、“怪力”、“破壊光線を出す”、“瞬間移動”、“千里眼”などは、使えそうで意外とそうでもないという結果になりました。同時に二つのものは救えない、と。　“予知・予言”、“タイムスリップ”、“読心”、“癒し”なんかは、人々の心に介入しすぎたり、物事を勝手に独断したら超キケン、カミサマになっちゃうのはやはり危ういという結果に・・・。強大すぎるパワーを持ったら逆によくない、と。マナブオシオみたいな犬のクソにそんなパワーが覚醒したらゼッタイにヤバイと思うし・・・。　あーだこーだ仮定し、話し合った結果、“二酸化炭素を吸って酸素出す”って能力が一番だとゆーことに・・・。誰にも迷惑かからんだろう、と。　そんな“超能力論争”の答えの一端が見えるような映画がこの『ウォッチメン』でした。“強大な力には責任が伴う”ってトコロですか。　“スーパーヒーローもの”の映画といったら、大体は架空の街を舞台にしていたり、実際の現代社会を舞台にしても、敵がモンスターだったりしますが、この物語は実際の世界情勢までが盛り込まれ、ヒーローたちの行動が歴史にも影響を及ぼしているといった趣向のお話。　ベトナム戦争に超人チームが協力したことにより勝利を収めたアメリカは、ニクソン大統領が未だ政権を握っており、敵対するソ連との冷戦の緊張はピークに達し、核戦争が今にも起こりうるような状況下。　かつての超人たちは政府の法律により表立った活動は制限され、普通の市民に紛れて暮らす者もいれば非合法に懲悪を続ける者、正体を明かし事業に乗り出す者、相変わらず政府に力を貸す者もいた。　そんな中、一人の超人が惨殺される。それは単なる恨みによる報復ではなかった・・・。　終末に向かう世界に、超人たちが起こした行動とは・・・。　この原作のグラフィックノベルはソ連崩壊前にできたもので、８０年代後半から映画化の話が繰り返し出たり消えたりしていたそうです。しかし『300』の監督・ザック・スナイダーがようやく映像化に成功。相変わらずスタイリッシュな演出が炸裂、冴え渡ってます！　見終わった後、かなり衝撃を受けました。相当おもしろかったです。それもそのはず、大いに男泣きした大好きな一本、『V FOR VENDETTA』と同じ原作者だったんですね、納得。　個性豊かな超人たちの中、一番スキになったのはやはり“ロールシャッハ”でしたね。カッコいいッスわ！ちなみにこれを演じた人は、『リトル・チルドレン』で変質者役、『エルム街の悪夢』のリメイク版で２代目・フレディーを演じているジャッキー・アール・ヘイリー。意外！！ラストはホント衝撃的でしたよ！原作本の日本語訳も出てるそうなので、入手して読んでみたいと思いました。『ウォッチメン』公式サイトへ

May 23, 2010

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グロバス

『INGLOURIOUS BASTERDS』 (’０９) 　観たっすよ！『グロバス』ッ！(イングロリアス・バスターズの略。『フロム・ダスク・ティル・ドーン』のパンフで、みうらじゅんが『フロダス』って言ってたモンですから・・・。)　このテの“バカ映画”を一緒に観てくれるヤツら、みんな家庭人になっちまったんで、久々一人っきりで映画館に・・・。　考えてみたら、一人で映画館に行くの、中学校一年の時以来でした。みんなで映画を観に行こうってなり、他のヤツらは『仁義なき戦い』の亜種みたいな、クソみてえな日本のヤクザ映画観るって言ったけど、空気読まずにそれはゼッタイに観たくないと、となりの映画館でやってた『４８時間part2』と『ゴースト・ニューヨークの幻』の同時上映を一人で見て以来でした。　『ゴースト』のデミ・ムーアがなんともステキなお姉さんに見えた上、ラストも何とも感動的で(パトリック・スウェイジR.I.P・・・)、ついついボロボロ泣いてしまい、結果的に一人で観たのは大正解だったんですけど。　帰りにライチャス・ブラザーズのＣＤまで買ってしまいましたよ、あん時は。　んで、久々の“おひとり映画”、その日の最終上映のレイトショーだったんですけど、客がワシを入れてたったの３人！！　平日の夜、イナカの映画館とはいえ、さみっしい～モンです・・・。採算とれんだろ？　ブラピ×タランティーノってコトで注目を集めた今作ですが、ブラピの登場シーンはそんなに多くないです。しかもナチを虐殺して喜ぶイカレ軍人役・・・。日本の“男前”なブラピのファンの女の人らは確実にウンザリするよーな役柄！　『１２モンキーズ』がヒットしてた時、インタビューで、「アメリカにはルックスがいい役者なんていくらでもいる。だから汚れ役を自ら進んで喜んでやる」みたいなコト言ってた記憶があるけど、ブレてないッス、ブラピさん。　舞台はナチス占領下のフランス。そこに潜入したアメリカ軍のユダヤ人のみで結成された、ブラピ率いるゲリラ部隊“イングロリアス・バスターズ”、その任務は憎っきナチスを思いつく限り残酷な手段でもってとにかく虐殺しまくり、恐怖のドン底に叩き落すコト！　そんな“クソロクでもねえヤツら”のバカ丸出しの作戦と、一家を虐殺されたユダヤ人女性の復讐劇が同時進行するといったお話。　日本では映画公開当初、映画開始から一時間で「つまらん！」と途中退出したらお金が返してもらえるという“オモシロさタラんかったら返金しバスターズ”という企画をやってたみたいですが、当のタランティーノも、「オモシレえ、やったろうじゃん！帰るヤツなんて放っておいて、残ったみんなで楽しもうぜ！」とノリノリだったらしいです。帰った人、いたのかな？　そのキャンペーンや、映画を実際観たらわかるように、タランティーノ監督は、とにかく「観客を楽しませる」ってコトを第一にしてるってことが伝わってきます。サービス精神過剰です。自分の賢さをアピールする為や、自己満足の為に映画を作る監督とは違います。なんつっても、この映画のクライマックスのシーン、燃え盛る映画館なんですよ！？　また、タランティーノ作品って、“ヒロイン”の描き方が毎回秀逸なんすよね～。今回のも、“復讐に向かう女の執念と決意、そしてその散り様”がウマイこと描かれてましたよ。　　朝日新聞の記者が、タランティーノ来日時に「戦争映画を撮る意味は？」みたいな質問をしたら、「オモシロい戦争映画を撮りたかったからさ！」とミもフタもない回答をしたそうですが、こんな史実もへったくれもないバカ戦争映画にそんな質問するほうが間違ってるっての！　ユダヤ人と映画の関係性とか、深追いをすればそんなテーマも見えてくるかもしれませんが、とにかく内容がバカでバカでしょうがないのです！　今回も、突発的に始まり「うわ～・・・」ってなる、度を越えたバイオレンスシーン、バカなセリフいっぱいの会話シーン、ワケわからんタイミングで織り込まれるスローモーションとドアップ映像、ギリギリアウト、モロにアウトなジョークが満載。２時間３０分超えの上映時間もあっという間でした。オモシロかったですよ！！

Dec 9, 2009

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この映画・・・

『THE MIST』 (’０7) 　この映画・・・、　後味悪すぎるだろ！！！　　アメリカのとある田舎町。突如ブキミな濃い霧が発生し町全体を飲み込む。その霧の中には異界の未知の怪物が潜み、人々を襲い始める。　スーパーに買い物に来ていた住民たちは、店内に立てこもり、協力し合って何とかこの異常な事態を乗り切ろうとする。　しかし、迫り来る怪物の恐怖に耐え切れず、人々の結束は崩れ始めてゆく・・・。　“自分の中の揺ぎ無い決定的な「芯」のようなものが、簡単に揺らいでポッキリ折れてしまう程の異常な状況に陥ったら、その人はどんな行動にでるのか？”　秀逸なパニック映画は、このテーマを上手く描いてくれますが、これもまさにそんな映画ではありました。ただ、鑑賞後の後味が悪すぎます・・・。　そんなに注目してなかったんで、何気なく見てて、「な～んかジョン・カーペンターっぽいな・・・」って思ってしまうほどＢ級ホラーテイストがアリアリなんだけど、監督は『ショーシャンクの空に』や、『グリーンマイル』のフランク・ダラボンでした。　この映画もスティーブン・キング原作。衝撃のラストはダラボン監督が思いついた、原作とは異なるものだそーで、「この結末が思いついてたらこうしてた」とキングが悔しがった程ということ。自分の原作の映画ほとんど全部に文句をつけるのに。　フランク・ダラボンは、７０年代後半、作家として成功を収めたスティーブン・キングが若手映像作家にチャンスを与える為、１ドルで映画化の権利を与えるという企画で、監督デビューを果たしたという経歴の持ち主。　サスガにこの映画内の恐怖演出や、サスペンスの盛り上げ度はカナリのモノ。かなり引き込まれました。超有名な俳優が出てるってワケでもなく、主役のトーマス・ジェーン(『パニッシャー』)と、ダイハード２のテロリストのリーダー格の人しかわからんかったけど、ハッキリ言って相当オモシロかった部類に入ります。ただ後味がマジで悪すぎます・・・。　未知のバケモンがどのようにしてやってきたのか、ある程度しか明かされず結局ボンヤリしたままで物語は進むのですが、原因は別にナゾでもいいんです。恐怖にとりつかれた人間の「底の部分」が上手く描かれていれば、説得力は十分にあります。ロメロ監督の『ゾンビ』然り。ただホントに後味が悪すぎます・・・。見事な“天罰ムービー”。「オー、マイ、ゴッド・・・」って言いたくなります。　映画自体は飛び抜けてオモシロイけど、後味が悪すぎるっての、『セブン』以来です。　映画自体はホントに楽しめます。ただクドいほど言いますが、見るにはチョイと覚悟が要る程、後味が悪すぎます・・・。　　映画『ミスト』公式サイト

