Ｎｏｂｕｂｕのｂｕろぐ

映画好きな私ですが、脳裏に焼きついている台詞があります。
　その単語を聞くと、そのシーンを瞬時に思い出してしまう～というような。

　皆様にもそういう単語・・おありでしょう。

　Ｃｌｏｃｋという単語を聞くと、映画「タイタニック」でジャックが紙の切れ端に
　ローズとの二人での待ち合わせの願いを書きしめして、手渡した
　「Meet me at the clock.」とすぐに連想してしまいます。

　上流階級の人々にやや嘲笑的な雰囲気で「これからどうするの～？」みたいな
　ことを聞かれ「健康なこの体があれば日々大切に生きていける！」みたいなことを
　語ったときの「Make each day count!」という台詞などは、好きな台詞の一つです。

　こんな風に、映画やドラマから脳裏に焼き付けられる言葉ってたくさんありますね。

　今回、一緒に旅したポンド関西ちゃんは、
　韓国ドラマ「冬のソナタ」の韓国語の台詞とシーンが脳内に充満しています。
　今回の旅行で、多くの親切な人と出合い親しくなれたアイテムとして、
　その記憶が役立ったのは言うまでもありません。

　久しぶりに小説風の旅日記をおおくりします。多少の脚色ありですよ～

　韓国旅行２日目　パート３
　---第１章クァンガンイムニダ（観光です）---　　　
　
　ポンドは淡い期待を胸にしたためていた。
　韓国旅行二日目、昌徳宮（チャンドックン）の観光を終えた後
　それほど遠くない場所に冬ソナのロケ地として使われた中央高校があるぞぉ～と。　　

　Nobubuは考えていた。今回の旅行での出発の朝、ドアを開けると強めの雨。
　折りたたみ傘を捜すも・・あいにく全て出払った後。
　仕方なく長めの黒傘をさし、何も考えずに普段履き慣れている
　３センチヒールのパンプスにつま先を入れたことを・・

　韓国旅行、それほど歩かないだろうとタカをくくっていたしっぺ返しは、
　足の痛みとして着実に現れていた。
　前夜、東大門市場のガエル似のお兄ちゃんから買ったサンダルは・・・
　深夜、ホテルの部屋内、上の階のカラオケのサウンドにシンクロさせた足慣らしの結果、
　使い物にならず余計に靴擦れしそうだということが判明していた。
　ガエル君↓
　　
　
　とどのつまり、今回の旅行で持参系大失敗ものは、邪魔になる黒い傘と３センチパンプスだった。　
　
　ポンドとNobubuの思案の最中、マダムＹの「これからどうする～？中央高校行きたい？」
　という優しい問いかけに、二人の想いの先には温度差が生じてしまった。

　結局、塀に登って靴を落としても・・拾い上げてくれるチュンサン（ペ・ヨンジュン）の
　ような素敵な男性が同行していない！というしょうもない理由で中央高校行きは
　見送られてしまったのである。

　ポンドの脳裏には、高校生の設定にはやや無理のあるチェ・ジュウとヨンさまのあの美しい
　シーンが浮かんでは消え、きわめつけには同行の友の３センチパンプスのコツコツと
　いう音に・・完全にかき消されていた。

　中央高校の塀　↓
　

　気を取り直し、インサドンへ向かう道すがら、ポンドは考えていた。
　韓国ドラマで培った韓国語を活かせないまま、旅は終わってしまうのかと・・
　
　入国の際、旅の目的は？と訪ねられたときのために、「クゥアンガンイムニダ（観光です」と
　繰り返し練習を重ね臨んだものの・・
　
　審査官は殆ど顔パスで何も聞かずに通してくれ、意気消沈してしまったあの時の記憶から
　逃れられないでいた。
　
　一方同行の友人は、クゥアンガンイムニダと練習中のポンドの横でひたすら
　「斉藤信一～サイトシーング（観光）」なる奇怪な言葉でどの国も通り抜けようとするお気軽さ。

　凹み具合にもかなりの温度差があった。

　しかしポンドの何気ない逆襲は始っていた・・・
　
　インサドンでの喫茶店内。伝統的な小さな茶色のアンティークなテーブル。
　テーブルを見つめるNobubuに、有無を言わせぬポンドの質問・・
　「はい、ぱっと見た目これは何角形でしょうか？」

　「えっ・・６角形？　いや違うな・・１２角形だ！」
　「はい、正解です。じゃ、一つの外角の大きさは？」
　
　Nobubuは途方に暮れた・・なんていう問題だぁ！！南大門難問題ではないか！
　もちろん、答えられるほどの理数系能力もなく・・焼けおちてしまった南大門かの
　ごとく、Nobubuの左脳は使い物にならなかった。
　
　↓12角形テーブルと伝統菓子サルカンジョン
　
　↑ポンドに貰った写真。手前にお菓子と生姜茶
　
　答え合わせの説明にも判ったようなフリをしたが、未だにチンプンカンなのは
　紛れのない事実であった。南大門も再建中とのこと、Nobubuにも脳トレが必要のようだ。

　それとは対照的に、韓国の伝統茶の生姜茶（体力回復に効果あり）の茶を飲んだ
　ポンドのパワーのぶり返しは、ゆっくりとだが確実に始っていた。
　
　そして、いよいよ焼肉大宴会が始ろうとしていた・・・・

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 To be continued