末次二刀流英語:貿易英語一口メモ:輸出FOBに付いて
第2回 FOB:2つの盲点
FOB建値(Trade Terms)の輸入が多いですね。FOBは輸入者に利点多し。
が2つ盲点ありです。
(1)【輸出FOB保険の必要性】
FOB取引で対象貨物の「費用と責任負担」が輸出者から輸入者へ移動するのは、
当該貨物が本線の欄干(Ship’s Rail)を越えた時ですね。
この時点から輸入地の荷揚港までの費用と責任は輸入者負担です。
輸出者側工場から積荷港までの費用と責任は輸出者にあります。
工場から積荷港への輸送途中、何かの事故で商品が破損し、
商品性が失われた場合、誰の責任になるでしょう?
積荷港までの内陸輸送は輸出者の責任ですから、輸出者が商品に保険を掛ける事が必要です。
貿易取引に不慣れな企業間では、輸出国内の商品輸送に掛ける保険を知らず、
掛け忘れてしまい、損失を招く事例が多いです。
必ず保険を掛けて貰う旨を輸出者に申し出ましょう。
でないと商品が途中「無保険状態」となり、危険です。
例「弊社発注分PO-SK15に関し、貴工場から積荷港の台北港への輸送保険は
貴社側で付保して下さい」
⇒Regarding our PO-SK15, we would like to request you to insure this order
for its transportation from your factory to Taipei Port (the export port),
as you already know, for our mutual benefits.
仮に輸出者が既に保険付与の必要性を把握していても必ず上記の様に伝えましょう!
貿易英語では【執拗に相手側に確認を行う】が取引成功の秘訣。
上の表現はぜひ貴社にてお使い下さい
(2)輸出者への船舶/保険手配の依頼
第二盲点:【輸出国現地での船/保険の手配が自国からは難しく、
輸出者にこの手配を任せたいとの場合があります。
この場合、当該手配(依頼)はインコタームズのFOB条件の例外になりますので、
売買契約書にこの旨を記載、または事前にこの旨の合意を得る事が必要です。
さて
皆様はどの様に英語で書きますか?宿題です。