カテゴリ:生き物
17年セミには、12種類のタイプがあることが分かっている。 しかしそれは、アブラゼミやクマゼミやミンミンゼミなどという見た目のタイプではない。 生まれのルーツが一緒というか、素人の目にはほとんど判らない違いだ。 素人に分かるのは、鳴き声と、微妙な大きさの違いだけで、体の形は同じと言っていい。 前回、3年や5年に一度羽化するセミが生き残ると書いたが、 これらのセミにも淘汰の恐れがある。 それは、3-6-9-12-15年目に生まれてくる3年周期のセミと 5-10-15年目に生まれてくる5年周期のセミが、 15年目で交雑することだ。 交雑すると、色々な周期で生まれるセミが出てきて、 やがては羽化しても繁殖相手が見つからずに、淘汰されていくセミが増えていく。 つまり、3年周期のセミは、6年周期のセミと6年後に、9年周期のセミと9年後に、 交雑して、これらの周期のセミは子孫の羽化の周期を乱して、繁殖力をなくすわけだが、 それは、5年周期のセミと11年周期のセミも、7年周期のセミと12年セミも同様で、 何年後かには交雑が生じて、長い間には淘汰されてしまう。 そのような中、交雑が生じにくいのが、17年周期のセミである。 11年周期のセミとの出逢いは、187年後、 15年セミとの出逢いは255年後となるからだ。 何万年という長い期間でこの周期をたどっていくと、 交雑の結果に大きな違いが出てくるのだ。 画像は、2008年に、ケンタッキー州ダンビルで写した17年セミ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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