May 8, 2009

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いやはや・・・

　『Death Proof』 ('07) 　ここまでアホな映画、久々ッスよ！　いやぁ～、笑ったッス！　大好きッス！　自慢の“デス・プルーフ(耐死仕様)”が施された車に乗り込み、美女が乗った車に狙いを定め、車ごと突ッ込んで殺人を繰り返す変態スタントマン・マイク(カート・ラッセル！)。　いつものように美女３人が乗り込んだ車に狙いを定め追っかけまわすも、それに乗ってる女の子たちはスタントマン・マイクの上をいくほどデンジャラスなコトが大好きなオテンバ娘たちだった！「今回だけは狙った相手が悪かった！！」　「女をなめるんじゃぁねぇゾ、このクソ野郎がぁッ！オラァッ！！！！」と、思いもよらぬとてつもない反撃が始まった！　去年映画館で見た、『プラネット・テラー』と関連付けられて公開していた今作、よーやくWOWOWで放送されたんで見たんですが、ここまでナンセンスでアホだったとは！　“チープだけどパワフルだった、７０年代のＢ級映画の再現”は、狙い通りになってました。　’70～’８０年代の昔のアクション映画は、ホントにブッ壊してたり、爆発させたり、飛び降りたり、死にかけたり(？)してるんで、その分スゴみがあり、骨太感が今とはケタ違いでした。最近のアクション映画はＣＧとわかってるんでいくら面白くてもどこかミョ～にシラけて見てるフシもあります。この映画のカーチェイスも、“ホントにやってます！”感があって見ててなかなかオモロかったです。　ラスト、カート・ラッセルが泣き喚いてワビを入れるトコロや、シバキ倒されるトコロとか、見てて本当に笑いました。やはりアホですな(最大のホメ言葉)、クエンティン・タランティーノは！　　ブラット・ピット出演で第二次大戦の映画を作ってるって話聞きましたけど、一体どんな映画になるんでしょーか・・・。　

Oct 8, 2008

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久々衝撃作

『Apocalypto』　('06) 　久々の衝撃を受けた映画でした、メル・ギブソン監督の『アポカリプト』。スピルバーグの『ミュンヘン』以来、久々ガツ～ンと来ました。こらまたオッソロしい映画でしたよ・・・。　マヤ文明が存在していた頃のお話。“ジャガー”と呼ばれる主人公(ロナウジーニョを男前にしたよーな顔しとる)とその家族が平和的に暮らしていた森の集落が、突如王国の襲撃を受ける。　屈強な兵隊達を相手に集落全体が無残に蹂躙され、“ジャガー”は身重の妻と幼い長男の身を隠すことに成功するも、捕虜として王国に連行されてしまう。　王国の神殿では、干ばつや疫病を鎮めるための生贄の儀式が行われており、各地から集められた大勢の捕虜が虐殺されていた。　“ジャガー”は生贄になるのは免れたものの、今度は兵隊たちの戦闘訓練としての“人間狩り”のターゲットにされてしまう・・・。　兵士を逆に倒し森に逃げ込むも、倒した相手が兵隊長の息子だった為に、執拗に追いかけられ、手負いになりつつも走って走って逃げまくって、ようやく故郷の森に辿り着く。　「この森は、俺の親父が祖父から受け継いだ森で、俺が親父から受け継ぐ森で、俺の子供が俺から受け継ぐ森だ！」・・・故郷の地の利を活かし、遂に“ジャガー”の反撃が始まる！　多分こんなオチだろーなぁって想像してた通りのオチだったんですけど、それでもやはりかなりガツンとくるモノがありました。　虐殺を免れ再会を果たした“ジャガー”の一家に、更なる試練や災難が必ず降りかかるであろうと予感させる衝撃のラストシーン。南北アメリカ大陸のネイティブの人たちが辿らされた悲劇の歴史の事実を考えてみても、それを避けるのは難しいとわかっていながら、“ジャガー”夫妻と子供の無事と幸せを本気で祈らずにはいられなくなりました。　キリストの最期と復活を描いた『パッション』同様、当時の言語で作ったりしてて、相当に本気で作りこまれているのと感じます。　監督としても確かな力量を見せるメル・ギブソンとは、他の映画監督は一緒に仕事したがらないって話聞いたことありマス(『ブレイブ・ハート』の大成功以来、監督にあれこれ指示を逆に出すよーになったからというウワサ)。　

Sep 9, 2008

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Block Party

　『Dave Chappelle's Block Party』 (’０６)　リック・ジェームスのモノマネでお馴染み、グラミー授賞式でのスライの記念すべき復帰一発目ライブではプレゼンターも務めた人気コメディアン、デイヴ・シャペルが発起人となって２００４年９月にブルックリンで行われた、大規模な“ストリート・ライブ”パーティーのドキュメンタリー映画。監督は「夢見がち」な作風のミシェル・ゴンドリー。　デイヴ・シャペルが拡声器を持って、「最高のライブが見られるよ～！タダだよ～ん！みんなは集まりゃいいだけだよ～！」と街中を宣伝して回ってるところから始まり、実際のライブ映像に織り交ぜて、舞台裏や、リハーサル場面、故郷・オハイオの人たちを自費で招待してる場面などを丁寧に追っていきます。　松本人志がラジオで「サービス精神がなくなったら終いや」と言ってたけど、このデイヴ・シャペルも毎度毎度何気ない会話にイチイチ細かいギャグをはさんできて、見ていて何回も笑っちまいました。ほとんどアブなくてキワドくてデンジャラスで下品なギャグばかりだったけど。サスガ一流と呼ばれるスタンドアップコメディアンはスゴいです。ライブＭＣ中の客いじりやアドリブもオモロかったっす！　賛同し出演したアーティストも、カニエ・ウェスト、コモン、ザ・ルーツ、モス・デフ、タリブ・クウェリ、エリカ・バドゥ、ジル・スコット、この日の為に奇跡の再結成を果たしたフージーズなどなど、超豪華！７０年代生まれの世代の鑑賞に堪えうる“アダルト・オリエンテッド”なHIPHOPやネオ・ソウルの面々ばかりですが、“本物”のミュージシャンばかりですな！　カニエ・ウェストはそんなにスキな方ではないけど、“Jesus Walks”はちょっとカッコよかったです。タリブ・クウェリも思ってたよりライブで映えますね！デッド・プレズも硬派でゴリゴリでイイッ！　エリカ・バドゥの“Love Of My Life”の場面では、かつてイタイタしいほど恋仲だったコモンが飛び入り、スラム・ヴィレッジの“Tainted”の一節を披露！　　大物、エリカ・バドゥの後に歌うことについて、緊張するかとの問いに対し、「アナタ、私のライブ見るの初めて？」と答えるだけあって、ジル・スコットの歌声も超パワフル！　ビッグ・ダディ・ケインもルーツに混ざって往年の激シブ声を聞かせてくれました。　大トリで登場したフージーズ、あんなにまでいがみ合ってたのに、サスガのプロ根性、ローリン・ヒルもガンバって歌ってましたよ！そんなにファンじゃないけど、“Killing Me Softly”はちょっと胸にジ～ンとしみ入りました。以前にくらべて相当ヤセたように見えたけど、この時もやはりまだ本調子を取り戻せてはいなかったようですね。最近も、「フージーズが再結成できないのはローリンのせい」とメンバーに言われちゃってるみたいすね・・・。　けどオイラとしてはイチバン歌ウマいと思ったのは、リハ場面で軽～くギター弾きながら歌ってたコーディー・チェスナットだったりします。　“大人”なミュージシャンが集まっただけあり、みなさん服装が超おシャレでカッコいいんですけど、そんな中、一昔前はサエないカッコしてたコモンが一際おシャレで目立ってて、キメすぎて軽く浮いて見えるくらいでした。スタイリストってホント優秀です！ ☆この映画では絶対流れないけど・・・☆Daft Punk “Around The World”↑ダフト・パンクの’９７年のアルバム『Homework』からのシングル。このビデオの監督はミシェル・ゴンドリー。　“音と映像が１００％合ってる”、何度見てもオモシロい摩訶不思議な作品。

Aug 26, 2008

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この人も・・・

　先日のアイザック・ヘイズの訃報に続きますが、コメディアン/俳優のバーニー・マックも肺炎で２００８年８月９日に亡くなったそうです。この人を映画で見るたびに、何かフテブテしいキャラばっかりで、まだまだ元気そうなイメージしかなかったので、まさか５０歳の年齢で亡くなるとは本当に驚きました。　サミュエル・Ｌ・ジャクソン主演の映画『Soul Man』の撮影もまだ途中だったらしいです。アイザック・ヘイズもこの映画に出てたようです。無念・・・。『Guess Who』 (’０５) 　バーニー・マックとアシュトン・カッチャー(デミ・ムーアの今のダンナ)が主演のコメディ。　大事に育てた娘が結婚する、しかも白人の男と！？　「娘の夫はデンゼル・ワシントンのよーなヤツだと思ってたのに！」と困惑し、果たして大事な愛娘に相応しい男なのか見極める為(何なら破談にしてしまおうと)、父親演ずるバーニー・マックが、娘の婚約者のアシュトン・カッチャーに次々試練を与える(イビり倒す)映画。　実はこの映画は’６７年にシドニー・ポワチエ、スペンサー・トレイシー、キャサリン・ヘプバーンら豪華キャストで作られた『Guess Who's Coming To Dinner(招かれざる客)』のリメイク。この時は、白人のお嬢さんの家に黒人好青年のシドニー・ポワチエが結婚の許可を得に行くという設定でした。　戸惑いながらも、父親が最後に言った「君たちがこれからの世代の手本になるのだよ」(確かこんな感じだったと思う)ってセリフが良かったです。　’６７年版の方が時代的にずっと洗練されていたけど、’０５年版の方はずっとクダけた感じでドタバタな雰囲気。このテの人種間の差異を扱った映画、多々ありますけど、描き方がやっぱり秀逸で見ててホントに痛快なんですよ！　問題を解決するには、見えないように隠してしまったりせずに、とにかくあっけらかんと、キッカケはギャグでもコメディでもいいからまずそれについて語ることから始まると思います。　アメリカのコメディやラブコメとかを見てると、主人公たちが困難な局面を乗り越えて、お互いを認め合った後、最後の最後にビシィッ！っと締めの名セリフを用意してるんですよね。最後はちゃんと決めるってとこもやっぱ見ててホント痛快なんですよねー。

