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2007.11.16
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涙ぽろり数日間、確実にヘヴィーな気分を持ち越す類の映画
 「ルワンダの涙」を鑑賞。

 かちんこ原題「SHOOTING DOGS」
 2005年 イギリス/ドイツ
 監督  マイケル・ケイトン=ジョーンズ
     「メンフィス・ベル」「ボーイズ・ライフ」
 出演  ジョン・ハート、ヒュー・ダンシー他
     
 
 あらすじ ↓ 
 アフリカのルワンダ、技術学校を運営する英国カトリック
 教会のクリストファー神父と、青年協力隊の英語教師
 ジョーは、学校に避難してきた数千人のツチ族の人々
 と共に、避難生活を送るが・・・

 感想 ↓
 この監督さんは、結構好きな人。
 思ったとおり、映画に向き合う真面目な姿勢を
 感じ取れたような気がした。
 
 以前紹介したホテル・ルワンダと状況は似ているし、
 この作品も実話。
 撮影クルーや、撮影に協力したスタッフの多くが、
 実際に親族、家族を大勢虐殺され失った人々。

 なので、映画は最初から最後まで、シリアスかつ
 リアルに描かれている。
 
 「ホテル・ルワンダ」では、主人公とツチ族の奥様の
 出会いのエピソードや、隠れてフツ族からの殺害を
 逃れた後のほっとした様子などなど・・
 一種のクッションみたいな要素があり、
 ラストは感動できる部分もあり、多少の
 救いも感じたけれど~

 こちらは、そういうクッションが全くなく、
 映画全編にわたり、直球を投げられている感覚。

 そして「ホテル・ルワンダ」との一番の相違点は、
 あちらは、主人公がフツ族で奥様はツチ族、
 家族を守るために、まさに全ての知恵を振り絞り
 生き抜こうとする様子が描かれていたが、
 こちらは、どちらかというと外から来た人目線。
 なので、私たちの感覚にはこちらのほうが
 似通った部分も多くあるのではないか?と感じた。
 
 それゆえ、何も出来ない、何の方法も思いつかない
 無力感に強烈に襲われる。
 
 原題の「SHOOTING DOGS」、映画を観てそのタイトルの
 意味する深くて皮肉めいた意味あいを、
 是非とも感じて欲しい。
 このタイトルが全てを物語っている・・
 そんな気がした。

 かなり重い内容、史実として受け入れ、
 平和維持という意味を考えるのも必要かと・・

 名優、ジョン・ハート、若手ヒュー・ダーシーの
 リアルな演技も素晴らしかった。
  Shooting dogs

 見る価値あり。「ホテル・ルワンダ」が3日間ほど
 後をひく映画なら、こちらは1週間ほどかな・・
 来週まで持ち越すのは、確実。

 予告編はこちら↓you tube
 ルワンダの涙予告編

 





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最終更新日  2007.11.17 02:22:16
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