ピエール・ブーレーズ&ウィーン・フィル演奏会(NHK-FM)
ウィーン・フィルの特集第2回目を聴いた。 ピエール・ブーレーズ指揮、 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団定期演奏会 交響曲第3番作品27“夜の歌” シマノフスキ作曲 (25分26秒) (合唱)ウィーン楽友協会合唱団 (テノール)スティーヴ・ダヴィスリム (ヴァイオリン)フォルクハルト・シュトイデ バレエ音楽“遊戯” ドビュッシー作曲 (16分39秒) ノタシオン”1,7,4,3,2” ピエール・ブーレーズ作曲 (16分46秒) (管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 (指揮)ピエール・ブーレーズ ~2010年3月21日オーストリア・ウィーン楽友協会で収録~ (オーストリア放送協会提供) ************************************************* “ダフニスとクロエ”組曲 第2番 ラヴェル作曲 (17分19秒) (管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 (指揮)ロリン・マゼール ~2010年3月7日オーストリア・ウィーン楽友協会で収録~ (オーストリア放送協会提供) シマノフスキの交響曲第3番”夜の歌”は13世紀ペルシャの詩人 ジャラール・ウッディーン・ルーミーの『夜の歌』を ドイツ語訳した詩集をポーランド語に訳したテキストで作曲されており、 オーケストラとテノール独唱、混声合唱の構成でツェムリンスキーの様な 官能的な旋律も織り込まれ色彩豊かな曲想、シンフォニーというより カンタータ的な感じの作品。 ドビュッシーのバレエ音楽「遊戯」は1幕のバレエのために書かれた音楽で 「夕暮れの庭園。テニスボールがなくなって、一人の青年と二人の娘が ボールを捜しに登場する。 幻想的な光を3人に投げかける大きな電燈の人工的な照明は、 子供じみた遊びを思い付かせる。隠れん坊をしたり鬼ごっこをしてみたり、 口喧嘩したり、わけもなく拗ねたりするのである。 夜は暖かく、夜空は青白い光に染まっている。3人は抱きしめ合う。 ところが、誰かの手をすり抜けた、もう一つのテニスボールが投げ込まれると 魔法は消える。3人の男女は、驚き慌てて、夜の庭園へと姿を消す。」 【wikipediaより】 実に描写豊かな音楽をブーレーズとウィーン・フィルが描いている。 バレエでの演奏も聴いてみたい欲望にかられる音楽だ。 ブーレーズ自身の作曲による「ノタシオン」については過去にも何度か 聴いているが正直音楽そのものについては相変わらず馴染めない。(笑) むしろ映画の挿入音楽としてホラー映画やサスペンス・ドラマなどに 使われると面白いかも知れない。 どの曲も打楽器が大きな役割を占めている。 むしろ余白に収録されている昨日放送されたマゼール指揮の演奏での 「ダフニスとクロエ」が印象的でマゼールぶし全開の演奏でラスト、 フィナーレの終止符までのフェルマータの長いこと、 それを持ちこたえて演奏を成し遂げたウィーン・フィルも流石だが。 いつも応援クリックありがとうございます。♪