英語文法重要講義3>>『couldの表現 その1』
Hi, friends!! How have you been?
中学校、高校の英語の教科書を見ておりますと、
挨拶の表現で、 “How are you today, Ken?”への
受け答えで、
<気分・機嫌が良い場合は、“Fine, thank you!”と言いましょう>と説明があります。
然しながら、
人間は誰しも常に好調とは限りません。残念ながら、
既存の教科書の多くでは、
<気分が悪い場合とか、調子が悪い場合の受け答え>が掲載されていない様です。
★ここで、前回ご説明した<時間のズレ>を使っての英語表現を
ご紹介します。
極めて英語らしい表現ですので、皆様もご参照下さい:
“How are you today, Ken?” と訊かれ
----調子が悪い場合は、
Things could be a lot better. と仰って下さい。
このcould は、ご存知の通り、
canの過去形ですが、形は過去形と同じですが、
過去形としての
<~出来た>という意味合いでなく、
『~だったら良いのになあ!>という願望を意味します:
『調子がもっと上向きだったらなあ!』との意味合いです。
つまり、<調子が悪い>とのセリフを逆に言っているのです。
直接的に『調子悪い』と言っても良いのですが、
悪い内容の事を直接言いますと、
会話の雰囲気も暗くなりがちですので、
逆に言います。これは、英語の一つの特徴です。
英語では、何でも前向きに言う傾向にあります。
前向きな表現をする上で、
could や wouldといった<過去形>を、現在の時間域で使います。
これが仮定法と言われる語法です。
★How are you today, Ken? と訊かれて、
今度は、「絶好調です」という場合は、
色々な表現がありますが、
これも、過去形のcouldを用いて “Couldn’t be better!”
という場合も
あります。 “be better”は、「今よりも良くなる」という意味合いですね。
Couldn’t がありますので、
状況がいろいろと変遷しても、
『今よりこれ以上良く成りようがない』という意味で、
「調子が凄く良い」と言う意味合いです。
★別の例:『ケン、来週のパーティに来ませんか?』との
お誘いを断る場合も、
上のcouldを使えば、
やんわり断る事が出来ます。
英語は直裁に表現しますのでNoなら
Noをハッキリと言う傾向にありますが、
そこは人間社会。お誘いをやんわり断る方が良いです。
つまり、「出来ない」とのメッセージを
明確にして、やんわり断ります。その場合に、
“Why don’t you join our party next week?”
--- “I wish I could. But I have a previous appointment.”
<行きたいのは山々だけど、先約があってね。>と
いう意味合いですが、人から誘われて、
No という代わりに、
I wish I could.と言えば、言い方も角が立ちません。
I wish I could.は、
<あー!参加できれば良いけどくさ….(出来ないんだ)>
という意味合いです。
ご参照下さい。ご質問は何なりと。 Until next time!!