音訳って知っていますか?
市の社会福祉協議会から毎月配られる広報紙に『音訳ボランティア養成講座』という言葉を見つけました。『音訳』って何?と思ってすぐに調べました。すると目の見えない人などのために、本はもちろん、さまざまな出版物、広報紙、町会の回覧やお手紙などを肉声で読んで録音すること。とありました。この講座を受講して驚いたのは、一ページ読むのに地名や名前はもちろん,正しい読み方やアクセントを調べ中身を理解してやっと読んで録音するという大変な作業だったといことでした。グラフや挿絵についても簡単適切な言葉で説明を入れます。作者が意図して使った特別な漢字も注釈を入れつつ読みます。作者の思いや意図がそのまま伝わるよう大げさな表現は控え、聞き手の創造力を妨げない読み方に徹します。読書が大好きだからみんなにもいい本を紹介したい。そう思って講座を受講し終了したのですが、下調べ作業が膨大。さらに静かなスペースを何時間も借りて特別な録音機材で録音をするので、毎日仕事と家事育児に追われる私には平日に定期的な時間が作れない、車もない私にはお届けすることことすら手伝えないという現実に直面しました。それでもお手伝いできるいつかのためにも読むということに関わっていたいという思いから、土曜日のみ受講のオープンカレッジの中で、N○Kのアナウンサーが言語学の講師をしている大学の朗読講座をみつけて、10月からの3か月大学に通うことにしました思わぬ学生気分を味わえることになりました(笑)。先日学生証も届いたのですが、なんと更新なしなのでこれを持っていれば大学の図書館も食堂も一生使えるようです。硬くなったこの頭でどこまでついてゆけるのかとっても不安ですがそれ以上に好奇心もいっぱい『読む』ということにこれからもこだわって行きたいと思う秋でした