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カテゴリ:ドイツ・ヨーロッパ映画
数日間、確実にヘヴィーな気分を持ち越す類の映画
「ルワンダの涙」を鑑賞。 原題「SHOOTING DOGS」 2005年 イギリス/ドイツ 監督 マイケル・ケイトン=ジョーンズ 「メンフィス・ベル」「ボーイズ・ライフ」 出演 ジョン・ハート、ヒュー・ダンシー他 あらすじ ↓ アフリカのルワンダ、技術学校を運営する英国カトリック 教会のクリストファー神父と、青年協力隊の英語教師 ジョーは、学校に避難してきた数千人のツチ族の人々 と共に、避難生活を送るが・・・ 感想 ↓ この監督さんは、結構好きな人。 思ったとおり、映画に向き合う真面目な姿勢を 感じ取れたような気がした。 以前紹介したホテル・ルワンダと状況は似ているし、 この作品も実話。 撮影クルーや、撮影に協力したスタッフの多くが、 実際に親族、家族を大勢虐殺され失った人々。 なので、映画は最初から最後まで、シリアスかつ リアルに描かれている。 「ホテル・ルワンダ」では、主人公とツチ族の奥様の 出会いのエピソードや、隠れてフツ族からの殺害を 逃れた後のほっとした様子などなど・・ 一種のクッションみたいな要素があり、 ラストは感動できる部分もあり、多少の 救いも感じたけれど~ こちらは、そういうクッションが全くなく、 映画全編にわたり、直球を投げられている感覚。 そして「ホテル・ルワンダ」との一番の相違点は、 あちらは、主人公がフツ族で奥様はツチ族、 家族を守るために、まさに全ての知恵を振り絞り 生き抜こうとする様子が描かれていたが、 こちらは、どちらかというと外から来た人目線。 なので、私たちの感覚にはこちらのほうが 似通った部分も多くあるのではないか?と感じた。 それゆえ、何も出来ない、何の方法も思いつかない 無力感に強烈に襲われる。 原題の「SHOOTING DOGS」、映画を観てそのタイトルの 意味する深くて皮肉めいた意味あいを、 是非とも感じて欲しい。 このタイトルが全てを物語っている・・ そんな気がした。 かなり重い内容、史実として受け入れ、 平和維持という意味を考えるのも必要かと・・ 名優、ジョン・ハート、若手ヒュー・ダーシーの リアルな演技も素晴らしかった。 見る価値あり。「ホテル・ルワンダ」が3日間ほど 後をひく映画なら、こちらは1週間ほどかな・・ 来週まで持ち越すのは、確実。 予告編はこちら↓you tube ルワンダの涙予告編 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.11.17 02:22:16
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