|
テーマ:おすすめ映画(4070)
カテゴリ:アメリカ映画
≪ちょっと世間からずれた老人たちの若き日の冒険と、少年との交流がほのぼのと温かい気持ちを運んでくれます≫
老人と子供の交流ものって好きだし、夏の今の時期にこの映画はおすすめ。 父親のいない少年ウォルターは、母親の都合で夏の間二人の大叔父のいるテキサスの田舎に預けられることになった。母親によるとこのおじさんたちは大金持ちらしい。ハブとガースというおじさんたちは突然やってきた姪に子供を預かってくれと頼まれて戸惑うが、ぶっきらぼうで子供への接し方を知らないおじさんたちにウォルターも戸惑ってしまう。 そんなある日、ウォルターは部屋の古いトランクの中に美しい女性の写真を見つけ出す。 世間から必要とされていないと感じた二人の老人は死ぬための場所としてテキサスへ帰ってきます。でもウォルターとの交流の中で、まだまだ自分たちは必要とされている人間なんだという意識が芽生え俄然元気を取り戻します。ウォルターもまた、母親から育てられたひ弱な一人っ子がタフなおじさんたちと一緒に暮らすことでだんだんたくましくなっていくのです。 老人と子供たちの交流というとほとんどがこういう展開なのですが、この映画の面白いところは、ウォルターがおじさんから聞くアフリカでの話が、彼の想像から映像が成り立っているところです。アラビアンナイトのような、ちょっとインディー・ジョーンズのような映像がテンポ良く繰り広げられていきます。 そしてマイケル・ケインとロバート・デュバルの二人が圧倒的な存在感でタフで愛すべき老人を演じています。この二人にはハーレイもちょっぴりかすんでしまいますね。これは仕方ない。 このおじさんたちの最期もいかにも彼ららしくて、ラストも謎が解けてすっきり。実際のところ謎は謎のままでも全然かまわなかったのですけどね。 実にさわやかで後味の良い作品でした。 原題は「中古のライオン」の意味。この作品に出てくるライオンですが、二人のおじさんを例えたものでしょう。でもこのライオンもおじさんたちも肝心な時に実に力になってくれる頼もしい存在なのでした。 SECONDHAND LIONS 2003年 監督/脚本:ティム・マッキャリーズ 出演:ロバート・デュバル、マイケル・ケイン、ハーレイ・ジョエル・オスメント お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[アメリカ映画] カテゴリの最新記事
|
|