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テーマ:最近観た映画。(40092)
カテゴリ:アメリカ映画
夫の浮気が原因で離婚したテリーサは、息子が父親と一緒に過ごす間、自分も休暇を取りケープコッドにやってきた。ある日海岸でジョギング中に手紙の入ったボトルを拾う。それは亡くなった女性に宛てた愛情のこもった手紙だった。
感動したテリ-サは、勤務するシカゴの新聞社でこの手紙のことを話題にする。ボスがこの手紙を新聞の記事にした事で反響を呼び、テリ-サは手紙の書き主を探しにノースカロライナの港町へと出かける。 そこで手紙の書き主ギャレットと知り合い、彼は2年前に亡くした妻を今でも深く愛していて、心を閉ざしたままでいる事を知る。 テリ-サはボトルのメッセージを拾った事も、新聞の記事にした事も言えないまま、二人は惹かれあっていく。 その後、シカゴのテリーサの所へやってきたギャレットが、彼女の部屋で自分が流したボトルを偶然に見つけて混乱し、テリーサの元を去ろうとする。しかし、彼の父親のドッジから「新しい愛に生きろ」と言われ亡き妻に別れを告げようと自分の船で沖へ出ていく… この映画が封切られた頃、雑誌などで評論家の意見は賛否両論だったことを記憶していく。ベストセラー小説の映画化だが、私の今回観た感想は…良い映画だったと思う。ちょっと『世界の中心で~』的な要素もあったが。 逢ってすぐに恋におちるものだろうか、とか、2年も忘れられない妻がいたのにあっという間に恋が出来るか、とかいろいろ言っていた評論も覚えているが、恋なんてある日突然訪れるものだろう。最初は手紙の内容に恋しているように思えたが、きっかけは何であれ、そんなことは関係ないと思う。 妻との愛は想像も出来ないくらい深いものだったのだろうけど、新しい恋に揺れるギャレットの気持ちはよくわかる。 妻の事を忘れたくない、でも自分でもこのままじゃいけないとわかっているし、テリーサには惹かれているし。もどかしいギャレット。でも、テリーサもそこのところはよく判っている大人の女性だ。 ギャレットとテリーサが、毛布にくるまって海を見つめるシーンが美しい。夕暮れの海を見つめる二人は静かに愛を育んでいるように見える。 新しい恋に踏み切れないでいる息子を心配する、父親役のポール・ニューマンが良かった。実を言うと私には、内容よりも、主役の二人より、ポールが一番光っていて、ドッジが彼でなかったらこの映画そんなに印象に残らなかったかもしれない。渋くて、ちょっとだけワルな雰囲気も漂わせて。やっぱりポールはすてきだな。 切なくなる大人の恋愛映画だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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