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テーマ:たわごと(26896)
カテゴリ:C級小説
期待されていても、いなくとも
ただ突っ走るNobubu のC級小説、第3章 最終章の始まりです。 第1、2章は↓ にありますので、そちらから先にどうぞ・・ 銀座の中心で嘆き叫ぶ! 第3章 前編 別れ (サウンド バイバイベイビー by Bay City Rollers) 深いため息と共にポエムを見つめるNobubuであったが、 その時、重大なことに気がついた。 ボブ君の後に、一体何人の仲間にこの日記が回っているのか? 状況によっては、明日からのさわやかな朝の登校のシーンが 灰色がかった風景になってしまうかもしれない。 Nobubuは、おそるおそる、ページを開いた。 ガーン! もしくは ガチョーン・・・ よりにもよって、茶化し名人O君に回っているでは ないかぁ~~~ しかも、O君の日記にはご丁寧に、唇を尖らせて ヒューヒューと言っている、イラストまでついていた。 お2人さん、お熱いこと~ ヒューヒュー めまいと共に気絶寸前のNobubu。 しかし、同時に、身体の中にみなぎる不思議な力を感じていた。 こんなオチャラケ坊主に負けたくない・・ そして、交換日記にポエムを載せたボブ君に対して、 抱いていた淡い恋心が急降下した瞬間でもあった。 それまでは、せまりくる受験のドサクサにまみれて ここで日記終了宣言!を出そうか? 勝手に止めて しまおうか~ などとも考えていたNobubu であったが、 切り返し作戦に出ることを決意した。 Nobubuは、かなり幼稚な文章だがインパクトが強いで あろうと思われる、ショックを受けた乙女風に書き綴った。 悲しいぃぃぃ~ ビリー・ジョエルの事を悪く言う人 なんて 大っ嫌い~~~~と。 時は過ぎ、卒業式の日。グループ交際の仲間たちで 大記念撮影が行われていた。 ポエム事件以来、しばらくは続いていた交換日記は 仲間内の明るくて元気な女の子、Nちゃんが記念に 貰いうけることになっていた。 あのポエムの日から、よそよそしい態度でお互い 接していたボブ君とNobubuだったが、最後には とりあえず、仲良く ピースサインつきで写真に収まっていた。 時はまたまた流れ、高校生として、毎日元気よく 学校に通うぴっかぴっかのNobubu。 抱負といえば、剣道部の憧れの先輩、防具を持つ 姿がりりしい、あの素敵な先輩と、どうにかして 同じ車両に乗りたい~~走れ~駅まで走るんだ! アンラッキーにも、同じ車両に乗れなかった日の夕刻、 明日の朝に期待をよせながら、先輩の顔を思い浮かべ 少しニヤニヤしながらチンタラ歩く、 帰宅途中のNobubu にそれは起こった。 前方50メートル位に、こちらを向いて、さわやかに 手を振るボブ君の姿が・・・ すっかりご近所だったことを忘れていたNobubu、 間抜けなNobubu、そして優柔不断なNobubu。 不覚にも、さわやかな笑みを浮かべるボブ君は かっこよかったのだぁ~~~~白い歯、少し焼けた肌、 黒い瞳。 めまい・・自分を呪いたい感覚。 近づいていくのが怖い、けど近づきたい。 様々な思いが頭の中をかけめぐるNobubuであった~ ・・・to be continued お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.05.25 09:53:58
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