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カテゴリ:アメリカ映画
1961年 アメリカ
原題:Breakfast At Tiffany's 監督:ブレイク・エドワーズ 言わずと知れたオードリー・ヘップバーン主演の有名作品。 大好きなオードリーの作品の中で一番好きなのは『ローマの休日』だが、ニ番目がこの映画だ。大好きな映画というのは数年に一度、叉は年に何度が無性に観たくなるが、この作品もそういう1本。 コールガールのホリーが同じアパートに越してきた駆け出しの作家ポールと次第に仲良くなり恋に落ちる。ホリーはちょっと秘密があったり、ポールにもパトロンがいたりといろいろあるものの、よくあるラブストーリーだ。 監督は『酒とパラの日々』や『ピンクパンサー』でお馴染みの、ジュリー・アンドリュースの夫ブレイク・エドワーズ。音楽はヘンリー・マンシーニ。 映画は朝まだ人も車も通っていないニューヨーク。音楽はもちろん「ムーン・リヴァー」。どう見たってコールガールには見えない品のあるオードリーのホリーが、仕事を終えて憧れのティファニーのショウウィンドウを眺めながらクロワッサンを食べるという有名なシーンで始まる。 今は日本の地方都市にもあるティファニーだが、この映画が作られた頃はそれこそ本当に皆の憧れの宝石店だっただろう。このタイトルもとてもインパクトがあって素晴らしい。原作者カポーティのネーミングに感心する。 現在でもニューヨークが舞台の映画はステキだが、40年~60年代のニューヨークの雰囲気はもっとスタイリッシュですごく好き。 セントラルパークや街並み、そしてあの非常階段のあるレンガのアパートメント。その非常階段を使ってホリーやポールがお互いの部屋を行来したり、ホリーが「ムーン・リヴァー」を歌うシーン。ニューヨークのアパートというとあのイメージが強い。 オードリーがとにかく美しい。人懐っこくてキュートでエレガント、天衣無縫なちょっと変わった役にピッタリだ。この役は最初マリリン・モンローを予定していたと聞いた事があるが、マリリンだったらイメージが叉全然違ったホリーになっただろう。それはそれでどんな映画になったか観たかった気もするが、私はこのチャーミングなオードリーの品のあるホリーが大好きだ。 ポール役のジョージ・ペパードもホリーに振りまわされながらも、いかにも人の良さそうな好青年を演じている。 私は冒頭と2人が初めてのことをしようと図書館に行ったり万引きしたりするシーンが好きだが、ティファニーでおまけの指輪にネームを彫ってくれと頼むシーンも好き。ティファニーのあのおじさんもあんな注文を受けてくれて粋なこと。 そして、ラストは原作とは違うらしいが私はあのラストシーンが好き。 日本人の写真家ユニオシにはちょっと引いてしまうが、当時日本人といったら出っ歯でメガネをかけてカメラ好き、そういったイメージしかなかったのだろう。丸っきりそれ全部をひっくるめたキャラクターには参ってしまうが。部屋の中に提灯ぶら下げてはいないでしょう,普通。いまだにまだ理解度100パーセントではないが、当時の日本に対するイメージには辟易してしまう。 まあそう言ったちょっとヤリ過ぎな部分はあっても、オードリーの魅力とファッション、音楽、ニューヨークの雰囲気とを充分に楽しめる作品だ。 ラストシーンは、何度観ても何故だか泣けてくる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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