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テーマ:DVD映画鑑賞(14215)
カテゴリ:ドイツ・ヨーロッパ映画
昨日に引き続き、キエシロフスキーの作品を鑑賞。
トリコロール/白の愛 1994年 フランス/ポーランド 出演 ズビグニエフ・ザマホフスキー 、ジュリー・デルピー あらすじ ↓ フランス人妻ドミニクに離婚訴訟をおこされた、 ポーランド人の男カロル。ドミニクへの気持ちを断ち切れないまま ポーランドへ戻り、人生をやり直すことに・・・・ 感想 ネタバレあり ↓ この作品は、どちらかというと、ドミニクの物語というより カロルの物語という印象が強い。 そして、すんなり見てしまうと、カロルの自分の事を見捨てた 妻への復讐劇という感じにも見える。 命を賭けての帰国、大物になって、ドミニクの愛情を取り戻そう とする様は、執念めいたものも感じる。 しかし、よくよく見ると、ドミニクから受けた仕打ち(放火犯に されそうになったり、不能のカロルに他の男性との情事の 様子を電話で聞かせたり)を考えると、カロルに同情する 気持ちも強くなる。 と同時に冷酷なまでのドミニクの 行動も理解できる。 カロルは自分の全てを賭けて、ドミニクを自分と同じ 線まで、持っていきたかったのだろう。 トリコロールの白(平等)が示すところまで。 その上で、自分の強い愛を彼女に判ってもらいたかった のではないかな? そういう想いが強く残る。 ラストの映像は、ドミニクが何を語りたいのか やや、読み取るのが難しいが、3回位見ると伝わってくる。 そして、冷酷だった彼女の顔がラストには、 カロルが愛してやまない天使の顔、結婚式の時の ドミニクのピュアでいて可愛らしい表情に 戻っていたのは、見事。 ここまで、愛されれば、ある意味幸せなのでは? 深い夫婦のおはなし、そんな感じ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.07.22 08:39:00
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