皆様、お世話になります
末次通訳事務所・末次で御座います
以前の事ですが、「3日間」にわたり、
船橋(千葉)、新横浜(神奈川)、立川(東京)にて
英語の指導をしていらっしゃる先生方に対して、
英語の研修を担当しました。いずれも午前中10時すぎ~12時までです:
その中でお話した事を踏まえて、講義を展開します:
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先ず前置詞の to / for ですが、その決定的な差異は
向こうに届く / 向こうに届かない ですね
to の意味:⇒ to の場合は、対象物が目的地に届くのですね
toの図式:<<A地点○⇒⇒⇒◎B地点>>
例1: a road to Fukuoka City. 福岡市までの道
この道を行けば福岡市に行けるのですね
例2) My son went to school as usual.
⇒息子はいつも通りに、学校に行きました。
※そして、息子さんは実際に学校到着しているのですね
例3) a letter to Taro. 太郎さんへの手紙であり、この手紙は
太郎本人に渡されます。
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for の意味:⇒ toは、目的まで、対象物が届くのですが
for は、届きません
※届かないから、「相手に届いて欲しい」との
思いが込められます。forには気持ちが強く入っています。
for の図式: <<A地点○⇒⇒ ____ ◎B地点>>
※for は、届かない・足りないのです
例4) : a road for Fukuoka City 福岡市までは行かないのだが、
福岡市近郊方面への道
例5): a road to Mt. Fuji ⇒富士山に行く道
a road for Mt. Fuji⇒富士山近郊(河口湖など)に行く道
※勿論、to と forが意味が重複する場合もあります
敢えて差異を出す場合には、上記の通りの意味合いとなります
例6) a letter for Taro. としましたら、
太郎への手紙という事ですが、実際にその手紙が
太郎に届いたかどうかは別問題です
例7) This is a presen for you. の forも
「相手に届かない」と云う意味が根底にあり、
<受け取っても頂けるかどうか判らないが、プレゼントです>という
意味合いが根底にあり、【だから、受け取って欲しい】という本人の
気持ちが強くあります。
例8) Their mother cooked them delicious dishes..これは第4文型*ですね
[↑お母ちゃんが子供らに美味しいお料理を作ってくれた]
⇒これを第3文型に書き換えると
Their mother cooked delicious dishes for them. ですね
※cookの場合は、第3文型の書き方では
<主語+cook +対象物+ for 対象者>となりますね
この for を必要とする動詞は、
他にも prepare, buy, find, get, save, order, call(~を呼ぶ)
make(~を作ってやる)ですね
☆この類の動詞類は、お料理、手配準備、作ってやる事など
結構手間ひま、お金がかかる事ですね
Their mother cooked delicious dishes for them. は
お母ちゃんが、美味しい料理を作ってあげたが
お子さんがこれを本当に食べたかどうかは別問題です
「お母さんが作ったのよ」といっても
子供側は、「具合が悪い/もうおなかいっぱい」などの理由で
折角のお料理を食べないかもしれません。
というのは、for というのは、根底の意味合いが
「目的に届いていない」事ですね
状況によって、この説明が該当しない場合もありますが、
for の根底は、「相手に届かない」⇒だから「届いてくれえ~」、との気持ちが
forを用いる動詞にこもっているのですね
ご参考下さいませ
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