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テーマ:おすすめ映画(4070)
カテゴリ:アメリカ映画
タイトルが面白いんだけどふざけた風にも思えてどんな映画かとちょっと読んでみると、アメリカでベストセラーになった小説の映画化だとか。出演者がサンドラ・ブロックにエレン・バースティン。監督はあの『テルマ&ルイ-ズ』の脚本家、カーリー・クーリー。
ニューヨークで劇作家をしているシッダ。タイム誌のインタビューで幼い頃の話をしていたら、記者が母親との確執を少し誇張して書いてしまった。その記事はルイジアナに住むシッダの母親ヴィヴィの怒りにふれ母娘の亀裂は深まってしまう。ヴィヴィの50年来の親友3人はこの事を心配し、ニューヨークに飛んでなんとシッダを誘拐してルイジアナへ連れてくる。そして、シッダの知らない若い頃のヴィヴィのことを伝えて仲直りさせようとする。 幼い頃の思い出を織り交ぜながらストーリーは展開していく。現在の母親にエレン・バースティン。若い頃の母親にアシュレイ・ジャッドが扮する。今も充分気の強いわがままなヴィヴィだが、若い頃はもっと激しい女性だった。その為にシッダや弟妹たちは随分と辛い思いをした。 美人で才能もありながら、ルイジアナの農家の嫁である事に常に不満を持っていたヴィヴィ。アル中になり子供をムチで叩きつける母親。恐ろしくて逃げ惑いながらもやっぱり母親の事を大好きだった少女時代のシッダ。母親の友人達ヤァヤァ・シスターズからいろんな話しを聞くうちに、彼女は母親を許す気持ちが芽生えてくる。 こんな母親だったら子供としてはキツイなーという実感。いつも母親を怒らせないように気をつかって暮らすなんてたまらない。でも、明るい時の母親は愉快でばかげた事を一緒にやってくれて、だから心から嫌いにはなれない。これが血の繋がりというものなのだろう。 エレン・バースティンはじめ現在のおばさまたちがとっても魅力的だ。実際にこんなに長く親友であり続けるのは難しいだろうけど、こんな友人がそばにいたらステキだろうなあ。怒りに狂うエレン・バースティンの演技も見事だが、タバコの吸い過ぎでいつも酸素ボンベを持ち歩いているあのマギー・スミスがなんとも言えないおかしさをかもし出している。他の2人もユーモアに溢れてて愛すべきかわいいおばさまたちなのだ。 そして、若い頃のヴィヴィを演じたアシュレイ・ジャッドの熱演がなんと言っても目をひいた。明るく陽気なヴィヴィから、狂喜のヴィヴィへと変わる様子。美しい顔立ちがより際立って映った。 ここに出てくる男性はわずかだが、みんな優しい。ジッタの婚約者も父親も、こんなやさしい人達でなかったらあの性格の激しい母娘と上手くやっていく事はできないだろう。父親は随分ヴィヴィの若い頃には悩まされたはずだが、それでも別れずに今も妻の奇行ぶりにも穏やかに対応するパパが一番偉いと思う。 全体を通してファッションや音楽がとてもステキだ。そして、いかにも南部の田舎らしい大きな家の様子や周りの風景が、心を穏やかにしてくれる。 親子や家庭、友情の絆を感じさせてくれる、ハートウォーミングストーリー。おすすめです! 2002年作品 原題:DIVINE SECRETS OF THE YA-YA SISTERHOOD お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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