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カテゴリ:アメリカ映画
≪実際の父娘があっぱれ詐欺師コンビを演じる面白く、ホロリとするロードムービーの傑作≫
テータム・オニールが映画初出演にして9歳でアカデミー賞助演女優賞を獲得した有名な作品。それなのに、その後の彼女の作品は観たものの何故かこの映画を観ていなかったというドジな私。やっと念願の『ペーパー・ムーン』レンタルしてきました! アディの母親は交通事故で亡くなってしまい、その葬儀に母親の知り合いだったモーゼがやって来る。牧師夫婦に頼まれてアディの唯一の身内である彼女の伯母の所へ車で送り届けることになった。モーゼは詐欺師。巧みな方法で聖書を売っているのだがアディが途中から手伝うことに。二人でコンビを組んで旅を続けていく。 このアディがただ者じゃないんですね。頭の回転が速くモーゼの上の手をいくだましっぷりで、映画の中ではアディはモーゼの事を父親じゃないかと思っていてモーゼは違うと言っているんだけど、この詐欺のセンス、やっぱり映画の中でも親子かも…? テイタムのちょっとハスキーな声。レストランで母親の示談金をモーゼと渡す渡さないでもめるシーンなんて大迫力。 夜中にママの写真を見ながらポーズを真似するシーンは、大人びた普段の言動からすると下着姿の体型ももちろん幼児体型でとても可愛らしい。 ちょっと怒った表情も、悲しみの表情も、嬉しい表情も映画初出演とは思えないほど芸達者。これは父親のライアンが教えたのだろうか、それとも本当に思うがままにテイタムが演技した? テイタムの影に隠れた感はあるが、この作品のライアンもすごくいい。 「あなたとはアゴの線が似てるの」って言うセリフが何故か印象に残る。 1930年代禁酒法の時代の設定でモノクロ映像。1973年に作られているんだけど本当に30年代の映画のような雰囲気を醸し出している。 ラストシーンはやはりホロリとさせられた。 ペーパー・ムーンに二人腰掛けている写真はよく見たが、映画ではアディ一人だけだったのですね。 きっとこの先何度も観たくなる作品だなあ。 ライアンとテイタム、今どうしているんだろう? 1973年 監督:ピーター・ボグダノヴィッチ 脚本:アルヴィン・サージェント 原作:ジョー・ディヴィッド 出演:ライアン・オニール、テイタム・オニール、マデリーン・カーン お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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