Aug 17, 2008

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燃える映画　～その２～

　『FOUR BROTHERS』　(’０5) 　今回も映画ネタ、しかも引き続き燃える映画、『フォー・ブラザーズ　～狼たちの誓い～』をご紹介。　デトロイト、冬の夜。とある雑貨店に強盗が押し入り、店主と１人の女性が殺害された。殺害された女性は孤児を引き取り、里親として立派に育て上げている街でも評判な人格者だった。　葬儀で久々に再会した、血の繋がらない人種も性格も違う４人の“兄弟”。特にデキが悪くて、ヤンチャだった分、多くの愛情を貰った４人だ。　当初は強盗殺人と見られたものの、不審な点が多く、｢お母ちゃんは何者かに意図的に殺されたに違いねぇッ！｣と確信した４人はもう一度ワルに戻り、事件の真相の糸口を手段を選ばず片っ端から強引に手繰り寄せていく・・・。実の親以上の愛情を注いで育ててくれた、養母の復讐を誓って。　スパイク・リーとともに、ＨＩＰＨＯＰ好きの連中から熱い支持を得ているジョン・シングルトン監督、この映画でも光ってますね、骨太すぎる演出！見ててスカっとしますよ！　『Shaft』(リメイク版)とかでもあったんだけど、主人公が法律モロ無視して、さらに悪いヤツらをシメ上げて口を割らせようとしてる時、街の警察が近くで見ててもあえて見てみぬフリしてやるシーンが出てきて、そーゆーノリ何かスゴくイイです。　マーク・ウォールバーグ、タイリース、アンドレ３０００、ギャレット・ヘドランド(この人はよく知らん)演じる４人の兄弟はオトコマエぞろいで女の人にはそっちも見所かも。　けどやっぱりこの４人がお母ちゃんのカタキを取るべく繰り広げる、ムチャしほーだいの“暴挙アクション”の数々はホントに見ていて痛快＆爽快！猛吹雪の雪道カー・チェイスはスリルいっぱいでした(雪道運転の恐ろしさを知ってる分、余計に)。　４人をまとめ上げる頼れる長男的存在(けど一番ムチャしやがる！)を演じるマーク・ウォールバーグは、ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロックがらみでアイドルデビューする前まで実際にそーとーなワルだったらしいので、地で演じてそーです・・・。　デトロイトが舞台という事で、マーヴィン・ゲイやジャクソン５、テンプテーションズらのモータウンの歌が効果的に使われてましたよ。

May 15, 2008

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燃える、そして泣ける映画

　『V For Vendetta』　(’０６) 　久々の映画ネタっつーことで、『Ｖ　フォー　ヴェンデッタ』。こりゃ見てて燃えましたね～。ラストもマジで込み上げてきて泣いちまったッス。“男泣き”っすわ。かなりのカタルシスが得られました。　もう、多感な時期から“Rebel Music”としてのボブ・マーリーや、ギル・スコット・ヘロンやHIPHOPとか好んで聞いていたモンですから、映画とかも、“間違った体制に、Say,ＮＯ！”とか、“打倒！圧政！！”とか、“ひざまづいて生きるくらいなら立ち上がってくたばろーじゃねーか！？”(by JB)的な、そーいったノリのモノに心の琴線がかき鳴らされまくられるワケです。　オイラ自身｢もう何もかも転覆させたろーかッ！こんニャローめッ！｣ってなほど、カゲキな考え持ってるワケではもちろんないし、普段生活してて｢う～わ、何かイヤな圧力感じるわ～｣ってコトもないですけど(あ、最近のガソリンの値段のフラフラ加減にはちょっとイライラしました)、相手がダレであろーと、自分の立場がどーなろーと、余程に納得できん場合には決して沈黙せず、チクリと皮肉の一つは口にしてしまうよーなヒネクレモノになっちまいました。　第三次世界大戦後のロンドン。かつての大国アメリカは衰退し、イギリス社会は独裁者の絶大な権力により徹底的に管理され、人々は長年の圧政にも従順になっていた。かつて蔓延する伝染病の恐怖から政府が開発した特効薬で解放され、飼い馴らされているのだ。　しかしその“恐怖”は人々を管理する為にすべて巧妙に操作されたていたものだとしたら？－すべてのウラを知る謎の覆面男、『Ｖ』が“長い間正義が不在になっていた”最高裁判所を爆破、政府に宣戦布告、周到に人々を煽動していく！　といった感じの、謎の男・『Ｖ』による、全編“アジテーション・ムービー”！かつて自分を虐げた政府に与した要人を復讐の名のもと、すべて抹殺していく狂気のテロリストが主人公の(原作マンガはさらにエゲツナイらしいです)この映画、エンターテインメント色も十分にありながら、見終わった後イロイロ考えさせられる問題作としても仕上がっています。やっぱり屈折した主人公の“アンチヒーロー物”ってオモロイですよね！　泣けるポイントとしては、ラストで復讐の鬼だった『Ｖ』が、ナタリー・ポートマン演じる同志・イヴィーのおかげで“人間の心”を取り戻すことができたってトコロです。そしてチャイコフスキーの“1812年”に合わせて弾圧の象徴たる国会議事堂がドッカンドッカン爆破されていくトコロではもう、思わず｢ブラボーッ！｣って号泣しちまいましたよ！　『Ｖ』も狂気の復讐鬼テロリストなのに知的で詩的な面もあり、イイ場面で吐いた、｢ダンスのない革命は革命に値しない｣のセリフも超カッコいいじゃねーか、オイッ！　この映画で丸刈りになっても恐ろＣほどのビューチフルっぷりを発揮していたナタリー・ポートマンもスゴいです。『レオン』の小娘も大きくなりました！子役が大成した珍しいパターンですな。　

May 12, 2008

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久々映画ネタ

　『Smokin' Aces』(’０７)　　アリシアお嬢が映画の役柄でとはいえ、あんなにまで汚いハシタナイ言葉をイッパイ言ってくれるなんて・・・。あるイミ胸キュン　調子に乗ってマフィアまがいの行為をし始めたスター・マジシャンが、本家マフィアにより賞金首にされてしまう。それを狙って方々からクセのある殺し屋がマジシャンがこもっている高級ホテルの最上階を目指しバトルを繰り広げる、みたいなお話。　“新世代エンターテインメントアクション”みたいな言われ方してて、けっこう期待して観たんですけど、ハッキリ言って、映画自体はそれほど面白くなかったです。ヘンなキャラいっぱい出てくるのに、かなり消化不良ぎみ。コレといって特に新しい試みみたいなのも見られなかったし。オチもそのワリ・・・。　映画に出演するラッパーやＲ＆Ｂシンガー多いですけど、音楽業界では相当なスター級でも映画出演となれば結構ワキ役だったり、お粗末な役だったりすることが多々ありますけど、この映画に関しては、アリシアお嬢とコウモン様(Commonのことッス)はそこそこオイシイ役で、大切に扱われてました。演技も上手かったです。　劇中で使われてる曲もまぁ良かったッスよ。 ☆この映画のテーマ曲☆Common “Play Your Cards right”↑映画のエンドロールで流れる曲のライブ映像(映画公開時の宣伝ライブっぽい)。マジシャン役を演じてたジェレミー・ピヴェンがコンガを叩いてます。Common、ヘンチクリンなボーカルを得意とするBilal、両者とも超カッコいいすね！　“サルソウル”の生みの親、ジョー・バターンの“Under The Street Lamp”をネタに。プロデュースはコモンやルーツの作品に参加してる、ドラマーのカリーム・リギンス。マッドリブとも共演してるらしいです。おそらくこの映像でドラム叩いてるのはその人っぽいです。

Mar 21, 2008

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オモロかったですよ

『Little Miss Sunshine』 (’06) 　ポッチャリめでメガネっ娘、だけど美少女コンテストで優勝することを夢見る妹、思春期真っ只中の気難しい長男、人気のない自己啓発セミナーを主宰し、書籍化を狙う父親、ヤク中で老人ホームを追い出された超ドスケベのジジイ、失恋から自殺を図ったゲイの学者の伯父、必死に家族をまとめようとする過労気味の母親・・・。問題だらけのトホホな一家。　妹が美少女コンテストの予選で繰り上げ当選し、カリフォルニアで行われる決勝に出場できることになるも、一家には飛行機代もなく、誰かを家に残すワケにもいかず、しかたなくオンボロのワーゲンのミニバスでアリゾナから目的地を目指すことに・・・。膨れ上がった問題と気まずい空気を小さい車にギュウギュウに詰め込んで・・・。　チョイとブラックな笑いが多いコメディタッチの“トホホな家族のトホホなロードムービー”ですが、やはり“残念な状態”からほんの少しだけ希望を見つけ出す、みたいな再生ストーリーになってて、いかにもアカデミー賞とか獲っちゃいそーな非常にウマい映画(助演男優賞と脚本賞)。目も当てられん状態からの“ちょこっと復活”映画ってよく賞を獲りますよね～。ラストにホンの少しだけ救いのあるよーな。見終わった後、素直に感動できますからねー。　あと、物語の佳境で、あのリック・ジェームスの“Super Freak”が使われるとはッ！爆笑モノでしたよ！！どこで流れるかは見てのお楽しみっつーことで。 ☆一応聞いとく？☆Rick James “Super Freak”↑劇中でも大いに盛り上げてくれた、８１年のヒット曲。９割方ギャグのよーなゲセワなこのノリッ！たまりませんなッ！大好きだッ！

