お医者様考
これは私の印象ですが、今回JAACの学習懇談会で講演してくださった先生方は、お二人ともステロイドの服用には慎重派であるように感じました。自分の子供だからと言うのではなく、どこのお子さんだとしても成長期の子供さんには使用しない、成長の妨げになる「かもしれないもの」はできるだけ使いたくない、と言う思いが感じられました。ステロイドだって一時的に良くなる事はあっても完治させるものではないと解っている今、円形脱毛症=ステロイドと短絡的に考える医師の方が問題があると思います。素人考えですが、今有効とされている薬、外用薬でも内服薬でもそうですがタイミングと言うものがあると思うんです。抜けているときは何をやっても抜けます。抜けた後次ぎの毛が生えるまではこれ、生え始めたらこれ、丈夫にするならこれという様に。その一時期にステロイドを服用するのは「物は試し」で良いのかもしれません。ただ、数年に亘ってそれも成長期の子供さんに使うのは「諸刃の剣」とでも言いましょうか。たとえ髪の毛が元に戻ったとしても他に障害が起きたら何にもなりませんよね。お医者さんもすべての科目を熟知して診察しているわけではないと思うんです。髪の毛のスペシャリストだとしても内臓については見識が浅かったり、逆もまた然り。同じ皮膚科でも水虫の専門医は脱毛症に詳しくなかったり。たとえば毎日100人の患者さんを診察する先生がいたとします。その患者さんのうちの50人が湿疹や蕁麻疹の、20人が水虫の、15人がにきびの、10人がしみそばかすの、5人が脱毛症の患者だったとします。一方、同じ皮膚科でも脱毛症だけを診る先生もいる訳で。おのずと、脱毛症に関する見識・データ・知識・認識までも差がついてくると思われます。後は私達患者自身が「医師を選ぶ」時代、それができる時代なんだと私は思います。ま、治療を諦め、医師を捨てた私が言ってもあまり説得力無いですけどね(汗)