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テーマ:映画レビュー(894)
カテゴリ:アメリカ映画
≪こんなかわいいオバケなら側にいて欲しいわー。≫
教室定番鑑賞作品でお子様向けですが、大好きな映画です。 キャリガンは遺産相続するがそれは大きなボロ屋敷。しかしそこには宝物があるらしい。彼女は恋人(?)ディップスを連れてその屋敷へ向かうがそこは町で有名な幽霊屋敷。 強欲な彼女はいろんな方法で幽霊を退治しようとするがどれも失敗。そこで心霊学者のハーヴェイ博士を雇う事に。博士は妻を亡くし叉いつか彼女と会いたいと待ちわび、さまよう霊を鎮めるために娘のキャットを連れてアメリカ中を放浪している。 フレンドシップの町に着き、例の屋敷にキャットと共に住んで幽霊を退治する事に。そこにキャスパーというかわいいオバケが意地悪おじさん幽霊3人と住んでいたのだ。 オバケに3人とか言っていいものかわからないが、キャスパーはまるまるとしてかわいいのです。おじさんたちにこき使われても文句一つ言わずに言う事を聞いています。 そこへ可愛い女の子がやってきたからただ友達になりたくて声をかけたら、もちろんキャットは驚いてしまいます。 見るからに何か出そうな屋敷もキャット達が来た事で明るい雰囲気に。人を驚かせて喜んでいるおじさん幽霊たちも実は誰かと関わっていたいのです。 おじさんたちの悪戯や、秘密の部屋とでも言いましょうか、発明家だったキャスパーの父親が発明した装置のある部屋へ行く仕掛けも遊園地のようで面白いです。 ただ面白いだけの映画ではありません。博士の亡き妻を思う気持ち、キャットの母親を懐かしく恋しく思う気持ち、そしてその母親が子供を夫を思う気持ちが描かれています。 叉キャスパーは、長い事幽霊でいると自分の親のことも忘れてしまっています。死んでしまったらあの世がある、いいえ、何もなくなってしまう、といろんな意見があるのでしょうけど、記憶が薄らいでいくというのは死んだ本人も、そして残った人達にもある事なのだと考えると淋しくなります。 キャットも父親の仕事の都合で転校の連続。気の許せる友達もなかなか出来ません。彼女も叉孤独なんです。 ラスト近くで数時間だけ人間に戻ったキャスパーがキャットと踊るシーンがありますが、最初にこの映画を観た時私はそのシーンで思わず泣いてしまいました。 クリスティーナ・リッチはまだ幼さも残ってキュートですが、声が落ち着いていてその点が好きです。だからまだローティーンの役で多分本人も実年齢に近いのだろうけどちょっと大人びていると言うか、大人になりたがっている時期なのかな、と思わせる雰囲気があります。 キャシー・モリアーティの性悪女振りが見事でした。 おじさん幽霊の顔が一瞬変わるシーンで、クリント・イーストウッド、メル・ギブソン、ダン・エイクロイドが出てきて驚いてしまいました。ほんの一瞬なので見逃せません。そう言えばゴーストバスターズも出てきたなぁ。 全体的に楽しくてウキウキ感があるのですが、親子の愛情もきちんと描かれていてホロリとさせられます。 1995年 CASPER 制作総指揮:スティーブン・スピルバーグ 出演:クリスティーナ・リッチ、ビル・プルマン、キャシー・モリアーティ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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