Feb 27, 2008

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思ふに、

『ドラゴン・ボール』『AKIRA』『２０世紀少年』・・・、そんなムリして実写映画化しなくてもイイと本気で思うぞ・・・。『Monster』はオモシロそうだけど、Ｄｒテンマはちゃんと日本人の俳優を使ってね。

Feb 23, 2008

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グダグダ賛歌

　今回は映画ネタで。ジャック・ニコルソン主演の『アバウト・シュミット』('02)とニコラス・ケイジ主演の『ウェザーマン』('05)。　両作品とも、主人公の疲れ～たオッサンが、人生を前向きに捉えようと努力するも、それがすべて空回りで上手くいかず、そんなグダグダっぷりが次々描かれるんだけど、ラストで若干、ほんの少しだけれど救われる、みたいな映画。｢捨てたモンじゃないねこの人生、間違いじゃなかったね、これでもまぁ良しとしようじゃないか！！｣ってな具合に。　いうなれば、見事なラストのために、散々なグダグダっぷりを｢あらあら・・・、ホントにトホホだな・・・｣って思いながら見る映画です。　『アバウト・シュミット』のラストでジャック・ニコルソンが見せる“泣き笑顔”の演技はホントにスバらしいっすよ！グっときます！この映画と同じ、アレクサンダー・ペイン監督で、ポール・ジアマッティ主演の『サイドウェイ』('04)も、かなり秀逸な“オッサン再生物語”でした。　ニコラス・ケイジの『ウェザーマン』、調べてみたら『パイレーツ・オブ・カリビアン』と同じ監督でした。こりゃ意外！　　今、｢オラオラーッ！これでもかぁッ！？｣って人生攻めまくってる人には絶対に不向きなこの２作品ですけど(多分イライラして終わりだと思う)、ゆったりヨユウのある人、チョッピリ疲れちった人にはヒジョーにしんみりくる映画だと思います。見終わったあと、プラスな気分になれると思います。

Dec 10, 2007

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じゅ～っす！

Juice ('92)　オイラの世代で、｢ＨＩＰＨＯＰがスキ｣って人は必ず見てるであろう映画、『Juice(ジュース)』。ちょうどHIPHOPが好きになりはじめた、オイラが高校１年の時(恐らく’９３年とかそんくらいかな？)、ＷＯＷＯＷでこの映画がはいって、モロにドンピシャでハマりました。　服装とかチョイとマネしてましたねぇ。黒いパーカにワークウェアっぽいジャケット着たり、“キャット(キャタピラー)”のゴッツいブーツや、リーボックのポンプ付きのバスケットシューズ(懐かしい！)を履いて、その靴紐でダボっとしたジーンズのスソを縛ったり(２～３年前、一般でもスソをブーツの中に入れるの流行ったけど、あんな感じ？)、そのジーンズは｢マリテ＆フランソワ・ジルボー｣のモノだったり・・・。いやぁ書いててホント懐かしいッス！！　今でこそ、ＨＩＰＨＯＰはすっかりメジャーなモノになりましたが、この当時は、オイラとその仲間内のごくワズカなヤツらしかそんなモン聞いてなかったので、そんな反主流の間ではこの映画はそーとー人気ありました。本国アメリカでは、低予算ながらヒットしたみたいです。　その後のHIPHOPカルチャーに与えた影響もデカイです。井上三太の『TOKYO TRIBE』とかってモロですよね。スパイク・リー作品と合わせて、フランスのマチュー・カソヴィッツの初期作品にも。　ＮＹのハーレムに暮らす、幼馴染の悪ガキ高校生４人組。学校サボっては、レコ屋でレコード盗んだり、女の子とナカヨクなったり、敵対するグループとケンカしたり、ポリスマンから逃げ回ったり・・・、過酷な環境の中、４人は固い絆で結ばれていたが、さらなる“Juice(スラングで力、尊敬、影響力みたいな意味らしい）”を求め、金を手に入れようと、強盗計画を立て、一丁の拳銃を手に入れたことから、運命の歯車が狂い出す・・・。ストーリーはこんな感じです。　主演はオマー・エプス(『Brother』でたけしに目を突かれた人)と、伝説のラッパー、２パックで、特に２パックが、グループ４人組の中で、拳銃を持ったために、“街を牛耳る程のパワー”を求めて暴走する役どころで、なかなかの迫真の演技をみせてくれてました。　ラストがちょっと悲くて、壮絶な別れ、そして成長がうまく描かれていて、青春ドラマとしてもよく出来たストーリーです。　たった今、HIPHOPがスキになった、っていうお年頃の人たちにもゼヒ時代を遡って見てもらいたいですな。『New Jack City』とか、『White Men Can't Jump』とか、『Jungle Feever』とかも。エミネムの『８mile』もイイけどね。 ☆懐かしの一曲☆Eric B & Rakim “Juice ( Know The Ledge )”↑同映画の大ヒットサントラより。“マイカフォン中毒”、ラップの神様・ラキムのラップが冴え渡る！う～む、滾りますなッ！血がッ！漲りますなッ！　この時代の曲、どれも速いなー！

Nov 1, 2007

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stray cat rock N' roll！

『野良猫ロック』シリーズ　ＷＯＷＯＷで、シリーズ５作品一挙放送され、今まで見る機会はあったものの、素通りしてきてしまったので、今回は手を出してみたんです。　いやぁ、何と言いましょうか、感心しました。４０年近く前なのに、かなりのブットビよう！一体何なんだ！このある種異様なノリはッ！結構キましたよ！　５作品とも、暴走族？元祖チーマー？やヒッピー集団、ズベ公集団が若さにまかせてムチャしちゃうアクション映画で、ホントどーしよーもない猥雑かつ下世話な内容もフンダンに含んでるんですが、何とも言えぬ“熱さ”を帯び、最高潮に狂い咲きまくってるんです。　よく比べられるトコロなんですが、アメリカのブラックスプロイテーションムービーと相当近い“熱さ”と“ノリ”を持っていて、その代表作と言われる、『Sweet Sweetback's Baadaasssss Song』、『Shaft』がアメリカで公開されたのが７１年、『Superfly』が７２年、『Coffy』が７３年であり、この一連の『野良猫ロック』シリーズが作られたのが７０年から７１年の間。　今みたいに、情報が殆ど時間差なく伝わるよーな時代じゃなかったハズなのに、どーしてこんなにも似通った“グルーヴ”が世界同時多発的に生まれたんでしょう？映画に関わらず、音楽やあらゆるアートでも同じく。“百匹目の猿現象”みたいなモンなんすかね？　このよーな映画や音楽を作る人たちは、本人たちも気付かない内に何か見えない水脈でつながってるよーな気がします。　劇中歌も、“ジャパニーズ・レアグルーヴ”で人気のある曲が多いらしく(詳しくは知らんけど)、和田アキ子がブリブリ歌ってたり、ジミヘンっぽい曲やスライっぽい曲が炸裂してました。　このシリーズ、タイトルと出演してる役者はほとんど同じでも、物語には関連性はなく、当然の如く回を重ねるごとに雑でグダグダになっていくんですが、オイラとしては、２作目の『野良猫ロック　ワイルドジャンボ』が一番オモロかったです。　梶芽衣子、地井武男、藤竜也ら演じる元祖チーマー？集団、｢ペリカン組｣(このネーミングセンス！笑った！)が、とある宗教団体の大規模な集会で集められたお布施をブン盗るため、アクションを起こすといった内容。　若き日のチイチイ(ギラギラしててコワい)が、犯行計画を立てるグループの“頭脳”、“青レンジャー”的役どころで、｢オレは盗った金なんかどうでもいい。勝負に出て勝ちを収めることに意義があるんだ｣ってセリフがカッコよかったです。　そして梶芽衣子がシリーズを通して相当なクールビューティっぷりを発揮してます。４０年近く前に、シバサキやらツチヤやらサワジリなんかよりずっと図太く、大胆に。タランティーノも崇拝するワケです！(『修羅雪姫』シリーズも超オモロイっすよ！)　やっぱ、７０年代～８０年代前半の、暴走状態にあった日本映画はオモシロイ！最近のはちーとも見る気にならんけど。　『野良猫ロック』公式ページ↑気になった人(果たしているのか！？)はゼヒ！ ☆今日の“野良猫”ラップ☆Queen Latifah “U.N.I.T.Y.”↑｢今ビッチって言ったの、誰だいッ！！？｣ウヒャー！おっかねぇ～！！　今やすっかり大女優になってしまったラティファの姉御、９３年のアルバム『Black Reign』からの大ヒットシングル。ダメ男たちへの三行半ラップ。デッカいバイクで集団暴走・・・、野良猫ロックっぽいＰＶデス！　同じニュージャージーつながりで、ノーティー・バイ・ネイチャーのKay Geeによるビート。やっぱこの頃のHIPHOPの熱さは強烈ですな！ブリブリっとしたベースにヘヴィなドラム、そしてジャズをネタ使い、イイっすな！　 ↑思いっきりスリーパーホールドかけられたい

