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2005.02.01
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カテゴリ:アメリカ映画
2002年 アメリカ
監督 デンゼル・ワシントン
アントワン・フィッシャーの実話を基に、フィッシャーも脚本・共同制作した、デンゼル初の監督作品。



広大な畑の真中に遊ぶアントワン。招かれて大きな扉を開くと多くの人達が笑顔で彼を待っていた。テーブルの上には御馳走が盛りだくさんだ。
と、そこで、起床のベルに目覚めたアントワン。彼は海兵隊員。すぐにカッとなり、暴力沙汰をしょっちゅう起こしている。上官からの命令で、軍の精神科医のカウンセリングを受ける事になった。
精神科医のダヴェンポートと向き合うアントワン。最初彼はダヴェンポートに心を開こうとしない。しかし、しばらくたってやっと彼の生い立ちを話し始める。アントワンはとても辛い日々を送ってきたのだった。



心に傷を負ったまま大人になったアントワン。すぐに暴力を振るうのは子供の頃の出来事がトラウマになってのもの。出会った医師が良い医師で、叉彼とどこかフィーリングがあったのだろう。ダヴェンポート医師とガールフレンドのシェリルの支えがあって、アントワンは強い精神の持ち主に変わって行く。

家庭では何か問題を抱えているダヴェンポート医師役でデンゼルが出演しているが、もちろん彼は真摯にこの役をこなしているし、アントワン役のデレク・ルークも自然な演技で、こちらもアントワンに段々感情移入する事が出来た。
デンゼル自身の出演作品が心温まるヒューマンドラマが多いが、監督として臨んだこの作品も、哀しさ、切なさや喜びがジワーッと心に広がっていくとても良い映画だった。

「虐待」もひとつのテーマだが、実際このようなひどい仕打ちを受けている子供達がどれだけいるかわからない。最近は日本でもよく目にする虐待のニュース、アントワンのように精神的にたくましい人間に成長するのはなかなか容易ではないかもしれないが、周囲に良い人達がいれば何かの手助けになれるのかもしれない、と思った作品だった。

アントワンのお父さんの親戚の人達、いい人達で良かった。

"Who will cry for the little boy?"
この詩は切な過ぎる。

アントワン・フィッシャー きみの帰る場所 <特別編>





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Last updated  2005.02.01 18:18:03
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ETCマンツーマン英会話@ Re:『マイ・レフトフット』(05/09) 『マイ・レフトフット』を調べていてこち…
hoshiochi@ Re:☆君を想って海をゆく☆(03/18) はじめまして、こんばんは。私もこの映画…
Maria@ 残念ですけれど… まだまだ未読の映画レヴュー…少しずつ読め…
伊場拓也@ Re:Somewhere in time!(03/24) 同じ思いかも?考え所ですかね。
こぶたのベイブウ@ Re:Somewhere in time!(03/24) リラさんのブログ、今まで楽しく読んでい…

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