ムーティ/「巨人」&ジュリーニ「ブル8」
連休初日、台風の影響で生憎の雨降りのお天気です。九州地方では豪雨の影響で大変な被害が出ているようです。特に宮崎は最近ゴルフで訪問したばかりなのでその被害が気になります。いずれにしろ九州、四国地方でのこれ以上の大きな被害がなければと願います。昔の録音ノート(FM放送のエア・チェック)を引っ張り出して見ております。初の録音はオープンリール・レコーダーによるもの。最初の記録は1971年10/10 NHK-FMからカール・ベーム指揮ベルリン・フィルの演奏会でモーツァルト:Sym28、ストラヴィンスキー:組曲「火の鳥」でした。レコーダー・デッキはTEAC-A2300で今は残念ながら埃をかぶっております。いつかはCD-Rへ焼き直したいと考えてはいるのですが。。。小澤征爾が札響を指揮した「幻想交響曲」やインバルが読響へ初めて客演したマーラー5番(1973.6.20東京文化会館)など結構レアな記録があります。(全部でリール80本ほど)ゆくゆくブログで紹介できればと考えています。一方カセット・レコーダーによるエア・チェックの最初の記録は1973年11/16 FM-TOKYOからジークフリート・クルツ指揮ドレスデン国立歌劇場管弦楽団の来日公演でした。最初のカセット・デッキは当時の記録によればTEAC-A-20S、その後BELTEK,Technics,OPTONICA,TEACなど何台も買い換えて現在のmarantzで多分10代目?録画したカセット・テープも記録ノートによれば1241番(1241巻)までで1989年4月21日でカセット・デッキでの録音はその使命を終えたようです。もちろん、その後はVTRやMDレコーダーでのエアー・チェックに移行して現在に至っております。こうして振り返ってみると技術革新の変遷が偲ばれます。さて本日はそのカセット・テープから***VOL・1リッカルド・ムーティ指揮フィラデルフィア管弦楽団1・バルトーク:二つの肖像2・ファリャ:「三角帽子」第二部3・マーラー:交響曲第1番「巨人」 (1984.5.19.ウィーン楽友協会大ホール)***VOL.2カルロ・マリア・ジュリーニ指揮ウィーン・フィル1・ブルックナー:交響曲第8番ハ短調 (1984.5.29.ウィーン楽友協会大ホール)ジュリーニのVPOとのブル8実況録音は恐らくディスクでも発売されていることと思いますが当時のジュリーニ/VPOの演奏、ゆったりめのテンポで(手元にあるヴァント/BPOとのCDの演奏時間とほぼ同じの88分程)でまず一番にウィーン・フィルの弦の美しさが光ります、管・打楽器は終始やや控え目ですが終楽章コーダを迎えて炸裂、実にスケール豊かな泰然としたフィナーレのピリオド。涙が出ました。感動の演奏です。若かりしムーティがフィラデルフィア管を指揮した「巨人」はテンポの揺らしやダイナミックな音の強弱の変化など結構やりたい放題でオケも少し破綻しかけたりと面白い演奏です。23年前の演奏ですが今のムーティさんならここまではやらないでしょう。↓のPhotoは収録したカセット・テープに収められた切り抜き写真 ・・・ムーティさん、若いっ!