PMFオーケストラ2009札幌公演(BS-hi)
PMFオーケストラ2009の札幌公演をNHK-BShiで放送されたのを鑑賞。今年のPMF2009オーケストラは世界各都市での厳しいオーディションを通過した18歳から29歳までの若手音楽家で編成するオーケストラで今年のオーケスト・コースの受験者数は1427名で、その中から18カ国・地域から129名の精鋭が参加した。7月25日地元札幌での公演のあと、大阪、東京でも公演が行われた。管理人は7月29日のサントリーでの最終公演を生で鑑賞しましたが札幌での初日の公演の方が全体の完成度は高かったようです。(大阪公演はどうだったのか)マイケル・ティルソン・トーマス指揮 PMFオーケストラ2009公演1・ティルソン・トーマス シンフォニック・ブラスのためのストリート・ソング*************** intermission *************2・マーラー 交響曲第5番嬰ハ短調 2009/7/25/札幌コンサートホールKitara大ホールブラスのためのストリート・ソングは金管楽器のみの作品で指揮者を中心に半円状にステージに金管奏者が並ぶ。ステージ下手からホルンx4,トランペットx4,トロンボーンx3,チューバx1のメンバー20分ほどの時間で、いかにもアメリカ的な明るく元気が漲るような曲。休憩後のマーラーの交響曲第5番、18型の大編成ながらコントラバスは8人で下手側に位置する対抗(両翼)配置で演奏が行われた。また、3楽章でのホルン・ソロは7人のホルン隊から移動せずにそのままの位置で演奏された。MT・トーマスの指揮は師匠のバーンスタインの若いときを見ているよう、だが彼の紡ぎ出した音楽はバーンスタインとは対極のスマートさを前面に出したストレートな音楽表現の印象。PMF2009のオーケストラは弦、管楽器は皆さん優秀な技をもっており中でもホルン、ラッパ、トロンボーンのトップは女性奏者が占めていた。マーラーの第5番は第1楽章の冒頭のトランペット・ソロから開始され終始このトランペット・ソロが活躍するシーンが多く、アメリカ人の女性奏者はプロ顔負けの見事な演奏を披露した。BRAVO!3楽章でのホルン奏者、こちらもアメリカ人女性奏者でしたが、東京公演とは違い終始安定した細やかな音色を響かせて立派。それにしても第5楽章のフィナーレに向かうファンファーレ風の旋律あたりからいつも感動に打ち震えます。PMFオケのコーダ~フィナーレも見事な演奏でした。