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テーマ:おすすめ映画(4071)
カテゴリ:ドイツ・ヨーロッパ映画
よく遊びにいくachichiさんが、先日ブログで
泣いてしまうのは判っているのに、何度も観たい映画で 「ライフ・イズ・ビューティフル」を紹介していました。 私にもあります。観るのには、かなりの覚悟を必要としますが 定期的に観たくなる映画。観ずにはいられない映画。 自分の、のほほんとした幸せな状況に、あぐらをかいていると 思われるとき、この生活が当たり前だと思ってしまいそうな 自分を戒めたいとき。 生きていることの素晴らしさを、感謝しなくてはいけないと 思ったときに、観ずにはいられない映画。 皆様にもおありですか?そういう映画? 戦場のピアニスト (多少、ネタバレあり) ポーランドの天才ピアニスト・シュピルマンの回想録を もとに映画化した作品。 監督は、巨匠ロマン・ポランスキー、監督自身も母親を ゲットー(ユダヤ人居住区)で亡くしている。 スピルバーグ監督から、「シンドラーノリスト」の 監督の依頼がきたが断り、自分の全てをこの 戦場のピアニストに注ぎこんだ。 ポランスキーの自分の過去をも絡めて描いた この作品は、1本の映画という形容だけでは 収まらない。シュピルマンの壮絶な人生、 そして現実に起こってしまった、ホロコーストで 全てを奪われた人々への思い。 そして、残された人間の生きるための道。 途中、目を覆いたくなるようなシーンもあるが 目を覆ってもかまわない、それでもいいから 観なくてはいけない・・そういう映画。 死へ向かう列車に乗る前、主人公の父親が もうお金を持っていても何の意味を持たないと、 物売りの少年から、一粒の小さなキャラメルを 買う。 そして、父親が小さなナイフでその キャラメルを人数分に切り分ける。 きっと、一瞬にして溶けてしまうだろう程の 大きさのキャラメル。 最後の、家族一緒にとる本当に最後の食事。 もう、言葉は出ない・・泣けてきた。 いちばん好きなシーンだ。 ショパンの「ノクターン 遺作」が彼ら達への レクイエムとなり、魂に響いてくる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.05.08 16:51:36
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