Oct 21, 2007

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The World Is Yours

SCARFACE ('83)　秋の夜長、今宵のオススメ映画はアル・パチーノ主演の極上ギャング映画、スカーフェイス！もう、この劇場ポスターからしてカッコいいっすわ！けど当然お子様にはオススメできないッス！　キューバ難民のトニー・モンタナ(アル・パチーノ)が暴力とヤクの売買によって、街のチンピラから暗黒街の顔役にまでノシ上がり、束の間の富を掴むも、あっという間に陥落、凄まじい最期を遂げる、といった内容。　話題になった脳内メーカーに入力すれば、｢欲｣と｢暴｣が９９％を占め、ご～くわずかに｢孤独｣が入ってる、そんな主人公、トニー・モンタナの特大打ち上げ花火のよーな人生と散り様を、ブライアン・デ・パルマ監督が凄惨なヴァイオレンス描写と独特かつスタイリッシュな様式美溢れる演出でズババっと描き切ってます。　自分の屋敷に次々進入してくるヤツラを、たった一人で迎え撃つラストがとにかく壮絶ッ！汚い言葉を連呼しながらマシンガン連射するアル・パチーノの表情は鬼そのものッ！ビビるッス！シビレルっす！　公開当時は酷評されたものの、その鮮烈な生き様(死に様)を描いたこの映画を、アメリカのマイノリティの人達が自分らの人生に重ねるかのように熱狂的に支持し、今となっては全世界的にカルト的人気を誇る作品にノシ上がりました。　アメリカのHIPHOPの連中は全員この映画を絶対見てます(多分)。ヤツらのこの映画への思い入れは相当なモンがあります！　そのまんま“スカーフェイス”を名乗るラッパーもいたし、ハードコア・ラップの中にはいつでも“トニー・モンタナのようにハナからコナを啜るオレ様”とか、“トニー・モンタナみたいに何丁もマシンガン持ってるオレ様”とか、そんな凶暴な歌詞がイッパイあります。　｢トニー・モンタナが辛うじて生き延びて、復讐を開始する｣ってムチャクチャな設定のＴＶゲームもあるそうで、子供には絶対やらせたくないですな～。　３時間くらいある映画ですが、全編“やるか、やられるか”の異常な緊張感が漲ってて、飽きさせません。かなりのブットビ映画です。・・・ちなみに、脳内メーカー、オイラ１００％｢欲｣のカタマリでしたよ、ぐはははは～！『SCARFACE』ＤＶＤのページ↑ＤＶＤボックスの宣伝ページ。｢スカーフェイス・カルトクイズ｣なんてのもあります。 ☆今宵の“スカーフェイスな”一曲☆Nas “The World Is Yours”↑Nasのデビュー作にして最高傑作、『Illmatic』（’９４）より、ピート・ロックによるプロデュースの激シブSh*t！！この頃のHIPHOPの“無敵感”は一体なんなんだろうッ！！スバラしくって涙出てくらぁッ！！　泡風呂でドンペリ、シガーをモクモク・・・。もろ｢スカーフェイス｣、下手したら｢ハマショーの“Money”｣にも成りうる、そんな世界観のＰＶです。Nas “The World Is Yours (Q-Tip Remix)”↑こちらは同曲のＱ－ＴＩＰによるリミックス。こちらも感涙モノ。若干詩にも変更が見られます。この頃はNasもギラついてましたね～！

Oct 8, 2007

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見ましたよ・・・。

ロバート・ロドリゲスの新作、『プラネット・テラー』！　もうねぇ、ホンットやりたい放題、スッゲェくっだらねぇのなんの！悪ノリしすぎ！・・・けど、こーゆーノリ、大好きです！愛しちゃってます！　ストーリーは、局地的に人間に大打撃を与え、おぞましいバケモノに変えてしまう科学兵器ガスが蔓延したテキサスの町から、どーにかこーにか脱出する、といった感じで、ジャンルはアクション・ホラー(バカ寄り)ってところ。　ロドリゲス監督による、『From Dusk Till Dawn』(コレも大好き)同様、主人公がナゼかムヤミヤタラに強くて、凄まじい身のこなしでバケモノをブッ倒したり、ド派手なカッコしたおネェちゃんがナゼか心はピュアで、右足をなくしてへこたれそーになりつつも、そこにマシンガン装着してガンガン戦ったり、ミョーな小道具がたくさん登場して笑い(大失笑)を誘ったり・・・。相変わらずおバカなんです！　ロバート・ロドリゲス監督はアクション演出は明らかに“ジョン・ウー系”なんですが、例えるのなら、ジョン・ウーの演出は華麗かつ重厚な“ヴァイオレンス・バレエ”って感じですが、ロドリゲスの方はスタイリッシュな面を倣いつつも、さらにブッ壊れた“ヴァイオレンス・ロックンロール”といった感じ。　今作や『シン・シティ』のよーな悪～い映画も作れれば、『スパイキッズ』のよーな子供向けの作品もちゃんと大ヒットさせることもでき、ホント幅の広いヤツです。　『プラネット・テラー』も、どーしよーもない内容で、超グロテスク演出連発で気分悪くなるくらいでしたけど、なんだかんだ言ってラストはウマ～くマトメてあったし。　『グラインド・ハウス』とは、二束三文の“ゴミみたいな映画”を２～３本同時上映で抱き合わせで上映してたよーな場末の汚い映画館の事らしく、そこでやってたよーな“Ｂ～Ｃ級映画のノリ”を現代に甦らせようとしたのが、クエンティン・タランティーノとロバート・ロドリゲスの狙いだそうです。　アメリカでは、タランティーノ監督のイカレ・カー・アクション『デス・プルーフ』と、『プラネット・テラー』が２本組で上映されました。　けど、日本ではそれぞれ未公開部分を追加し、１本ずつの公開になり、本来の“狙い”とはチョイとズレてしまったかもしれません(一部の地域では二本同時上映したらしいですけど)。タランティーノの方は見れませんでした。　だけど、ロドリゲス映画常連の、ダニー・トレホやチーチ・マリンが登場する、実際は存在しない、Ｂ級アクション映画『マチェーテ』の予告編が本編開始前にいちいち流れたり、フィルムにワザとキズやゴミをつけて映像をザラつかせて見せたり、映画の途中で映像がイキナリ止まって、画面が焦げだし、“フィルム焼失”って字幕が出て、ポンと話が飛んだり・・・、“狙い”どおり、そのノリは十分に楽しめました。　オイラのダチ公の“バカ・アクション愛好家”のヤツと見に行ったんですが、映画を見終わって二人同時に｢地上波では永遠にムリですな｣って言いました。そんな映画でした。『Planet Terror in Grind House』公式↑よければ見てみてください。

Sep 30, 2007

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オススメ・ホラー・アクション

　オイラの映画の好みの中にも、何かビミョウな差がありまして、・“魔法使い”系はニガテ。(ハリー・ポッター、ナルニアなんたら、ロード・オブ・ザ・リングなどは観るのがめんどくさい。あとナゼかスター・ウォーズも)・だけど、“超人”系は大スキ。(スーパーマン、スパイダーマン、X－MEN、ファンタスティック４などは好んで観る。けど『マトリックス』はキライ。)・幽霊、宇宙人(ＵＦＯ見たことあるけど、宇宙人の乗り物だとは思えん)、神秘的なモンは信じないけど、それをテーマにした映画を見るのは好き。(シャマラン監督の『サイン』は大好きな映画。) 　そんでもって、未知のバケモン相手に、人間が武器を手に立ち向かうって内容の、｢ホラー・アクション｣ものが大好きでして(ジョージ・Ａ・ロメロ監督の『ゾンビ』もの、『From Dusk Till Dawn』とか、ジョン・カーペンター監督の作品など)、アホらしいおバカなノリのモノも多々ありますが、上の画像の『BLADE』シリーズは、かなり上モノのホラー・アクション。　ウェズリー・スナイプス演じる、半人間、半ヴァンパイアの超人・ブレイドが、人類の“家畜化”を企むヴァンパイア一族を全滅させるべく、壮絶な戦いを繰り広げるといったストーリーで、アメコミを映画化したもの。　このブレイドがもう、ムヤミやたらに強くて、吸血鬼の群れをワッサワッサとブッ倒していくサマは、観ていてとにかく痛快ッ！！性格も不敵にして超クールで、バチっとキメるサマが、見ていていちいちカッコいい！！　エッジの効いた、切れ味鋭い、スピード感あふれる、超スタイリッシュなアクションも相当お見事です。一作目のスティーヴン・ドーフや、２作目のノーマン・リーダスなど、日本でも女の人に人気のあるオトコマエどころもしっかり出演しています。　『BLADE1』、『BLADE2』は文句なしに傑作ですが、『BLADE3』はそこまでオモシロくなかったのが残念・・・。　そんなオイラ、タランティーノとロバート・ロドリゲスの新作・『グラインド・ハウス』が今かなり気になります。久々映画館に行って観ようかなー。　

Sep 6, 2007

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スーツの男

『Transporter』　今宵はオイラが好きな映画、『トランスポーター』シリーズをご紹介。　おもしろいアクション映画の条件として、「ついつい何回も見てしまう」ってのがありまして、『ダイハード』シリーズや、『プレデター』、『コマンドー』、『トータル・リコール』、『ロボコップ』、『リーサル・ウェポン』などの、主人公が悪者をバッタバッタとやっつけていくよーな映画は、見ていて単純にオモシロいし、スカッとします。地上波で再放送されるたび、何回も見てるのハズなのに、また見てしまいます。この『トランスポーター』も、まさにそんな映画。　“どんなヤバイ荷物も、確実に時間内に運ぶ”、特殊部隊上がりの、クール、冷静沈着、凄腕の運び屋が、陰謀に巻き込まれる・・・、１作目、２作目ともそんな内容。迫力＆スリル満点のカー・アクション、カンフー・アクションありで見所満載。　リュック・ベッソン製作なので、“フレンチ・アクション”な感じの仕上がり。アクションシーンの方向性は、“フランス経由で突然変異した”カンフー・アクション。かなり痛快！！２作目のラストでランボルギーニをブッ飛ばして、悪の親玉が乗った飛行機を追いかけるシーンも見モノ！！　マドンナの旦那、ガイ・リッチー映画でお馴染の、ジェイソン・ステイサムが主演。かつてイギリスのナショナルチームで飛び込みの選手をしていた程の運動神経の持ち主なので、アクション・シーンのキレは目を見張るモノがあります。ジェット・リーばりにスゴいです。　“スーツ姿の男性が大スキ！”、そんな女の人にもオススメ。スーツ男好きの女の人にその理由を尋ねれば、大体「スーツは男の戦闘服！バッチリ決まってればカッコイイ！！」って言われますけど、この映画では、本当の意味で「戦闘服」になってます。スーツ姿でバッタバッタ悪いヤツらをなぎ倒して行きます。ジェイソン・ステイサムはファッションモデルもやってたらしいので、スーツ姿もバッチリ、スーツ好きッ娘たちにも喜んでいただけるでしょう。　ちなみにオイラがスーツを着れば、威圧感が７割増しになり、確実にP.V.G(プロフェッショナル・ヴァイオレンス・グループ)の構成員だと思われてしまいます。この前、警察署に車庫証明の書類を貰いにいったら、警察官がやたら鋭い視線を送ってきた様な気がします。　１作目の方には、台湾出身のセクシー女優、スー・チーが出てたので、オイラ的にはそっちの方に胸キュン。　おそらくまた続編作られるであろう、かなりいい出来の部類に入るアクション映画です。

