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テーマ:DVD映画鑑賞(14215)
カテゴリ:ドイツ・ヨーロッパ映画
かれこれ10数年前に、WOWOWで
クシシュトフ・キエシロフスキー監督の特集をした事がある。 その時に、キェシロフスキー監督の作品に魅せられた。 放送したものは、デカローグ全10篇、トリコロール3部作、 だったように記憶している。 きちんと、もう一度観てみたいというという思いに駆られ、 手始めに、トリコロールから・・・ フランス国旗、トリコロールの色の意味 →自由、平等、友愛(青、白、赤) Wikipediaより トリコロール/赤の愛 1994年 フランス/ポーランド 出演イレーヌ・ジャコブ あらすじ ↓ モデルをしているヴァランティーヌは、ある日運転中に 犬をはねてしまう。そのことがキッカケとなり、犬の 飼い主の初老の元判事と出会う。元判事は、近隣の 人達の会話を盗聴するという悪癖を持っていた・・・ 感想 ややネタバレあり ↓ 深い。一言でいうとこの言葉がぴったりだと思った。 登場人物、それぞれの描き方に深みがあるので、物語自体も さらに深くなっていく感じ。 小物の使い方や、光の使い方が唸ってしまうほどの 描写の細やかさ。 窓を鳴らして吹き込んでくる風で、コップが倒れる様子 などは、ちょっと不吉。 争いを予想させる割れたグラスも、何があったのだぁ・・ と好奇心を駆り立てられる。 午後の木漏れ日を浴びた部屋の景色が美しく、変えたばかり の電球の光が照らす主人公の表情がとても良い。 無防備に、わけへだてなく、初老の元判事に接している かのように思えた。 主人公の近所のアパートに住む、法律家を目指す青年の 辛い恋愛模様は、初老の元判事の過去を現しているのか、 元判事の過去が彼らからの作り話なのか? 赤を背景にした黒髪の主人公のコントラストは とても美しい。このシーンの使い方が さすが、キエシロフスキーといわせるものだった。 年老いてしまった自分を投影したかのような 若き傷ついた青年と、主人公がもしかしたら・・ と思わせる映像もさすが・・ しかし、イレーヌ・ジャコブは美しい。 映画にはちっとも登場しないが、横暴そうな 彼氏と早く別れて欲しいなと強く思ってしまった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.07.21 18:34:49
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