五月の森はサンセール

風が吹いても雨が降っても酒屋が儲ける事は決してありませんが、不景気な
世の中の風に向かって精一杯頑張っているカンザケ・スキオです。さすがに
ガソリンの値上げその他諸々の社会的な影響を受けて、はっきり言いまして
売上は苦戦してますけどね。えーえー、そりゃ大変だ。

でもね、姑息な手段の限りを尽くして肝心の毎月の純利益は前年を驚異的な
数字で上回って、経営的には「ウッシッシッ♪」な状態で推移している錦本店
でございます。それだけ無い頭を絞って頑張ってるって事なのさ。えっ、「何で
そんなに頑張れるんだ?」ですか?　それは企業ヘメツですけどね。

「そこに酒があるからさ....」


「って、おめーは登山家かっ!」　　そこに山があるからさってね。

えーっと、何て言いましたっけ?　椿に似ていて晩秋の頃に花を咲かせるやつ。
随分と昔に大ヒットした演歌で「くーもりーガラスを～♪　手ーでふいて～♪」
って悲しげな歌のタイトルにもなってましたね。


　さざんか
「山茶花かっ!」


演歌は好きな方ではありませんが、今日みたいに雨が降ってジメジメしてい
ると『愛しのエリー』でも歌いたくなりますね。これって名曲ですよねー。それ
に全然古い感じがしませんよね?　


「サザンかっ♪」

商売人は政治・宗教・野球の話しをするのはご法度と習いましたが、それに
してもこの原油高は何とかならないもんでしょうか。配達の車のガソリン代が、
今までより1ヶ月で1万円も高くなったんですよ。年間で12万円....　世界をこう
いう状態に陥れてるのは一体誰なんだ?


「資産家かっ!」　　4回転アクセル成功♪　(つうか、笑えないっチューネン)

いい加減、よさんかっ!(５回転目だよ)⇒人気ブログランキング

ここ数日ワインの日が続いてましたが、そろそろアミノ酸が欠乏してきたので
純米酒で補給したいと思います。と言う訳で今日は、松尾様にお祈りを捧げま
しょう。パンパン。

「こう言う前振りは、酒屋としていかんかっ!」　(久しぶりにオヤジギャグ炸裂)

かしこみ、かしこみ～。m(..)m



『風が吹く』山廃純米吟醸生酒　

●蔵元:白井酒造店　福島県大沼郡会津美里町　
●南部杜氏(岩手県石鳥谷町):高橋恒雄さん
●原料米:地元産有機栽培・五百万石100%　栽培者:自然農法『無』の会
●精米歩合:50% ●日本酒度:±0 ●酸度:1.8
●アルコール分:16度以上17度未満 ●720ml/1,530円　1.8L/3,050円

錦本店では去年から『風が吹く』の風が吹いています。そして今期に造られた
上記の純米酒が入荷しました。去年初めて呑んだこの純米酒は、山廃仕込
みとは思えないようなとても綺麗な味わいで、とても良い酒だと思っていました。

でも、スペックから来るイメージとはちょっと離れていて、味わいにもう少しパン
チがあった方が良いと白井さんには去年から訴えていました。それが通じたの
かどうかは分かりませんが、去年のこの酒は日本酒度が+5で酸度が1.5なの
で数値的には変貌を遂げたようです。

んじゃ、どんな酒に仕上がったのか早速呑んでみましょう。とても楽しみです。
グビビのビッ.....

グラスに注ぐ時点でトロミがあります。香りは控え目にして、口に含むとズドー
ンと米の旨みが押し寄せて来ます。去年のものとはガラリとスタイルを変えて、
存在感のある味わいになっていました。

それでも白井さんらしい綺麗な味わいで、スッと切れの良さがあります。画像
には載っていませんが、豚肉の冷シャブにも良く合いましたよ。肉の旨みを受
け止める、山廃らしい腰としっかりとした酸。東北チックでいいぞー。

スペックから来るイメージ通りの、コクのある美味しい純米酒に仕上がっています。
今日は湿気がやたらと多くてジメジメしていますが、『風が吹く』の切れの良い
風がカラッと吹き飛ばしてくれました。

年間250石と言うそれはそれは小さな蔵元さんですが、これからも是非頑張って
欲しいと思います。勿論私も、非力ながら全力で応援させていただきます。
こういう心ある蔵元さんは、半永久的に存続してもらわなければいけません。

いや～、それにしても純米酒って本当に美味しいですね～♪　それでは皆さん、
また明日。さよなら、さよなら、さよなら。

コテン....

「日本酒の未来は明るいぞー。」

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