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テーマ:最近観た映画。(40093)
カテゴリ:アメリカ映画
NYでアルバイトでピアノを弾いていたトム・リプリ-は、たまたま借りたプリンストン大学のエンブレムのついたジャケットを着ていたことから、造船業界の大物グリーンリーブ氏から息子と同じプリンストン出身かと聞かれ、思わずそうだとウソをついてしまう。
それが元で、その大物からイタリアにいる息子のディッキーを連れ戻して欲しいと頼まれる。もちろん費用は全部グリーンリーブ氏持ちで。 トムはイタリアに渡り、ディッキーに近づき親しくなり、やがて自分とは全く異なるディッキーの暮らしぶりに憧れる。 いつもディッキーと一緒に行動し、彼の恋人マージからも気に入られるが、そのうちディッキーから疎ましがられるようになり、ひどい言葉を投げかけられたトムはディッキーを殺してしまう。そして、一つの殺人がさらなる殺人へと…。 「もしやり直せるなら、全ての過去を消せるなら、僕の過去を消したい。上着を借りた事から。」 で始まるように、プリンストンのエンブレムのついた上着を借りさえしなかったら、リプリ-の人生は全く違っていただろう。 50年代のナポリ、ローマ、サンレモそしてベネチアの雰囲気がとても美しい。ディッキーが好きなジャズが流れ、美しい恋人と陽気なイタリアンに囲まれ自由気ままに生きているお坊ちゃま。 トムはそういったディッキーの暮らしに対しての憧れだけでなく、トムのホモセクシャル気持ちでも彼に憧れていた。 ディッキーを殺してからはディッキーになりすまし、野暮な青年だったトムは段々洗練された男性へと変化していく。 この間読んだ『ブルーもしくはブルー』でもそうだったが、もし今の自分と違う自分になれるならとは誰でも考えるような事。でも、ウソをついてしまったら、一つのウソを正当化する為に次々とウソをつかなくてはいけなくなってしまう。 一見人の良さそうな、どこにでもいそうなトムが恐ろしい殺人をすることに、実際テレビや新聞をにぎわす事件で「まさかあの人が」的な事が起きるのと同じで、実は誰にでもそういう要素があると言う事なのだろうか。 この映画はアラン・ドロン主演の『太陽がいっぱい』のリメイクのような事を言われていたが、ドロンが危険な雰囲気を醸し出しているのに対し、マット・デイモンはいかにも普通の誠実そうな感じ故に、誰でもそう成り得るのだと実感できる気がする。 __________________________ それにしても、昨日やっと日記を書き終えて登録ボタンを押したら、込み合っているのでしばらくしてお願いしますの表示が。結局書いた日記はパア-でガックリ。もう、昨日は書くのを諦めた。 今日叉同じ事を書く気がしないので別なことを書いた。 おまけに、HPの背景画像を変えようとしたら文字が小さくなってしまった。前の方が良かったの。これまたガックリ。 元には文字大きさ戻らないのかしら…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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