Jun 4, 2007

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久々本気でゾっとした

『Munich』('06)　この前見た、久々本気でゾっとした映画、スピルバーグ監督の『ミュンヘン』。実際に起こった事件と、その後、極秘裏に起こっていた事件の真相を描いた映画です。　７２年９月、ミュンヘンオリンピック開催中の西ドイツ。オリンピック選手村に、武装したパレスチナゲリラ“黒い九月<ブラック・セプテンバー>”のメンバー８人が乱入、イスラエル選手１１人を人質に、拘束されているパレスチナゲリラの解放を要求する事件が起こった。　事件は銃撃戦になり、ゲリラ側５人を射殺、３人を逮捕したが、人質１１人は殺害されるという最悪な結果となる。　イスラエルはこの「テロ」に対し、「報復」することとし、イスラエル機密情報機関<モサド>は、このテロの首謀者に暗殺団を送りこむ。　暗殺団の一人アヴナー(エリック・バナ『超人ハルク』)とその仲間は、各国にいるパレスチナゲリラを次々と暗殺していくが、自分たちも暗殺の「ターゲット」として、狙われ始める。仲間が殺され、疑心暗鬼に陥るアヴナーは、狂気と正気の狭間で任務を遂行していく・・・。　暗殺の特命を帯びた工作員が、祖国の為と信じ、任務を遂行していく中、やがて父親になり、自分の手を血に染め続けることに疲れ、苦悩する－、人間ドラマに重点を置きつつも、やはり実際に起きたことを主軸に描いているので、かなり重厚で、００７のように単純には楽しめないけど、かなりスリリングなスパイ映画になってます。　世界中のユダヤ系の人々は、イスラエルに対し、やはり特別な感情がありつつも、昨今のパレスチナテロに対する行き過ぎた「報復」には疑問を持ち始めている、という話を何かで読んだことがあります。　「テロと対峙するとき、その姿勢は正しいかもしれないが問題も多い場合もある。この映画でジレンマや議論すべき問題に焦点を当てた。テロに対する議論も喚起されればいいと思う。」と、スピルバーグ監督が本作について語ってるのはそのような気持ちの表れなのでしょう。　２００１年の９/１１以降、アメリカ映画においても、ようやくこういった問題を扱う内省的な作品が増えてきたような気がします。これもそんな時代の流れでようやく生まれた一本なのでしょう。長い間放置されてきた扱いづらい問題に、誰かの発言によって端を発し、議論に発展する－。問題を解決するにはやはり議論を重ねる以外になく、本来議論することが許されない問題があってはならないハズです。　この映画で最もゾっとしたシーンは、女スパイを暗殺するシーンだったんですが(本当に吐き気が催した！)、それよりやはり、この映画で描かれていたように、この世界では実際に、極秘裏に、様々な事件が、それこそ淡々と闇に葬られているって改めて気付かされたことが一番ゾっとしました。　今日、日本海周辺がまたキナ臭くなりました。こんな事態が起こる度、水面下では何人ものプロフェッショナルな人たちがそれに対し、事態収拾を図るべく、動いているのでしょう。現実に。　スピルバーグ監督は、夢たっぷり！な映画も撮れれば、今回のような問題作も平然と撮ってしまう、そんなところはやっぱりスゲエ！最近ようやく撮影に入ったという『インディ・ジョーンズ４』は、一体どれだけ面白いモンになるのか、楽しみです。　

May 25, 2007

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アブない映画～２～

“Straw Dog”('71)　今回紹介する映画も前回の『タクシー・ドライバー』同様、衝撃的内容の暴走ムービー、『わらの犬』。　監督は、あのジョン・ウーにも絶大な影響を与えた“バイオレンス映画の巨匠”、サム・ペキンパー。主演はダスティン・ホフマン。　妻が育った田舎町に都会から越してきた平和的な学者のデビット(ダスティン・ホフマン)。都会の喧騒から離れて、のどかに過ごすのを望んで田舎に越してきたのに、そこは閉鎖的で、よそモノには冷淡で、村の若者たちも、デビットを軽く扱い、嘲笑の的にするのだった。臆病者のデビットは、なんとか馴染もうと媚びへつらう。妻が昔の男に暴行されたのにうすうす気付きつつも、毅然とした態度をとれないでいた。　ある日、村で少女が殺害される事件が起き、犯人の精神薄弱者の男を、そうとは知らずにデビットは家に匿うが、犯人の男にリンチを加えようと暴徒化した村人に家を包囲されてしまう。緊張が頂点に達し、暴徒から攻撃を受けた時、遂にデビットの中で決定的な何かが切れた－。平和的だったはずの男の中から堰を切ったかのように“凶暴性”が溢れ出した－。　『タクシー・ドライバー』同様、上の映画ポスター、実にイイっすね！“知性と理性の象徴”であるかのようなメガネが無残に割れて砕けていて、ある男の“理性の決壊”がうまく表されているような気がします。　この映画も最初の方でこそ淡々と進みますが、段々と緊張感が増し、いよいよ只ならぬ加減になったら後はもう急降下ッ！バイオレンスのジェット・コースター！人間誰しも持ってる“暴力性”と、その“発露”がテーマのこの映画、ペキンパー監督のリアルな描写とダスティン・ホフマンの迫真の演技が見るものをゾワゾワ＆ゾクゾクっとさせます。　『タクシー・ドライバー』と『わらの犬』は、オイラの中で揺ぎ無い二大“暴走ムービー”なんですけど、それぞれ主演を演じた、デ・ニーロとダスティン・ホフマンが、２００４年の超バカコメディ『ミート・ザ・ペアレンツ２』で年取った姿で共演してくれてます。　この映画チョイ前見たんですけど、かなり本気でゲッラゲラ笑えました。ホンっトにくっだらない、危ないギャグ連発なんですけど、最終的には“ありのままの人生”を楽しく巧く描ききっていて、見た後なぜかチョット“幸せ”な気分にさせてくれました。コッチもついでにオススメします。　

May 16, 2007

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スーパークール！

『グロリア』(’８０)　今宵は映画ネタで。“ＮＹインディペンデント映画の父”と言われる、ジョン・カサヴェテス監督が、妻のジーナ・ローランズを主演にして８０年に作った、ハード・ボイルド逃亡劇。　裏切りの報復でマフィアにより家族を殺害されてしまった幼い男の子を、成り行きでイヤイヤ助けるハメになった女が、持ち前の肝っ玉のデカさで何とか追いまわすマフィアから逃げ切ろうとする－、ハデなドンパチは少ないけど、丸っきり女版『レオン』といった趣きの内容。実際、リュック・ベッソンも、この映画を大いに意識して『レオン』を作ったらしいです。　立派な母親になれるような人生を送ってこなかった女が、すがってくる“幼い命”をなんとか守ろうと、必死に戦う姿は次第に“母性”を帯びてきます。　この映画の佳境がマジでイイんです！たった一人でマフィアのアジトに出向き、昔“関係”のあったマフィアのボスと話(ケリ)をつけようとするシーンがあるんですが、恐怖と緊張に押しつぶされそうになりながらも、必死にフテブテしく気丈に振舞うジーナ・ローランズの演技がもう、最ッ高にクールでカッコいいんですッ！もう子分にして欲しいッ！！　ラストも泣けます。この映画は女性にオススメです。シャロン・ストーンが、この伝説のヒロイン｢グロリア｣を演じることを熱望し、シドニー・ルメット監督(『１２人の怒れる男たち』『狼たちの午後』)で９９年にリメイクされたけど、そっちはイマイチでした。　ジーナ・ローランズと、ジョン・カサヴェテスの息子のニック・カサヴェテスが監督をした『きみに読む物語』は女の子からの支持がやたらと高いラヴ・ストーリーで、母親のジーナ・ローランズも出演しています。“永遠不変の愛”がテーマのこの映画、こっちもオススメです。

