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カテゴリ:アメリカ映画
バーバラ・ストライザンドとロバート・レッドフォード主演の1973年の作品。
1937年大学の同級生のケイティーとハベル。髪の毛が激しくくせ毛のケイティーは政治活動に熱中し、反戦運動に学内をかけまわり演説していた。一方ハベルはケイティの活動にはまったく興味を示さない育ちの良いハンサムなお坊ちゃま(風)。ハベルは同じ創作活動のクラスで、才能を光らせる。そんなハベルに反感を抱きながらも憧れるケイティー。 第2次世界大戦中のニューヨークで2人は再会する。くせのあった髪の毛もアイロンで伸ばし、すっかりきれいになったケイティと海軍大尉のハベルはやがて恋人同士になる。その間もケイティーは政治活動に熱心で、ハベルに叉小説を書くように促す。ハベルは相変わらずケイティーの活動には関心を持たない。 終戦後2人は結婚しハリウッドに移り、ハベルは映画の脚本も手がけるようになり、ケイティーも妊娠。幸せな生活を送っていたかのような2人だったが、ハリウッドの赤狩りの時期、ケイティーは叉も政治活動に執心するようになった頃、そう言った風潮から身を引きたいと考えたハベルは…。 公開当時はまだこの映画を観るには子供だったけど、当時<スクリーン>や<ロードショー>といった映画雑誌をよく読んでいたので、ハベルが大学時代の恋人キャロル・アンと肩を並べて笑いながら写っている姿をよく覚えている。 20歳過ぎてテレビでやっているのを初めて観たが、その当時は、生真面目すぎて融通が利かず、我が強くて、相手の事はあまり考えずに、好きな人に自分の気持ちをぶつけるケイティーにうんざりし、子供が生まれるのに別れる2人に納得がいかず、どちらかというと悔しい思いで観た記憶がある。しかし、今回あらためて観て、共感できる部分が多かった。 もともと生活スタイル、考え方が違っていた2人がその事で何度も別れの危機に至り、その都度ケイティーがハベルを好きなあまりに何とか自分を変えようと試みるのだが、昔と比べ随分柔軟な考えが出きるようになったと言っても、心の奥底にあるものはやはりどうしても変えられるものではない。 そして、結局愛する人のことを思い、自分から別れを申し出たケイティー。子供が産まれるまでそばにいて、とハベルに頼んで。 ストライザンドの個性と同じように強烈な個性を振りまくケイティと、美しくステキなレッドフォード、ちょっと見は合いそうにない2人が、途中からなんだかしっくり似合っていたのが不思議。 実は、数日前にレッドフォードがインタビューを受けている模様をテレビでちょっと見たら、久しぶりに見た彼はあまりに年をとっていたので(・・;)となり、若い頃の姿が見たくなってこの映画を観た訳。でも、観て良かった。若き日の彼は本当に美しい。 最後に月日がたって、叉ニューヨークで2人が再会するシーンが何ともいえない。懐かしくて、うれしくて、でも切なくて。 過ぎ去った愛の日々を胸に抱き、お互いを思いやるように言葉を交わし抱擁する2人。生まれたとき以来逢っていない娘の事を尋ねる父親としての想い。泣けました… 若い頃観た映画をもう一度観なおすと、前よりも良いと思うか悪いと思うかは判らないが、必ず新たな発見があると思う。 "The Way We Were" 胸に染みる曲です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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