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テーマ:最近観た映画。(40092)
カテゴリ:アメリカ映画
数ヶ月前に観たが、やっと今日日記に書く事に。
1957年のアメリカ、コネチカット。会社重役の夫と2人の子供を持つ良妻賢母のキャシー。会社のシンボル的存在の夫婦は絵に描いたような幸せな家庭を築いていた。 だが、夫は実は同性愛者で、その事が原因で幸せだった家庭にだんだんきしみが出てくる。 誰にも言えない苦しみをときほぐしてくれたのは黒人の庭師。2人は次第に親しくなって行き… 映像がとにかく美しい。アメリカ東部の秋の様子がものすごく鮮やかに映し出されていて、最近の映画なのだが、50年代を意識して作ったのが伺える。 ファッションも私の好きな50年代のデザインが鮮やかな色と共に、脳裏にやきついている。 同性愛者の夫は、その事を病気だと思って治そうと努力したいと真から思っているのだが、その当時はゲイは病気としか考えられていなかったのだろう。キャシーだって、お医者様にかかっていれば治るくらいにしか考えていないようなふしがある。 50年代、まだ黒人は認められておらず、白人が黒人と話しているだけでもみんなからヒソヒソ言われた時代。キャシーはそんな事に無頓着かのごとく自然と接するのだが、ちょっと無知なんじゃないかと思えるくらい無防備な感じもする。 夫のこともそうなのだが、無垢で育ちのよいお嬢様がそのまま大人になっていったというか。 ジュリアン・ムーアがとても上品にキャシーを演じていた。 幸せな家庭にある日突然ふりかかってきた不幸のカケラ。どこの家庭にも起こりそうな事だけど、50年代は今とは全然感覚が違っているから、古きよき時代と言われる当時だったらこういう解釈なのだろうな、と思いながら観た。 気になるのはラスト。結局キャシーはその後どうやって生活して行くのだろう。あの町にそのまま住んでいられるだろうか。いろんな事を考えてしまった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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