May 2, 2007

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この前見た映画

『A History Of Violence』　オイラが音楽、映画、本、小説、マンガなどをチョイスするにあたって、まず“毒にも薬にもならない”内容のモノは選ばないってコトがありまして、映画、マンガなどの「視覚」にうったえかけてくるジャンルのモノは特にその傾向が強いと思います。　何の毒っ気もない、ヒネくれてない内容のものは、そのうちＴＶで放送されるまで待ったり、誰かから借りたりして見るのですが、オイラがお金を払って入手して、手元に残しておきたい、と思えるモノは、アクの強い、いわば「好き嫌い」がハッキリと分かれる、“問題作”と言われる作品ばかりだったりします。　ここで言う“毒っ気”には、当然“バイオレンス描写”や“ホラー的描写”、“過激な描写”なども含まれてくるでしょう。分別のない年代には見せるべきではないし、オイラも見ていてゾっとするような、目をそむけたくなるシーンはできるなら見たくありません。　けど、作り手側、表現者側がそんな強烈な手法を用いてまで突きつけてくる、伝えたい、訴えかけたい、問題を提起させる強烈なメッセージがそこには潜んでいると思うんです。そのような映画、本を見終えた後、ある種の“衝撃”を受けるのはそのためなのでしょう。　そんな“毒”タップリな映画、本は、いつ見返しても、その度に新たな発見があり、ずっと飽きないで何回も見ることが出来ます。内容があまりにブっとんでて、時代性を超越しているからなのでしょう。　先日見た映画、『ヒストリー・オブ・バイオレンス』も、そんな“毒っ気”の強い映画でした。監督は“悪夢系”監督のデヴィッド・クローネンバーグ、主演は『ロード・オブ・ザ・リング』で、人間界を代表して戦っていたヴィゴ・モーテンセン。タイトル通り、もろバイオレンス映画です。　アメリカの片田舎で食堂を営むトム(ヴィゴ)は、妻、息子、娘の４人で幸せに暮らしていた。しかし、ある夜の閉店間際に、トムの食堂に「連続強盗殺人行脚」を続ける二人組がやってくる。　殺戮の始まる寸前、トムはあまりに鮮やかな身のこなしで強盗の銃を奪い、逆に二人組を射殺してしまう。従業員と客の命を守ったトムはヒーローとして一夜にして注目され、事件はニュースで全国に伝わる。しかしトムは内心、とっさの事だったとは言え、突然発現した自分の“殺しの才能”の片鱗に戸惑っていた。　事件を期に、トムの店は繁盛するが、そこに、なにやらカタギらしからぬキナ臭いヤツらがやってきて、「オマエの正体を知ってる、探したぜ。」と言い、一家に付きまとい始める。　自衛の為に下した“暴力”が、過去の“暴力”と繋がってしまった今、恐ろしい“暴力の連鎖”が始まろうとしていた－。　ストーリーの触りはこんな感じなんですが、内容は、クローネンバーグ監督の真骨頂とも言える、バイオレンス描写、エログロ描写があります。　何とか“暴力の連鎖”を断ち切ろうと、追い込まれながらも必死にもがく主人公のモチベーションは“愛”にあります(上の映画ポスターの、銃を持った何者かに、妻の盾になって立ち向かってる主人公の写真を見ればわかるように)。ほんの少しクリント・イーストウッドの『許されざる者』に似てる気もしました。「あなただったらどうする？」という場面が結構ありました。　この、見た後「あなただったらドースル？」と考えさせられる事が重要で、見た人たち同士で、いろんな意見、考えを交えて話(議論？)する事ができます。いわゆる「問題作」と言われるような作品が好きな理由の一つはそこにあります。

Apr 13, 2007

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今宵の“カーターさん”

今宵は先日見た映画、『Fade To Black』のお話。“史上最も成功したラッパー”、ＪＡＹ－Ｚの、2003年にマジソン・スクエア・ガーデンで行われたＭＣとしての“引退ライブ”と、ラストアルバム『ブラック・アルバム』の完成までを追ったドキュメンタリー映画です。　2006年にアルバム『Kingdom Come』でラッパーとして復帰したのを知ってて見てるので、チョイ興醒めなフシがある上に、オイラ個人的には、このＪＡＹ－Ｚというラッパーは好きでも嫌いでもないんですが、最重要人物なので、一応観てみました。　この映画を見て思ったことは、やはり「上には上がいる」ってコトでしょうか。トップ・プロデューサーのTimbalandのスタジオにイキナリ出向いて、「(今回の引退アルバム用に)何かいいビートあったら聞かせろ」くらいの勢いでズケズケ言ったり、ファレルが「オマエの引退をバッチリ飾る、スゲェ音ができたぜッ！『スカーフェイス』って映画観ただろ！？まるであれのラストのような・・・、」って熱く語りだしたら、「オマエの話はいいから、早く聞かせろや」って話を遮ったり・・・。「勝ち組」にさらに注文つける「勝ち組」がいる、みたいな。　ＪＡＹ－Ｚに取り巻き連中が話しかける時なんかも、言葉を選んで、なるべくご機嫌を損ねないように損ねないよ～に気を使いまくってるのが伺えます。Ｑ－Ｔｉｐが意見を言うシーンでもかなり慎重に話してるように見えたのはオイラだけでしょうか？暴君に諫言する家臣みたいな感じがしました。　けど観てて意外だったのは、ＪＡＹ－Ｚほどの人物でも、歌作りの過程で“煮詰まる”場面があるというコトでした。ガツんと来るいいビートがない、インスピレーションが沸かない、詩が浮かばない・・・。そんな苦悩するシーンがありました(ヤラセでなければ)。それこそポンポンと簡単にラップ出来るんだろーな、それほどの人物なんだろーなぁって勝手に思ってたので、それは本当に意外でした。　その辺の、曲作りに於いては徹底して妥協を許さない態度、真摯な姿勢を常に保つのにもやはりかなりのエネルギーを要するコトであり、そこから出るただならぬ緊張感が周りを萎縮させてしまうのも仕方のないことなのかもしれませんね。　経営者として(デフ・ジャム・レーベル、レストラン、アパレル会社、ＮＢＡチームのオーナー)、もちろんラッパーとして、まさに天文学的数字なまでの成功を手にしたＪＡＹ－Ｚ。圧倒的パワーを持った側に対して、面と向かって堂々と意見、批判をできる人はもういないのでしょう。かつては「ラクダづら」ってバカにされた、Ｎａｓとも仲直りし、デフ・ジャムからＮａｓのアルバム出したし(商売センスあるね！)。　けど、不祥事や、悪事をモミ消せるくらいの、批判や意見をすることができないくらいの大きなパワーを持ってしまうくらい強大な存在になってしまえば、オイラはどうしても“脅威”を感じてしまいます(ＪＡＹ－Ｚも事件沙汰ありましたよね？)。日本でもそういうの、結構ありますよね？ “ラクダづら”？　↑けどビヨンセと恋仲(超うらやまＣ！)。この人は実は４0歳なんですね！ JAY-Z “Girls, Girls, Girls”↑Tom Brock“There's Nothing In This World That Can Stop Me From Loving You”を大ネタ使い。この曲は超メロウで好き。

Apr 2, 2007

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あえて恐れず批判してみる

　オイラは勝新太郎と、勝新太郎の映画(特に座頭市)が大ッ好きだ。だから当然、２/３日に放送された香取慎吾の「スマステ」で組まれた、中村玉緒を迎えての“勝新太郎特集”も当然チェックした。　そこで司会の香取慎吾が「いや～、実は座頭市まだ見たことないんですよぉ」と中村玉緒に向かって言ったのだ。勝新の特集を組んだ番組内で、夫である勝新を支え続けた中村玉緒本人に対し、司会の香取慎吾が勝新の「代表作」を見てないと言ったのだ。これは明らかに失礼でしょう！！　別に見てないのなら、それはそれで構わないけど、あの場面で「見てない」って言うのは明らかに配慮に欠く軽率な発言だし、香取慎吾も色々な映画やドラマで大活躍する超人気俳優であるのに、世界の映像作家に影響を与えた日本映画の「金字塔」ともいえる『座頭市』を見てないって言うのは、俳優として勉強不足だと思われても仕方ない。　想像を絶する忙しさで仕事をする状況に置かれていて、昔の日本映画を見るヒマなんてないってのはわかるけど、だったらあの場で「見てない」なんてわざわざ言わなければいいのだ。　多分、北野武版『座頭市』だったら、香取慎吾も多分見てると思うけど、武バージョンより勝新のオリジナルの方が断然面白い(武のもおもしろかったけど)。香取慎吾の『忍者ハットリ君』の９８０倍おもろいぞ！？勝新の『座頭市』は！！　これに限らず、あの番組内のこのような「偉人」特集や「稲垣ごろー映画を語る」コーナーとかでも、結構「？」な発言がある。　今月ＷＯＷＯＷでグラミー賞とアカデミー賞の受賞式が放映することになってて、その番組のメインをなぜか木村拓哉が務める。「木村拓哉的語り口」で映画と音楽の賞レースの行方を追うらしいけど、キムタクよりずっとそれに適した専門家やコメンテーターいくらでもいるでしょうよ！？ずっと安いギャラで！　キムタクが悪いって言ってるワケではなく、キムタクが嫌いなワケでもない。どっちかと言えばキムタクはスゲエ人だと思うし、好きだ。ここ１０年トップの人気を誇るモンスターグループＳＭＡＰの先頭に立ち、常に努力を怠らない上、決して驕らないその姿勢は、過去のアイドルには決して見受けられなかった事だし、それをキープすることは驚嘆に値する。　だけど、映画、音楽を扱う番組では、キムタクのコメントよりも、その専門家のコメントを聞いた方がイイに決まってる。キムタクのコメントより、専門家による、確かな情報と知識に裏打ちされた意見の方が番組の内容もずっと面白く、深くなるハズなのだ。オイラはキムタクの音楽や映画に対する意見に、多くは期待できない。　キムタクのファンにとっては、この番組は楽しみになると思うし、オイラの意見はキムタクの新たな側面を見出せる機会に茶々をいれることになるかもしれない。けど、オイラは木村拓哉のドラマや映画は期待して楽しみに観れても、木村拓哉メインの音楽や映画の番組は期待してみることはできない。

