イスラエル・カイザリア― (旅・43回目)
イスラエル・カイザリア― (旅・43回目) 「聖地イスラエル・ヨーロッパ聖書の旅・団長本田弘慈師 期間3/19~4/8(21日間)・団員40名募集」 今から37年も前の私の旅行記です。 退屈な方はパスして下さい。カイザリア・・・・・・・・・・・4月1日600年間、ローマ時代にパレスチナの中心として栄える。ここカイザリアはテルアビブから北に数キロ離れた地中海に面した地。十字軍時代の遺跡も多い。アーチ様式、曲がりくねった門など特色のある建物が目を引く。半円演芸場・・・・・・・・・・フェスティバルで3,000人収容したテアトローンという半円演芸場はローマから下った人が真似てこの町に作ったと思われる物。東京の日比谷音楽堂より広くて素晴らしい。旅行メンバーの土居さんがここで謡を披露して下さる。5~60mも私たちから離れているのに良く聞こえる。しばし聴き惚れる。隣の外人の団体も終わったとき、盛んに拍手をしている。野の花・・・・・・・・・・カラットと呼ばれる可憐な赤い野の花が心を惹く。イエス様が「野の百合」と言われたのはこの花だと教えていただく。『きょうあっても、あすは炉に投げ込まれる野の草さえ神はこれ程に装って下さる・・・』 (聖書)「富士には月見草がよく似合う」ではないが、イスラエルにはこの赤い花がよく似合う。様々な理由があるけれど、昔の石の建物(=遺跡)によく似合う。マイムマイム・・・・・・・・・マイムとは「水」のこと。「マイムマイム」というフォークダンスがあるがそれはモーセによって岩から水が出てきたときの歌だと教えてもらい驚く。カルメル山・・・・・・・・・・カイザリアから数キロ北に行くとカルメル山がある。エリアが450人のバアルの預言者と対峙して、主に祈り、天から火を下した山(列王1:18・20~)近くのレストランで食事をする。キション川・・・・・・・・・・・カルメル山より北に数キロ離れたハイファー港。そこに東から注ぐキション川。カルメル山から下る途中、眼下にハイファーの町。ハイファー港にゆるやかに流れ込むキション川が見える。エリアがバアルの預言者を殺した川(列王1:18・40~)アッコ・・・・・・・・・・・・アッコは更に北に数キロ進んだ海岸沿いの町「栄光への脱出」という映画の場面となった所と地元のガイドさんが語る。ここにも十字軍時代の遺跡がある。或る囚人が脱出を試みて地下を掘って行った所、面白いことにその地下にも或る時代の建物があったという。そこは、下からローマ時代、十字軍時代、トルコ時代の建物となっている。 子どもたちが集まって来た。空手をして見せるように言ってくる。旅行団メンバーの桜井君が棒を空手で、神田先生がひたいで石を割って見せる。男の子たちは、桜井君や神田先生の手をあげて、褒め称え満足そうに盛んに拍手をする。彼らは町の空手道場に通っているとのこと。空手が出来るかと私にも尋ねる。彼らのうち一人の元気の良い子が発車間際のバスに乗り込んできて私たち一人ひとりに「グ・バイ、グ・バイ」と握手をしてまわる。サインもしてくれる。Thafer beshsアッコで引き返し、今日の最後の目的地ナザレへとバスは向う。ナザレ・・・・・・・・・・・・ナザレはアッコから南東に数キロ、海岸から初めて内陸へ入る。バスがナザレに入るや、本田先生がお話なさる。 ナザレに来て地元の子どもたちを見ているうちにイエス様の子どもの頃を思い浮かべられたという。本田先生が戦後靴直しをして生計を立てていたときコンコンたたきながら、イエス様も母や弟・妹を養われたことその時に「日々の糧を与えたまえ」という箇所が生まれたのではないかと思ったとおっしゃる。イエス様は父なる神に仕え養父のヨセフに仕えたと結ぶ。カナの教会で結婚式?・・・・・・・ナザレのホテルに着き、夕食の時本田先生が立ち上がり「みなさん」この親しみのこもった一言で、食事に話に夢中になっている私たちの心を一つももらさず引き寄せる。「今晩は良いお知らせがあります。明日はカナの教会へ参りますが、そこで島田先生と玉崎さんと結婚式を上げることになりました。」二人は婚約同士とは言えみんなが驚いている中を本田先生は「今日はエイプリル・フールです。」と鬼の首・・・いや悪魔の尾でも取ったかのように満足そうに微笑む。その前に、近くに座った島田先生と玉崎さんに結婚式をカナの教会でするように奨めていらっしゃる。又、4月1日はうそを1つだけついても良いことを念を押して聞いていらっしゃった。私は自分ならカナの教会で行えるなんて!例えエイプリル・フールで持ち上がった話であろうが婚約式だって、結婚式だって本田先生に司式をお願いするのに、相手が一人位いないかしらと見渡す。風邪を引く・・・・・・・・・・風邪を引いてしまい、オレンジがとても欲しくなる。神田先生がオレンジを買って来てくださることを待ちわびながら先生のズボンを咳き込みながら直す。ところが、神田先生はオレンジを持って来なかった。土居さんが「神田先生は持っていると取られるから早く食べようと言って食べたんだよ。僕は鹿野さん(私の旧姓)が食べたがっていると聞いたので、上げようと思って食べないで取って置いたんだよハイ」「神田先生!」「売っていなかったんだよ。箱売りならあったんだけど。」私が怒ったふりをすると、神田先生は謝る(ふりをする)。主にある兄弟姉妹っていいなと思いながら眠りにつく。次の朝、神田先生はレモンを2個、ナザレの農家から頂いて来て私に下さった。添乗員の奥山さんが風邪を引いたとき、レモンを3個食べると治ると言っていたので食べる。奥山さんとは人種が違うためか、すぐには治らなかった。