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テーマ:映画レビュー(894)
カテゴリ:アメリカ映画
1999年 アメリカ
原題:GIRL, INTERRUPED 出演:ウィノナ・ライダー、アンジェリーナ・ジョリー 以前から観たいと思っていた映画。スザンナ・ケイセンの回想録をウィノナが気に入り、自ら制作総指揮を執り主演した作品。 60年代のアメリカ。スザンナは17歳。多量のアスピリンとウォッカを摂取して自殺を図った事で、無理やり精神病院に入れられる。そこには多くの少女達が入院していた。少しずつ他の少女達とも仲良くなっていったある日、リーダー格のリサから病院脱走の話しを持ちかけられる。実際2人は脱走して既に退院していたデイジーの家へ逃げるが・・・ スザンナは、今の時代なら入院する事もないのかも知れない。ちょっとした鬱状態のような気もする。入院している少女達の状態は様々で、見るからに普通ではない子から、一見全く普通な状態の子もいる。そんな子達が入り混じっている中で、他の子に比べたらスザンナはごくごく軽い状態に見える。でもあの状態で同じ所にずうっといたら、もしかしたらおかしくなるかもしれない。そんな恐ろしさも感じた。 リサ役のアンジェリーナ・ジョリー、いってました。とがった、ハイテンションの様子が恐ろしく、ド迫力だ。これでアカデミー賞助演女優賞を獲得したのだそうだ。私はこの頃一時期アカデミー賞に興味を示さない時だったんで知らなかった。なるほど熱演だった。 リサほど激しくないが、ウィノナのスザンナが少しずつ変化する様子もとても巧く演じていたと思う。 そして、主な登場人物が実に丁寧に描かれていた。抱える問題や癖など俳優達が熱演している。 自分が10代の後半、私自身も私の周りに精神に障害をきたすほど壊れやすい,傷つきやすい子達はいなかったが、多感な時期だものどんなふうにも転ぶ危うさがある。 冒頭のナレーションで「お金があるのに万引きする人」とウィノナが言っているのだが、数年後にウィノナ自身が同じ事をするとは誰が考えただろう。彼女は10代ではなかったが。 後にスザンナは自分の夢を叶える事が出来たが、リサはどうなったのだろう。 最後に「病的ではなく、あくまでも思春期の心の激しい揺れから生じたもの。感情の揺れの違いが人と違って大きいだけ」とナレーションされる。 きっとそうなんだろうと思う。 テーマ曲の”DOWNTOWN"を久しぶりに聴いた。いい曲だな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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