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2007.09.25
テーマ：おすすめ映画(4071)
カテゴリ：好きな映画・・女優系
あなたの愛する人、大切な人が望まない妊娠をして
しまったらどうするだろうか？ 女性にとっては、永遠のテーマであろう、中絶の問題。 この映画を観て、時代は移り変わろうとも 改めて、この重いテーマの事を考えさせられた。  ヴェラ・ドレイク2004年ｲｷﾞﾘｽ/ﾌﾗﾝｽ/ﾆｭｰｼﾞｰﾗﾝﾄﾞ 監督マイク・リー 出演 ｲﾒﾙﾀﾞ・ｽﾀｳﾝﾄﾝ  あらすじ ↓ 1950年、ロンドン。つつましくも幸せに家族4人で暮らす ヴェラは、働き者で多くの人から愛されていた。 しかし、彼女は望まない妊娠をしてしまった 女性達を助けるという、秘密を持っていた。 感想 ややネタバレあり↓ 若気のいたり、生活力の欠如、その場の状況に 流され・・などなど、妊娠して困ってしまう だろう状況というのは、いくつかあるのだろうが、 やはり、最悪のものは、レイプなどの犯罪がらみ の妊娠だろう。 そして、この犯罪がらみの妊娠が一番やっかい で、なくならないだろうと思うと恐ろしい。 主人公のヴェラは、安易とも思える部分もある のだが、その躊躇ない、優しい表情が逆に 見ている者に強く訴えかけてくる。 私達の心の中の善悪の感覚を問われている かのような、複雑な心境にも陥る。 映画の中では、望まない妊娠をしてしまった１人 お金持ちのお嬢様が、きちんとしたルートで 精神科、産婦人科の診断を受け、ようやく 中絶する病院に入院するのだが、 １９５０年のイギリスで、その金額は １５０ポンドと言っていた。 一方、法律に触れる、女性達に処置を 頼んだ場合、２ギニーと言っていた。 お金持ち以外の女性が、望まない妊娠をして しまった場合、危険を伴っても、 逃げる先は決まってしまうといえるだろう。 ヴェラ・ドレイクを演じたイメルダの演技は 素晴らしかった。ヴェネチアで主演女優賞を とったのは、異論なし！というか、 ヴェネチア、エライ！という感じ。 ヴェラの家族の描かれ方も素晴らしい。 ぱっとしない娘だが、ヴェラの人徳で結婚 相手とめぐり合うことが出来る・・ 娘の婚約者がヴェラに告げた言葉に感動した。 あの言葉がヴェラの罪ではなく、 人間性を一番、表していたような気がする。 考えさせられることも多いけれど、 良い作品。多くの人に観てもらいたい！！ お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
最終更新日
2007.09.26 03:40:05
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