Feb 4, 2007

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記念すべき１００件目！

てなワケで、１００件目のネタもマニアックに攻めるゼ！！オイラの視点による｢映画のかなりピンポイントな名シーン！｣(ビビッた、涙した、グっときた、など・・・)かなり局地的！！ついてこれるかな！！？(長いよ～ッ！！)　・『タクシードライバー』のラストで、トラヴィス(デ・ニーロ)が神経質なイライラした表情でルームミラーの角度を直すシーン(その時、耳鳴りのよーな変なＳＥも入る)！イカれた正義をふりかざし、街のギャングと壮絶なバトルの後、タクシードライバーとして復帰、好きだった女をタクシーでクールに送った後に入るこのシーン。ゾクっときた。デニーロ＆スコセッシのコンビによる、カルト的人気を誇る最強(狂)ヴァイオレンスムービーである本作を初めて見たのは中２の夏。かなり衝撃を受けました。それ以来何十回も見てますが、見る度にいろんな解釈ができます。っつーか何回見ても意味わからん！！　・『突然炎の如く』の、ジャンヌ・モローの登場シーン！　主人公の男がいきなり｢僕、恋に落ちちゃいました、ハイ！！｣ってのがビシビシ伝わる一目惚れシーン。　仏ヌーヴェルヴァーグの旗手フランソワ・トリュフォーの代表作。オイラ的には、『緑色の部屋』(泣けるよ！)と足フェチおっさんの一生を描く『恋愛日記』がおすすめ。60～70年代のフランス映画って、面白いの多いっすよ！(けど人に薦めても誰も見ないんだよな、｢なんか気取ってる｣みたいな事言ってさ・・・) 　・『太陽を盗んだ男』の、ジュリーが原爆完成させて踊り狂うシーン！　高校教師役の沢田研二が、強奪したプルトニウムを使い、自分のアパート(！)で原爆を完成させ、狂喜し踊りまくるこの場面のＢＧＭはなぜかボブ・マーリーの『Ｇｅｔ　Ｕｐ、Ｓｔａｎｄ　Ｕｐ(のＬｉｖｅ)』！　80年代の日本映画暴走時代の決定打！最後の菅原文太との壮絶な乱闘シーンも必見！！全編イカレてるゼ！！　・『ライフ　イズ　ビューティフル』の佳境で、父親が兵隊に処刑される寸前に、物陰に隠れる息子と目を合わせ、パチっと笑顔でウィンクするところ！　自分の最期に、息子を安心させようと、おどけるあの親父の姿！｢あんたぁ強いよ！天晴れだよ！｣ってオイラは涙でスクリーンが見えなくなりました。　松本人志もその年度の映画Ｎｏ．１に選んでました。同じコメディアンとして、｢やられた｣って思ったみたい。　・『評決のとき』の最終弁論での最後の一言、｢その子は白人でした。｣人種差別が根強く残るアメリカ南部。幼い娘を暴行された父親(サミュエルＬ)が報復で白人の犯人２人を銃殺してしまう。その裁判の弁護を引き受けたマシュー・マコノヒー演じる白人弁護士の最終弁論における最後の一言。これを聞いたときガツンときました。くわしい内容は自分の目で確かめて。　・『ユージュアル・サスペクツ』のラスト、ケヴィン・スペイシーのタバコに火をつける時の表情。　もうみんなたぶん見てるから、ネタバレ注意！的なことはないかと思いますが、当時はすごい話題になった名ミステリーのラスト。街のケチな泥棒から、ギャングの超大物へと表情が変わるこのシーン、しびれましたね！ゾクゾクきましたね！　ケヴィン・スペイシーがらみでは、中年のおっさんが暴走しちゃうダークムービーの『アメリカン・ビューティー』、死刑問題を扱った『ライフ・オブ・デヴィッド・ゲイル』もおすすめ。　・『男達の挽歌２』のラスト、敵アジトにたった三人で殴りこみに行くとき、塀をジャンプで飛び越えるシーン！　３人並んでジャンプして飛び越えるとき、ジョン・ウー節炸裂！ってな風にスローモーションになるんですが、真中のおっさんが明らかにバランスを失い、となりのチョウ・ユンファにもたれかかってます！コマ送りで見れば、体がほとんど地面に対し水平になってます。表情も明らかに｢やべぇ！着地できん！｣ってなってます！爆笑モンです(しかも画面が切り替わると、うまく着地できてるし)！　香港時代のジョン・ウー作品は他にも｢天然｣な名シーンたくさんでてきますよ！　・『ハード・ターゲット』で、悪者に二丁拳銃で何十発も撃ちまくっておきながら、なぜかとどめは｢回し蹴り｣なところ！　ジャン・クロード・ヴァンダム主演、ジョン・ウーのハリウッドデビュー作！！｢もう十分だって！｣ってくらいバンバン撃ってるのに、最後の仕上げの、ダメ押しの｢回し蹴り｣(もちろんスローモーション)！！これぞジョン・ウーの美学！！　高校２年の時、『デモリッションマン』の同時上映(最近聞かないね)でダチ公と地元の映画館に見に行った、料金に見合った映画。上記シーンではもう、ゲラゲラ笑っちまいました。『フェイス・オフ』や『Ｍ・Ｉ２』より絶対おもろいッスヨ！！　・『カッコーの巣の上で』の後半、病院内での“らんちきパーティー”を何やら考えながら、満足げに見てるジャック・ニコルソンの顔演技。　精神病院脱走の前夜、パーティーに興じる患者たちを見遣るジャック・ニコルソンの顔アップ。約一分にも及ぶ無言の、表情だけのこのシーン。その間をもたせられるのはジャック・ニコルソンにしかできない！　｢魂の尊厳と解放｣がテーマとも言うべきこの映画。ミュロス・フォアマン監督の映画にはハズレなし！全作品見ろ！！　・『野のユリ』で、シドニー・ポワチエが、亡命してきた修道女たちに英語を教えるシーン。　さすらい者の黒人青年が、強引な修道女のリーダーにあれこれ頼られ、ついつい色々手助けさせられるハメになる、という内容のこの映画。ほのぼのしてる中にも、人種問題などを盛り込んだ作品。シドニー・ポワチエはこの映画で黒人として初のオスカーを手にするのでした。　ついてこれたかな？まだまだあるオイラの局地的映画の名シーン、今回はこの位で。次回は音楽版、｢オイラのしびれるツボ｣をお送りする予定です。さらについてこれなくなる事うけあい！！　

Dec 2, 2006

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星　桃次郎　ａ．ｋ．ａ　「一番星」

『一番星ブルース』　　　　　　　　　　　作詞　阿木ようこ　　　　　　　　　　　作曲　宇崎竜童　　　　　　　　　　　唄　菅原文太　愛川欽也男の旅はひとり旅女の道はかえり道所詮通わぬ道だけど惚れたはれたが交差点嗚呼一番星　空から俺の心を見てるだろもののはずみでうまれつきもののはずみで生きてきたそんなせりふの裏にある心のからくり落とし穴嗚呼一番星出る頃にゃ　俺の心に波が立つ・・・・・ええ唄や！！！

Aug 14, 2006

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『トラック野郎』

菅原文太と愛川欽也主演でおくる、笑いあり泪ありの暴走デコトラ珍道中！本っ当に下品で、マジで下世話で、本ッ気でガラ悪すぎ、実に反社会的、そしてバカ全開！危ないセリフもバンバン出てくるし！しかも大声でがなりっぱなしだから、セリフ何言ってるかわかりゃしねぇ！だけど面白え！実に愛すべき映画です！ゲド戦記で声優やってる菅原氏もこの頃(３０年くらい前)はギラギラ、いやギラギラを通り越してもうギットギトしてるッ！超カッコイイ！ＪＮＴ(仁義なき戦い)とあわせて男の教科書として認定します！！レディーズも興味あったら見てみぃ？ただし下っ品ですぞー！！

Aug 13, 2006

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まじで！！？

「めぞん一刻」：伊東美咲主演でドラマ化　漫画家・高橋留美子さん（４８）の代表作の１つ「めぞん一刻」が、伊東美咲の（２９）主演でドラマ化される。来春、テレビ朝日がスペシャルドラマとして放送する。　原作は雑誌「ビッグコミックスピリッツ」（小学館）で８０年から７年間連載され、８０年代のラブコメディー漫画の金字塔となった。８６年にテレビアニメと実写映画、８８年にアニメ映画がシリーズ化されたが、実写ドラマ化は初めて。　古ぼけたアパート「一刻館」に住む浪人生の五代裕作と、管理人の独身女性・音無響子の恋愛物語。ドジでやきもち焼きでかれんなヒロインに伊東を起用したことについて、内山聖子プロデューサーは「みんながあこがれるセクシーな役をできるのは他にいない」と説明。伊東は「今から撮影が楽しみ。音無響子さんは魅力的な女性なので、それを楽しみながら表現できたらいいな」と意気込んでいる。　裕作役は、満２０～２５歳未満の男性を一般公募。伊東も「どんな方が選ばれるのか楽しみ」と期待している。スポーツニッポン　2006年8月7日より抜粋あの「管理人さん」を伊東美咲がッ！！？そして五代さん役を一般公募だとッ！？オイラは２８歳(一生厄年)だから年齢制限オーバーだぁー！！あーあ・・・。オイラだったらきっと・・・・。(←妄連想スタート！！救いようの無いアホですな・・・。)

Aug 7, 2006

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マジで？大丈夫？

「バトル・ロワイアル」、ハリウッドでリメイク　ハリウッドが、深作欣二監督の衝撃作「バトル・ロワイアル」のリメイクを企画していることが明らかになった。製作を手がけるのは、「エルム街の悪夢」シリーズなどホラー映画を得意とするニューライン・シネマで、プロデューサーは「ワイルド・スピード」シリーズのニール・モリッツと、「ザ・リング」や「ダーク・ウォーター」「THE JUON／呪怨」「イルマーレ」など、ハリウッドでアジア映画のリメイクを多数実現させているロイ・リー。 eiga.comニュースより抜粋　日本では公開当時、国会まで巻き込む騒ぎとなった問題作＆深作欣二の遺作である今作（タランティーノも大好き）は、悪ノリで続編まで作られました（監督は深作の息子）。原作のバカまるだし（いい意味でネ）小説はそこそこ楽しめましたが、映画の方はそのわりでした・・・。舞台が日本だからこそ意味が成り立つような話をどうやって作り直すのかな？そのへんが若干楽しみではあります。深作の「仁義なき戦い」シリーズは面白いっすよ！ガラ悪いっすよ！怖いですよ！ある意味ホラーですよッ！

Jun 20, 2006

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